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関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 湯西川温泉 「共同浴場 薬師の湯」 〔 Pick Up温泉 〕
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<湯西川温泉 「共同浴場 薬師の湯」>
(栃木県日光市(旧 栗山村)湯西川、時間不定(水・土5:00-8:00は清掃)、寸志(200円以上)、0288-97-1126(観光協会))
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (温泉みしゅらん)
平家の落人伝説で知られる湯西川温泉の共同浴場。
湯西川の集落を流れる湯西川の右岸、湯前橋のたもとに鄙びたたたずまい。
ここは、見事な萱葺き屋根(いまは瓦葺きがふえた)がならぶ平家集落と温泉街をむすぶ要の位置にありますが、ちと引き込んでいるのと、あまりにまわりの風景に溶け込んでいるので、気づかずに通りすぎる観光客も多いのでは?(たしか看板もなし)
また、気づいたとしても、モロ共同浴場的雰囲気と混浴にはばまれ、突入する人はすくないと思います。(ここ目的でくる温泉好きはべつ(^^))
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【写真 上(左)】 平家集落
【写真 下(右)】 橋の上から
とくに夕方は地元の方の利用が多そうなので、外来者は避けたほうがよさそう。
このときは、夕方に偵察したところ誰もいなかったので、ついつい突入。
予想以上にお湯がよかったので、つぎの日の朝にもう一度突入(笑)
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【写真 上(左)】 対岸から (右手が超開放的露天)
【写真 下(右)】 外観
このあたりは露天が集結していて、川の上手に「本家判久萬久旅館」の露天、橋をはさんで右手に「金井旅館」の露天、対岸正面にも超開放的な露天(どこかの旅館の所有らしく、無断入浴不可)があります。
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【写真 上(左)】 銘板
【写真 下(右)】 水の樽
しぶ~い木造の建物。サッシュを引くとさらに別世界。
総木造の脱衣所、木枠の脱衣棚、左手に数段ひくく石づくりの浴槽、高い木梁と湯気抜きの天井、大きめの窓から差し込む日差し、吹き込む川風、すべてが一体となってすばらしい雰囲気をかもしだしています。
ただ、のぞき込み防止のためか窓ガラスが白くスプレーされいてるのは無粋。
脱衣所も男女兼用なので、慣れた女性以外は混浴はきびしいか。
石をくりぬいたような野趣あふれる湯船(3-4人)に、ぬるめ(窓側)とあつめ(内側)の2本のパイプから投入で、槽内注排湯はみあたらず、全量を手前内床に向けて大量に流し出す、文句なしのかけ流し。
この位置関係からすると湯面は前を流れる湯西川の川面と同じくらいの高さでは?
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【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 湯口-1
カランはなく、パイプで引かれた水が緑のバケツに注ぎ込まれているだけ。アメニティ類なし。
土曜夕方、日曜の朝、どちらも独占でした。
適温~ややぬるのお湯は、きもち青白く懸濁し、白~灰色の湯の花をうかべています。
よわい芒硝重曹味にたまご味が加わります。
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【写真 上(左)】 湯口-2
【写真 下(右)】 湯色
湯口で思いのほかしっかりとした甘イオウ臭、湯面でもほのかなイオウ臭がただよいます。
キシキシとツルすべの入りまじる湯ざわりで、かなりつよめのとろみも感じられます。
湯西川には、あたたまりのつよいお湯とさっぱり冷の湯系のふたつの系統のお湯があると思いますが、ここはあたたまり系の代表格かと思います。
濃いお湯ではないものの、浴感に奥行きがあり「温泉に入った~!」という満足感の高いお湯で、湯西川でも入りごたえのある1湯だと思います。
分析書の掲示はなく、使用源泉不明。
前山などの共同泉利用にしてはイオウが強いようにも思いました。
■ブランドグルメ
〔 湯西川の味噌(一升)べら 〕
山ぶかい湯西川には独特の食文化があります。
鹿肉、熊肉、山鳥の肉などを挽き、自家製味噌や山椒と和えて叩きへらにつけて囲炉裏端で焼く「味噌べら」もそのひとつで、湯西川の名物料理として根強い人気があります。
酒のあてに最適で、これがあればお酒が一升でも飲めることから「一升べら」ともいわれます。
各旅館の名物料理ですが、料理店で出しているかは不明。
〔 2009/12/23UP (2008/11入湯) 〕
E139.35.37.084N36.57.32.026
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