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■ 美和温泉 「ささの湯」 〔 Pick Up温泉 〕



美和温泉 「ささの湯」
住 所 :茨城県常陸大宮市氷之沢3139 (旧 那珂郡美和村)
電 話 :0295-58-2682
時 間 :10:00~21:00 / 月休
料 金 :500円(17時~ 300円)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (るるぶ,com)
紹介ページ (じゃらん観光ガイド)
紹介ページ ((財)グリーンふるさと振興機構)

※ 大混雑につき浴場の写真はありません。

茨城県那珂郡にあった美和村は、2004年10月16日、同郡山方町、美和村、緒川村、東茨城郡御前山村とともに那珂郡大宮町に編入合併のうえ改称・市制施行されて、常陸大宮市となりました。
もともと温泉地としては無名のエリアでしたが、「ふるさと創生事業」を契機に旧町村が競ってセンター系温泉施設を開設し、ここもそのひとつです。

ここは道の駅「みわ★ふるさと館北斗星」とともに美和エリアの観光拠点となっている人気施設。
この源泉は竹下内閣のもと、1988年から1989年にかけて通称「ふるさと創生事業」で交付された資金1億円で開発されたもの。

以前も書きましたが、この事業は一部で”バラマキ”と揶揄され、村営キャバレーや金塊購入など、トホホ的つかわれ方をされた例もあって”税金ムダ使いの典型”と酷評する有識者もいましたが、特産品振興や観光開発など、いまにつながる布石となったものも多く、個人的にはけっこう面白い事業だったように思います。
すくなくとも、各自治体が自分たちの地域の資源を見直すきっかけになったし、キャバレー建てたり、金塊買うのもなんらかの経済波及効果はあるワケで、財政破綻ぎりぎりの状況で虎の子の数兆円の巨費を投じたあげく、その4割以上が貯金されてしまったという”子ども手当”にくらべれば”費用対効果”はあったような気もします。

交付金としては異例ともいえる使途制限されていない予算で、これについての「『何でも使ってください。その代わりいい事業をやったところは評価されるでしょうし、ろくなことをやらなかったところは笑われるでしょうね』という以外には自治省としては言いようが無い」、「ただせっかくみんなに1億配っているから『大いに議論して楽しんでください』とお願いしているだけ」(wikipediaより引用*)という自治省のコメントもなかなかふるっています。(*原典:野平匡邦(述)「『ふるさと創生』事業の考え方と具体策について」, 地域社会計画センター, 1989.3, p.9)
それに、正式事業名「自ら考え自ら行う地域づくり事業」、いいですね~。
予算に縛られ、官も民もあまりにギスギスとしているいま、こういうおおらかな考え方に一旦立ち帰ってみるのもひとつの切り口かも・・・。

おっと、ハナシが逸れました・・・。
場所は、緒川に沿って走る県道163号下檜沢上小瀬線沿い、この県道はこのエリアの主要ルート、R118の枝線のそのまた枝線のような道で、観光客はふつう通りません。
「道の駅」からも数kmはなれています。


【写真 上(左)】 近くに”風車の弥七”の墓がありました
【写真 下(右)】 全景

95年3月開設のこぢんまり建物は、2003年4月にリニューアルされ大がかりな施設になりました。
すこしくはなれたところに温スタ(このときは行きませんでした。)もあります。
旧美和村は、星がよく見える天体観測の村として知られ、この施設内にも宇宙にちなんだ名前がつけられています。
直売所は「一番星」、食事処は「天の川」、個室は「宇宙(おおぞら)」と「銀河」、男湯が「ひこ星」で女湯が「おり姫」。
中庭のとられたゆったりとしたロビーのおくに浴場。右が男湯「ひこ星」、左が女湯「おり姫」で、地方のセンター系らしく全体によくメンテされています。


【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 ロビー

ともに八角形の浴場でベースは左右シンメトリですが、左が立ち湯式流水浴で露天は岩風呂、右が腰掛け式流水浴で露天は檜風呂なので男女週替わりとなっています。
この日の男湯は右でした。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 源泉施設?

窓の広いあかるい浴室。
左から時計回りに、小浴槽(3-4人、適温)、メイン槽(黒みかげ石造20人以上)、露天(檜枠石貼5-6人)、腰掛け式流水浴槽(FRP造、3-4人)にサウナで、なぜか水風呂がありません。(小浴槽を水風呂にした方がいいかも・・・?)
この流水浴槽は、全国でも珍しい船と同じスクリューを使って流れを起こしているそうです。(それがなにか・・・?? っつう気がしないでもないが・・・ 笑 )
カラン18位、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
地味な立地で空いているかと思いきや、館内はどこも人であふれかえっていました。(週末の昼ごろ)

露天は厳密にいうと半露天ですが、眼下を逆S字状に流れる緒川にせり出すようにつくられていて、抜群の眺望をもっています。
この露天のロケーションは茨城では屈指かと・・・。

人気はこの露天と腰掛け式流水浴槽に集中し、なかなか入ることができません(^^;)
湯口はどれも金属&プラスティックの覆いがけがされていて、近寄ることができません。
これはおそらく湯口を打たせ湯とする客対策でしょう。(茨城にはこれやる客けっこう多い ^^; )。

混雑につき槽内注排湯はほとんど確認していませんが、お湯の感じからして循環でしょう。
(露天は↑の覆い付檜の湯口から大量投入で上面排湯あり。メイン浴槽&小浴槽でよわいオーバーフロー。)

お湯は、メイン浴槽&小浴槽が適温で露天はややぬる。
無色透明で浮遊物はなく、味不明で、腰掛け式流水浴槽は強烈カルキ臭、露天でカルキ臭、メイン浴槽&小浴槽は紙パルプ臭。
ごくわずかですが、湯中の指先が青白く発光しています。

重曹泉型のアル単ですが、なぜかヌルすべはほとんど感じられず硬めの浴感。
なまった感じはないものの、いまいち面白みにかけるお湯です。

わたしは混雑した浴場は苦手で、お湯もこんな感じなので早々に退散してしまいました。
ただ、設備は充実しているし露天のロケもいいので、お湯にこだわらない向きにはいい施設かと思います。

〔 源泉名:美和温泉 ささの湯 〕
アルカリ性単純温泉(Na-HCO3型) 25.3℃、pH不明、320L/min、成分総計=0.2513g/kg
Na^+=51.00mg/kg (76.29mval%)、Ca^2+=7.4 (12.71)、Fe^2+=0.05、Cl^-=4.00 (3.73)、SO_4^2-=8.70 (6.10)、HCO_3^-=140.00 (77.63)、CO_3^2-=11.00、陽イオン計=63.64 (2.91mval)、陰イオン計=163.70 (2.95mval)、メタけい酸=24.00、硫化水素=0.40 <分析日不明>
※ 泉温25.3℃、規定成分量なし、きわどいですね・・・。

■ブランドグルメ
〔 玉野屋さんのパン 〕
村域の約82%を山林が占める旧美和村。
もともと特産品情報がすくないところでしたが、常陸大宮市に編入されてからはますます情報がとれなくなりました。
シイタケの栽培が盛んで近年はブルーベリーも売り出し中ですが、ここでは「道の駅」紹介ページで取りあげられている地元産のパンを紹介します。
道の駅「みわ★ふるさと館北斗星」に水曜日と金曜日の1:30頃しか入荷しないというレアもので、当然食べたことはありません。
ただWeb検索するととくに”カステラパン”が逸品で、すぐに売り切れてしまうらしい。
パン好きは買える機会があったらマストでは?

〔 2011/01/30UP (2008/02入湯) 〕


E140.20.20.393N36.37.20.851
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