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■ 土肥温泉 「屋形共同浴場」 〔 Pick Up温泉 〕



土肥温泉 「屋形共同浴場」
住 所 :静岡県伊豆市土肥2791-21 (旧 田方郡土肥町)
電 話 :0278-72-2097
時 間 :13:00~19:00 (夏季~20:30) / 第2・4火休
料 金 :400円
紹介ページ (伊豆市土肥観光協会)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)

土肥温泉にいくつかある共同浴場のひとつ。
場所は土肥海水浴場のすぐよこ、「土肥マリンホテル海音亭」の北側で海岸の遊歩道?を歩いていくとあります。


【写真 上(左)】 土肥温泉丸
【写真 下(右)】 土肥温泉丸の浴槽

土肥海水浴場には温泉船「土肥温泉丸」が6基も設置され無料で入れます。
この温泉船は岩地の「ダジュール岩地」とともに夏場の西伊豆の名物となっています。

Pは付属していないので、近くの公営P(夏季有料)に停めることになります。
こぢんまりとした外観は路地にとけこんだ感じ。
ただ、場所柄、海水浴シーズンにはたいへんなことになりそう。


【写真 上(左)】 海水浴場から(左端白い建物の右横)
【写真 下(右)】 入口

券売機で入浴券を買い、番台に渡します。
脱衣所から浴室がみえる銭湯仕様で、みかげ石枠タイル貼3-4人の浴槽がひとつ。
カラン5、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。
連休15時で2-4人。

石膏まみれのみかげ石の湯口からいったん溜め湯槽に落とし、湯温を整えてから浴槽に注ぎ込んでいます。
槽内注排湯はみあたらず、かなりのオーバーフローはたぶんかけ流し。


【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 湯口

やや熱めのお湯は微かに懸濁し、湯中の指先が青白く発光しています。
芒硝石膏塩味によわい芒硝石膏臭。
掲示は「塩素系薬剤使用:あり」ですがカルキ気はまったく感じられませんでした。

きしきしとヌルすべが拮抗し、よわいとろみも感じられます。
しっかりとしたあたたまりと浴後に充実感がでる硫酸塩泉のメッカ、西伊豆らしいお湯です。

土肥のお湯はほとんど”伊豆市有源泉”利用と思われます。
これは、
三脈源泉(44.6℃、444.0L/min、Ca-Cl)
水口源泉(56.2℃、144.2L/min、Ca-Cl)
水口洞源泉(64.5℃、710.5L/min、Ca-SO4)
山ノ神源泉(56.0℃、133.9L/min、Ca-Cl)
中村源泉(57.2℃、585.7L/min、Ca-Cl)
下庄田源泉(61.7℃、456.9L/min、Ca-SO4)
6源泉の混合泉(データ出典:伊豆市HP)です。

混合泉のほうが管理が楽なのはわかりますが、お宿や共同浴場がたくさんあって、各源泉は湯温も湯量もあるのだから、温泉好きからすると単独使用してほしいところ。
わたしの温泉めぐりのかつてのバイブル、「本物の温泉ここが一番!(別冊宝島)」のなかで土肥温泉はランキング温泉に入っていますが、著者、石川理夫氏はこの混合泉の問題に触れ、辛口のコメントを付されています。

信州・渋温泉の「外湯巡り」の醍醐味は、おのおののお湯に個性があることです。
草津でも人気の高い共同浴場は、地蔵、煮川、白旗などそこでしか入れないお湯です。

市営温泉とはいえ各施設が単独源泉利用となれば、湯めぐりの楽しみも増そうというもの。
すくなくとも温泉好きからは、「土肥はどこか一湯入れば一丁上がり」と軽んじられることはなくなるかと・・・。
活性化のヒントはこんなところにもあるのかもしれません。

〔 源泉名:土肥温泉(混合泉) 〕
Ca・Na-硫酸塩・塩化物温泉 57.8℃、pH=8.4、湧出量不明、総成分=1.73g/kg
Na^+=181.1mg/kg、Ca^2+=352.1、Cl^-=276.1、SO_4^2-=836.3、HCO_3^-=15.5、CO_3^2-=3.4、メタけい酸=55.2 <H12.11.13分析>

<温泉利用掲示>
加水:あり 加温:記載なし 循環ろ過装置使用:記載なし 塩素系薬剤使用:あり

■ブランドグルメ
〔 土肥の椎茸 〕
伊豆半島は椎茸の有力生産地として知られていますが、なかでも土肥は椎茸栽培の最大適地ともいわれ、土肥の椎茸は天皇杯をはじめ農林大臣賞など数々の品評会で入賞している逸品とされます。
「グリーンヒル土肥」ではしいたけ狩りや炭火焼きが楽しめ、各種加工品が販売されています。

〔 2011/02/13UP (2008/07入湯) 〕


E138.47.36.650N34.54.17.450

【BGM】
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■ 上諏訪温泉 「油屋旅館」 〔 Pick Up温泉 〕



上諏訪温泉 「油屋旅館」
住 所 :長野県諏訪市湖岸通り3-4-16
電 話 :0266-52-2221
時 間 :11:30~14:00 / 不定休
料 金 :900円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE トラベル)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (るるぶ.com)
紹介ページ (じゃらんnet)

信州、上諏訪温泉、諏訪湖東岸の大型旅館が集まっている一画にある大正元年創業の老舗宿で自家源泉をもち、日帰り入浴を受け付けています。

通常料金は900円ですが、「諏訪湖パスポート」利用で500円で入りました。
ゆったりスペースどりされた質感のある和風仕上げで、フロントの対応もとても丁寧。
7階の展望露天「天空の湯」を案内されたのでそちらに入りました。


【写真 上(左)】 上質感あるロビー
【写真 下(右)】 「天空の湯」入口

脱衣所はゆったり上質感。
諏訪湖から北アルプスまで見渡せる展望露天で、諏訪湖まわりの湯宿でもこの眺望は上位に入ると思います。
露天なので諏訪湖からの風が吹き上がってきもちがいいです。
木枠みかげ石敷7-8人の浴槽と洗い場。
カラン4、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
日曜昼前で独占。


【写真 上(左)】 「天空の湯」脱衣所
【写真 下(右)】 「天空の湯」からの眺望

若干析出のでた二段になった石(下段は木)造りの湯口から大量投入で、この時は上段からのみ投入していました。(下段は単に”受け”かもしれません。)
他に側面注入数ヶ所でオーバーフローはなく、浴槽中央の底面から自然流下?。
掲示によるとかけ流し・循環併用ですが、投入口の下に小石が溜まっていたので、濾過はないかも。


【写真 上(左)】 「天空の湯」浴槽
【写真 下(右)】 「天空の湯」湯口

適温のお湯は緑茶色にうすにごりうす茶の浮遊物、湯中の指先がよわいながら青白く発光しています。
よわめの重曹味に糊のようなモール臭+よわい薬品臭。
弱きし+重曹泉系のツルすべ+弱とろみ。

個性はしっかり感じられるものの鮮度感はいまひとつで、なんとなくぼやけたイメージのお湯です。
まあ、さほど悪いお湯ではなく、大型旅館の展望露天だし、この程度でやむなしか・・・? でも自家源泉宿にしてはちとさびしいな、なぞと思いつつ浴場を後にしました。

帰りしなフロントでスタッフの方と立ち話しをしたところこちらが温泉好きと感じたらしく、じつは1階にも浴場があってこれはかけ流しだという。
これは見過ごせず入浴をお願いするとこころよくOK。


【写真 上(左)】 「八重垣風呂」
【写真 下(右)】 いい色です

1階浴場「八重垣風呂」は、フロント脇の入口、広い脱衣所、やや暗めながら渋い趣のある浴場で、これが本来の大浴場でしょう。
石枠水色丸タイル貼10人以上の浴槽ひとつとシンプル。
カラン9、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
日曜昼ごろで独占。


【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 湯口&湯色

窓の外から引き込まれた塩ビパイプを石灰華のでた石の湯口経由で投入。
べつに同じく窓の外から引き込まれた塩ビパイプからの熱湯側面注入があります。
オーバーフローはないですが、なぜか槽内排湯もみあたらず。
ふさいである底面排湯口があるのでかつては循環だったのかもしれませんが、いまは掲示やお湯の感じからしてかけ流しかと。

熱め~やや熱のお湯は深みのあるモスグリーンで、灰色のよさげな湯の花が少量ただよっています。
金気味+重曹味+微旨味、金気臭+糊系のモール臭+αの複雑な味臭。
硫酸塩泉系のきしきしと土類泉系のギシギシと重曹泉系のツルすべと明瞭なとろみがいりまじるデリケートな湯ざわり。

有無を言わせぬ質感があって入りごこち抜群、あとを曳きまくりなかなか脱出できません。
7階の露天とは比較にならないすばらしいお湯で、諏訪湖まわりでは「鷺乃湯」と並ぶ名湯と思えるほど。
さすがに老舗宿の自家源泉です。
泉質のイメージ的には「鷺乃湯」(入湯済、未レポ)と「緑水」(同)の中間くらいかな・・・。

ここは日帰りではふつう7階露天に案内するらしく(1階の浴場についてはスタッフがさかんに「展望はないですけど・・・」と前置きしていた。)、1階「八重垣風呂」は完璧にブラインド。
日帰り料金900円で両方入れるかは不明ですが、選択制なら、温泉好きは迷わず1階「八重垣風呂」狙いかと。

上諏訪のお湯は清澄なイメージがありますが、じつはイオウ系やモール系、重炭酸土類泉系などの個性派もいます。
ここはそれらの湯質がバランスしたような複雑なお湯で、「八重垣風呂」は湯づかいもいいのでおすすめです。

〔 源泉名:油屋源泉 〕
単純温泉(Na-Cl・HCO3型) 60.4℃、弱アルカリ性、湧出量不明、溶存物質=672.6mg/kg
Na^+=163.1mg/kg (93.31mval%)、Ca^2+=5.46、F^-=2.06、Cl^-=131.4 (48.55)、SO_4^2-=57.0 (15.59)、HCO_3^-=142.9 (30.65)、CO_3^2-=8.71、陽イオン計=177.5 (7.602mval)、陰イオン計=342.1 (7.63mval)、メタけい酸=140.0、メタほう酸=12.34 <S59.6.6分析>
※ 「天空風呂」の掲示&HPには「油屋源泉及び諏訪市七ツ釜混合槽」使用とありますが、「天空風呂」はそうだとしても、「八重垣風呂」は油屋源泉単独使用の可能性があります。(パンフによると、離れにある風呂は油屋源泉単独使用らしい。)
※ 「当館のお湯は敷地内より湧き出る油屋源泉です。」(パンフより)

<温泉利用掲示>
(天空風呂)
加水:あり 加温:あり かけ流し及び循環・かけ流し併用式 塩素系薬剤使用:あり
(八重垣風呂)
かけ流し

〔 2011/02/13UP (2008/04入湯) 〕


E138.7.3.410N36.2.48.630
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■ 辰ノ口温泉 「渓泉荘」 〔 Pick Up温泉 〕



辰ノ口温泉 「渓泉荘」
住 所 :新潟県中魚沼郡津南町三箇乙1270-4
電 話 :0257-63-2081
時 間 :10:00~20:00(要事前確認) / 不定休
料 金 :400円
オフィシャルHP
紹介ページ (山の塩泉ガイド)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (新潟の温泉宿(求人ジャーナル社))
紹介ページ (津南町観光協会)
紹介ページ (にいがた観光ナビ)

JR飯山線「越後鹿渡」駅のそばにある自家源泉の宿で、日帰り対応もしています。
ここは一郷一会のオフで宿泊しました。
駅から近く、国道353号からもすこし入っただけなので、地図上では単なる町はずれの宿にしか見えません。

ところが行ってびっくり。
渓谷に張りつくように建つもろ秘湯的ロケーション、渓谷に懸かる赤い橋のむこうに鄙びすぎたたたずまい。


【写真 上(左)】 館内
【写真 下(右)】 脱衣所

でも、館内は意外にウッディでこざっぱり、泊まりに問題ありません。
それにしても、渓谷に面したこの立地は貴重で、泊まった5月はまだ早すぎましたが、河鹿の鳴き声や蛍も楽しめるそうです。


【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 女湯

男女別のこぢんまりとした浴室に、黒みかげ石枠石敷2人くらいのこぶりな浴槽。
赤茶に色づいた石組の湯口から熱湯を投入。
夜はオーバーフローなし、朝はありで、槽内排湯はあると思います。
別にカランがあって、非加温源泉と思われる冷たい水がでます。

カラン1、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
カランのお湯モードは源泉かも。
                                                            

【写真 上(左)】 男湯の湯口
【写真 下(右)】 女湯の湯口

適温のお湯はほぼ無色透明でわずかにうす茶の浮遊物。湯口、湯面ともほぼ無臭。
湯ざわりもさして特徴はないですが、源泉カラン?をだしっぱなしにしているとツルすべがでてきます。


【写真 上(左)】 源泉カラン?
【写真 下(右)】 湯色と源泉カラン?

源泉カラン?の水は、弱重曹味+金気味+僅微たまご味、金気臭+僅微甘イオウ臭で源泉の個性を味わうことができます。

強豪ぞろいのこのエリアにしてはインパクトよわめのお湯ですが、逆にこのエリアで営々とつづいてきているのにはそれなりの理由がありそう。
「あせもなどの皮膚病に効果てきめんだという。近所の人もビンを片手に薬湯として分けてもらいに来る。」(新潟の温泉宿(求人ジャーナル社))という情報もあるので、湯治的に親しむと薬効のあるお湯なのかも・・・。

なによりこのロケと渋い浴場は、絵に描いたような”秘湯の鉱泉宿”なので秘湯マニアは見逃せない1湯かと思います。
なお、食事など宿泊の詳細は、あやさんの「ドライブde温泉」を参照ください。

〔 源泉名:不明 〕
泉質不明 (規定泉(メタけい酸)?) 泉温・pH*・湧出量・成分総計不明
Na^+=74.42mg/kg、Ca^2+=4.78、Fe^2+=0.2、Cl^-=60.20、SO_4^2-=4.10、OH^-=0.34、HCO_3^-=105.20、CO_3^2-=12.36、メタけい酸=84.00 <分析日不明>
*) 水酸イオン(OH^-)=0.34なのでアルカリ性に振れていると思われます。
※ 不明データが多いですが、メタけい酸=84.00mg/kgで温泉規定に乗っています。

■ブランドグルメ
〔 津南のひまわり 〕
津南はひまわりの里として知られていて、沖ノ原台地では4haの畑に50万本のひまわりが咲き誇ります。
このひまわりをモチーフとした銘菓が「津南のひまわり」。
アーモンド、ごま、ひまわりの種を使ったビタミンEたっぷりのクッキーで、発売以来の人気商品だそうです。
津南町特産品にも認定されています。

〔 2011/02/13UP (2005/05入湯) 〕


E138.40.16.084N37.2.42.439
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