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■ 富士五湖鐘山温泉 「ビジネスホテル ふじ竜ヶ丘」



富士五湖鐘山温泉 「ビジネスホテル ふじ竜ヶ丘」
住 所 :山梨県富士吉田市竜ヶ丘3-6-10
電 話 :0555-22-7711
時 間 :10:00~22:00(要時間確認) / 不定休
料 金 :525円(タオル・バスタオルレンタル付)
オフィシャルHP
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (るるぶトラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)

ここはけっこう気に入っていて秘密にしておこうかとも思いましたが(笑)、やっぱりUPしましょう。

富士山麓、富士吉田市上吉田に広大な敷地を持つ高級宿「鐘山苑」
平成5年春に「富士五湖初」*の温泉を開発し、豪勢な温泉浴場をもっていますが、富士山周辺でも屈指の高級宿、食事付入浴プランも5,000円以上という料金におそれをなして未湯がつづいて(というか、入湯をあきらめて)いました。(*「鐘山苑」HPより)

2007年のある日、たしか地元情報誌をながめていて「鐘山温泉」「日帰り入浴OK」という文字にいきなり釘づけ。
「ビジネスホテル ふじ竜ヶ丘」???、きいたことのないビジホです。
場所は富士吉田市竜ヶ丘、上吉田の「鐘山苑」とはずいぶん場所が離れています。
さっそくWebで検索。いまはWebでもかなり情報がとれますが、当時はほんんどとれず。
「鐘山苑」の線から検索で辿っていくと、どうやら「鐘山苑」を経営する中央観光株式会社の同列経営のビジホらしい。
なるほど、それであの門外不出の(^^;)鐘山温泉がつかえるワケか・・・。

TEL確認するとやはり温泉で昼間も入浴OK。しかも料金は破格の525円!
速攻で乗り込んだことはいうまでもありません(笑)

場所は富士急ハイランド裏手の、「イッツモア赤坂」(いちやまマート)の南側T字路を東に入ってすこし走ったところ。
わたしはワケあって富士吉田にはかなり詳しいのですが、この路地を走るのははじめて。


【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 ロビー

左手にやたらに手入れのきいた和風庭園がでてきて、角に「Fuji TATSUGAOKA」&「焼竜」のサイン。「Fuji TATSUGAOKA」のほうはシックで目立たないので、黒字に赤文字の「焼竜」を目印にするのがベター。
なにか、焼肉屋「YAKINIKU竜ヶ丘」が主役のような感じで、入口の立派な門にも「焼竜」の提灯がかかっています。
(この焼肉屋はなかなか味がよく、しかも食事すると入浴料が割引になります。)
左手が「YAKINIKU竜ヶ丘」、正面おくがめざす「ビジネスホテル ふじ竜ヶ丘」。
こぢんまりとしていますが、外装の意匠がシックでなかなか瀟洒な雰囲気。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 飲泉

入ってすぐにフロント。
日帰り受け入れに手慣れた感じであっさり受付できました。
廊下の左、手前が男湯、おくが女湯。
浴場入口に源泉の飲泉器があるのにはびっくり。

こぢんまりとした脱衣所のかべに分析書。
源泉名:富士五湖鐘山温泉、泉温:36.4℃、泉質:カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉、正真正銘の鐘山温泉です。
場所からしてローリーのばりばり加水循環を覚悟していたのですが、よこに掲示されていた「温泉利用証」掲示には「引湯250m」「加水なし」。
一瞬目を疑いましたが、浴場表記は「富士五湖鐘山温泉/赤富士の湯」。
たしか「鐘山苑」には”赤富士”という浴場があったはずなので、そこの掲示をそのままもってきたのかもしれません。

こうなると、頼りになるのは自分の五感のみです(^^)


【写真 上(左)】 露天-1
【写真 下(右)】 洗い場

脱衣所の扉のむこうはいきなり露天で、内湯はありません。
手前にカランセパ型2、シャワー、シャンプー、ドライヤーあり。
土曜13時で独占でしたが、出るとき入れ違いに3人ほど入ってきたので、意外に銭湯的につかわれているのかも・・・。


【写真 上(左)】 露天-2
【写真 下(右)】 露天-3

塀にかこまれ開放感はさしてありませんが、東屋付岩組石敷10人くらいのわりに大きめの露天で和風の趣もあってゆったりと入れます。
ただ、脱衣所からいきなり露天に出るので、冬場など最初はちと寒いかも。


【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 湯口まわりの析出

緑の苔&鉄分の赤茶変&白い石膏の析出つきの岩の湯口から15L/minほどを投入+底面注入、底面吸湯+上面排湯口からの排湯。
投入湯の温度は変動し、ボイラー音がすると熱湯になるので間欠的に加温しているのかも。
このお湯は感じからして源泉かそれにちかいもの。
湯口のおくをのぞくと白い石膏付パイプが2本あり、右からのみ供給していました。

適温のお湯はほぼ無色透明で白い浮遊物がただよい、湯中の指先がよわいながら青白く発光しています。
はっきりとした芒硝塩味にやわらかな石膏臭が香っているのにはびっくり。
カルキはほとんど感じませんでした。


【写真 上(左)】 湯口&湯色
【写真 下(右)】 石膏の析出

硫酸塩系のきしきしがしっかりきいていてよくあたたまり、浴後もほどよく温もって肌がしっとりと落ちつく石膏泉の浴感。
濃度感もしっかりと出ていて、非加水か希釈があっても少量では・・・。
ここは5回は入っていますが、お湯の差はほとんどなかったので湯づかいは安定していると思います。

ローリーとは思えない良質なお湯で、タオル・バスタオル付で525円は安い!
これからも日帰りをつづけ、”地元の銭湯”として定着していってほしいお湯です。

〔 源泉名:富士五湖鐘山温泉 〕
Ca・Na-硫酸塩温泉 36.4℃、pH=9.3、320L/min掘削揚湯、成分総計=1.379g/kg
Na^+=116.3g/kg (25.17mval%)、Ca^2+=300.3 (74.58)、Fe^2+=0.0、Cl^-=49.1 (6.94)、SO_4^2-=878.3 (92.00)、CO_3^2-=5.3、陽イオン計=418.9 (20.10mval)、陰イオン計=933.4 (19.88mval) <H16.12.21分析>

※ この分析書データはWeb初公開かも(笑)。
SO_4^2-=878.3mg/kg (92.00mval)は、おそらく富士五湖周辺ではもっともピュアな硫酸塩泉で、しかも湧出量320L/min。
ながらく「富士山の見えるところで温泉は湧かない」といわれてきましたが、よくぞこれだけの良泉が湧出したものです。

<温泉利用掲示>(上記のとおり「「鐘山苑」赤富士の湯」の掲示の可能性あり)
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用と紫外線減菌器を併用使用

〔 HP掲載 〕
毎日、鐘山苑からタンクローリーにて温泉入れ換えております

■ブランドグルメ
〔 吉田のうどん 〕
いまやメジャーB級グルメの座を獲得した”吉田のうどん”。
このあたりはもともと粉食文化圏、祝儀の場や富士山講の”御師の家”なので供されていたもので、いまでもうどん屋だか民家だかわからないようなお店が多くあります。
特長はなんといっても独特な”コシ”と”ねじれ”で、やわらかいうどんに慣れた人は違和感を感じるほどのもの。喉ごしよりも歯ごたえを味わううどんです。
このあたりは、喉ごしを味わい、高級化のすすんだ秋田の「稲庭うどん」とは対極的なものがあります。

これに地元特産の高原キャベツがたっぷり乗せられています。濃く味つけた馬肉や豚肉などを乗せた肉うどんを名物とするお店も多いです。
でもって、ふつう「すりだね」と呼ばれる赤唐辛子&黒ゴマ系の香辛料を入れて食されます。
市内には個性あるお店がたくさんあって値段も手ごろなので、うどん屋めぐりも根強いブームとなっています。
(「富士吉田市」HPなどを参考。)

〔 2011/01/30UP (2007/08以後数回入湯) 〕


E138.47.29.627N35.29.10.685
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