関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 老神温泉 「東明館」 (新)
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※ 旧施設は2009年春に閉館。2010/04/27に全面リニューアルしてオープン。
旧施設のレポは → こちら
住 所 :群馬県沼田市利根町大楊1519-2 (旧 利根郡利根村)
電 話 :0278-56-2641
時 間 :12:00~16:00(受付〆15:00)
料 金 :600円
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
老神4号泉という自家源泉をつかう湯宿「東明館」。
片品川の東岸は以前は穴原温泉と呼ばれていたらしく、旅館「東秀館」、日帰り施設「湯元華亭」(入湯済、未レポ)、ここと3軒の施設はすべて独自源泉を使用し、いずれもしっかりとイオウ気が出ています。
旧施設は2009年春に閉館。
これを『3割うまい!!』で知られる埼玉県本拠の中華チェーン「ぎょうざの満洲」が買い取り、2010/04/27に全面リニューアルしてオープンしたもの。
外壁サインには、しっかり「ぎょうざの満洲」のマスコット・キャラクター 、ランちゃんが・・・(笑)
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【写真 上(左)】 改装中 (2010年1月)
【写真 下(右)】 オープン後
かなり大規模なリニューアル工事をしていて、館内はまったく様変わり。
ほとんど新築と考えてもいいかと・・・。
室数は20、365日同一価格(1室2名以上1泊朝食付5,500円、素泊まり4,700円)、館内になんと「ぎょうざの満洲」のお店があって、夕食はそこで食べるシステム。(メニュー)
もちろん、この「ぎょうざの満洲」は外部にも開放されています。
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【写真 上(左)】 「ぎょうざの満洲」の看板
【写真 下(右)】 案内サイン
旧「東明館」の館内配置をよく覚えていないのですが、たぶん浴場の位置はさして変わりありません。ただ、アプローチが変わっています。
フロントから1階おりて、廊下のおくに入口、左手が男湯、おくが女湯。
男湯の内湯は「赤城の湯」、露天は「吹割の湯」、女湯の内湯は「武尊(ほたか)の湯」、露天は「尾瀬の湯」と名づけられています。
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【写真 上(左)】 ロビー (右手が「ぎょうざの満洲」)
【写真 下(右)】 浴場階
浴場手前には、休憩所やフィットネス&卓球ルームもあります。
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【写真 上(左)】 休憩所
【写真 下(右)】 男湯の暖簾
脱衣所はこぢんまり、内湯もさして広くはないですが、窓広く、天井高くて居ごこちよし。
扉を開けると露天。
塀に囲まれているので片品川のながめはありませんが、スペースはけっこう広く開放感はそこそこあります。
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【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 内湯
旧施設は露天が混浴だったり、内湯から露天への通路が冬期閉鎖になったり、いろいろと制約がありましたが、いまは男女湯それぞれに内湯&露天と、つかい勝手のいい浴場になっています。
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【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 内湯の湯口
内湯(白みかげ石造7-8人)は濃灰~墨色の湯の花のでたみかげ石の湯口から投入し、窓側側溝への流し出し。
露天(石枠鉄平石?敷7-8人)は赤茶に色づき、灰色~白の湯の花のでた石の湯口から投入で、槽内注排湯はたぶんなく、赤茶に色づいた上面排湯口からの上面排湯&パスカル方式の排湯。
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【写真 上(左)】 露天の湯口
【写真 下(右)】 掲示
内湯・露天ともオーソドックスな浴槽、たっぷりふかめで入りごこちのいいもの。
また、湯づかい掲示はかけ流しで、お湯の感じからしてもまちがいないでしょう。
カラン6、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
日曜15時で3人~独占。
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【写真 上(左)】 露天の排湯
【写真 下(右)】 パスカル方式の排湯
湯温は内湯でほぼ適温、露天で適温~ややぬる。お湯はきもち露天(とくに湯口そば)のほうがいいかな?
内湯と露天でお湯のイメージが若干ちがい、イオウ気は露天でつよく、金気は内湯でつよいかと。
内湯のお湯は、うすく翠がかって微濁し灰色~黒の湯の花が少量浮かんで、湯口そばには灰色の湯の花も沈殿。
たまご味+微芒硝味+塩原元湯などで感じられる”味のない味”。金気臭+しぶ焦げイオウ臭+α。
露天のお湯は、石材の色味の加減でよくわからんがたぶんうすく灰色がかって、白と灰と黒の羽毛状の湯の花が大量に舞っています。
味は内湯とほぼ同じでかなりつよいしぶ焦げイオウ臭+α。
どちらも湯中の指先が青白く発光し、硫酸塩泉系のきしきしとイオウ泉特有のスルスルとした湯ざわり。
浴中の温まり感はパワフルですが、浴後は肌にうっすらとイオウ臭がのこり、熱の抜けがよい上質なお湯です。
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【写真 上(左)】 内湯の湯色
【写真 下(右)】 露天の湯色
ぱっと見、イオウが表面に出たわかりやすいお湯に思えますが、複雑な成分のうえでイオウと金気が主張する見どころの多い複雑なお湯で、湯なれない客も温泉好きも、ともに満足できるお湯かと思います。
なお、HP画像をみるといまでもタイミングにより白濁することがあるようです。
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【写真 上(左)】 女湯の内湯
【写真 下(右)】 女湯の露天
以前よりきもちイオウ気がよわまり、金気がつよまった気がしないでもないですが、鮮度感は以前よりむしろ上がっているかも・・・(とくに露天)。
飲食チェーン新規参入のお宿で、ここまで良質なお湯をキープしているとは正直おどろき。
「東明館」、「東秀館」とハシゴすれば、どんな温泉好きでも、老神温泉の実力を実感するのではないでしょうか。
なお、日帰り回数券(3,000円/6枚)を発行し日帰り受け入れに積極的ですが、リニューアルオープン後は「おいがみ伝説の湯めぐり(湯めぐり手形)」から離脱しています。
「ぎょうざの満洲」会長、金子梅吉氏(現、池野谷ひろみ社長の実父)は老神の隣町に生まれ、よく老神に通われたそう。
そんなこともあり、「東明館」を譲り受け、宿名をあえて変えずにリニューアルオープンさせたようです。
(下記の「HP掲載より」をみても、金子会長はかなり温泉に造詣がふかい方のような気がする。)
ただ、そういった経緯をさしおいても、飲食チェーンによるお宿再生の新規モデルになる可能性があります。(諏訪や熱海など、まちなかの温泉だったら、他の飲食チェーンでも充分勝機はあるような気もする。)
「ぎょうざの満洲」は駅前や団地内に店舗展開し、徹底した低価格メニューの展開、基本的にPを置かない店づくり、自家工場・直営店主義など独自の戦略をとっています。
飲食店単体でみるとネックとなるのはレギュラー店より圧倒的に客数がすくないことと、本拠地から離れてドミナント(エリアを絞った集中的な出店戦略)が効かなくなることかな?
新たな切り口でよみがえった老舗温泉地の湯宿、今後の動向に注目です。
〔 源泉名:老神温泉4号泉 〕
単純硫黄温泉(Na-Cl・SO4型) 50.8℃、pH=7.8、湧出量=測定せず(動力揚湯)、成分総計=0.64g/kg
Na^+=166mg/kg (82.85mval%)、Ca^2+=24.6 (14.11)、Fe^2+=0.17、F^-=8.9、Cl^-=145 (46.73)、SO_4^2-=164 (39.03)、HS^-=5.1、陽イオン計=196 (8.72mval)、陰イオン計=361 (8.74mval)、メタけい酸=68.3、メタほう酸=7.9、硫化水素=1.0 <H16.10.27分析>
※ 旧「東明館」に掲出されていたものと同じ。
<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり(気温が低いとき) 循環ろ過循環使用:なし 消毒剤使用:なし
<HP掲載より>
源泉を湯船に流しっぱなしにして、加えている量だけ使い捨てているという昔ながらのやり方です。もったいないことのように思えますが、常に湯船からあふれています。少しでも循環した湯が混ざった場合は、かけ流しとは言えません。
〔 2011/01/10UP (2011/01入湯) 〕
E139.12.46.810N36.39.54.560&ZM=10
【BGM】
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