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■ 秩父川端温泉 「梵の湯」

<秩父川端温泉「梵の湯」> (秩父市、9:00~22:00(土:~22:30)・月2回不定休、平日750円/時間制限なし(19~ 650円)・土日祝850円/3h、0494-62-0620)
オフィシャルHP

秩父市のオートキャンプ場「スプラッシュガーデン秩父」内に以前からあった日帰り温泉施設「凡の湯」のよこに2007/4/7オープンした新顔施設。
場所はわかりにくいのでHPの地図を参照ください。(位置的には荒川の北側、和銅大橋北詰と小柱交差点のあいだ)
やや上流の上空には皆野寄居バイパス延伸部の橋(新皆野橋/平成20年開通予定)。これができると寄居方面からのアクセスはよくなりそうです。


【写真 上(左)】 テラス
【写真 下(右)】 浴場入口

白壁瓦屋根平屋建のよくある外観。フロントは妙に広くて壁沿いに置いてあるスチール家具が違和感を放っています。館内も雰囲気のいいテラスのすぐよこに所帯じみた休憩所があったりしてなんとなくチグハグ。

脱衣所はせまめでチープなつくりですが、浴場は本格派です。
入ってすぐ右手が独立区画の洗い場。カラン14、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。その奥が内湯(石造20人以上、寝湯×3付)とその横に源泉水風呂(みかげ石造1人)。
内湯ゾーンは庭園の向こうに荒川をのぞみ、やや暗めながらシックな上質感があって、日帰り温泉というよりは気のきいた旅館の浴室のよう。
露天ゾーン手前には蒸し風呂的にこもった足湯。その奥に屋根付軒下タイプの露天(岩枠鉄平造12人以上)。すぐ脇を荒川が流れているのに開放感がないのは残念。
新設施設なのにサウナがないのはどうしたものかな? 足湯は「とりあえず足湯にしときました」といった感じのぞんざいな造りなので、サウナに転用の可能性もあるかも。
また、10/19に岩盤浴もオープンしています。


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 露天

ONKEN21さんのレポ(4/23)ではガラ空きだったようですが、日曜16時で2~7人とやはり空いていました。

内湯は石の湯口からの投入+熱湯側面注入で側溝への流し出し。旧館と同様、水位連動式の給湯システムでは?
源泉水風呂は側面の穴から冷水(たぶん源泉だと思う)を投(注)入。オーバーフローはなく底面からの自然流下?。
露天は岩からつき出た竹樋からの投入+側面注入で側溝への上面排湯。

露天はほとんど浴感を感じられずひょっとして真湯かも? 露天の温泉使用をあきらめ、内湯ゾーンの使用量を確保し湯質を保つ意図だとしたらむしろ快挙です。


【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 内湯の湯色

内湯は緑灰色のいい感じのささにごり。ほぼ適温でかなり明瞭な重曹塩味が感じられます。
湯口・湯面ともに弱いながら消毒臭を感じるものの、相当に強いヌルすべととろみがあって浴感充分。ONKEN21さんご指摘のとおり、ヌルすべは旧施設(凡の湯)より強いかも。

さらに楽しめたのが源泉水風呂。
25℃~30℃ほどの絶妙なぬる湯はで懸濁(色不明)し、こまかな気泡がただよっています。
かなりのアワつき&アワのぬるぬるもありますが、お湯じたいのヌルすべは内湯の方が強いと思います。


【写真 上(左)】 源泉水風呂1
【写真 下(右)】 源泉水風呂2

湯口では金気味+重曹味、金気臭+甘イオウ臭。オーバーフローがなく、湯面ではイオウの劣化した臭いがあるので一見なまったイメージがありますが、鮮度はけっこう高めかも・・・。泉質はなんとなく内湯と違うような感じがあり、ひょっとして、1・2号泉混合の内湯に対して、源泉水風呂は1号泉の単独使用かも・・・?
小さいながら、この浴槽がひとつあるだけで浴場の格があがっているように感じました。
源泉水風呂はほとんど無人だったので、内湯とここをひたすら往復していました。

ややチグハグながら施設もお湯も悪くないのに、この空きぶりはなぜ?
吉田にオープンした「星音の湯」(同じ日に行ったがごったがえし)に客をとられているのかな?(ここに限らず秩父の日帰り施設は「星音の湯」オープン以降、かなり空きが目立つような・・・。)

秩父らしい硫黄重曹泉を落ちついた浴室で味わえる、貴重な施設だと思います。
なお、旧「凡の湯」は引きつづき営業(600円)していますが、施設やお湯のよさから考えるとこちらがおすすめです。

Na-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉 17.4℃、50L/min掘削揚湯、pH=8.9、成分総計=2.569g/kg、Na^+=865.3mg/kg (98.69mval%)、Fe^2+=0.2、Cl^-=1177 (68.79)、HS^-=0.3、HCO_3^-=723.7 (24.58)、CO_3^2-=91.8 (6.34)、陽イオン計=874.7 (38.14mval)、陰イオン計=1658 (38.99mval)、硫化水素=<0.1、メタほう酸=20.0  <H18.11.20分析> (源泉名:秩父川端温泉 混合泉(梵の湯(1号井戸)・凡の湯(2号井戸)) <温泉利用掲示>(「梵の湯」内風呂)
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置:使用 塩素薬剤:使用

〔 2007年11月6日レポ 〕
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