台風4号が上陸し、九州を直撃している。
明日未明、
博多では、山笠の追い山が行なわれる。
昨年、この祭りに行った思い出を記事にしたが
→2006-7.15「博多祇園山笠」
今年は、あの日からちょうど20年目である。
だが、台風の影響で、
山車を町中に飾る「飾り山」も昨日で撤去。
明日の追い山も、場合によっては中止らしい。
博多っ子も、『追い山の中止は記憶にない』という。
ぜひ、開催してほしいところだが、
祭りも今は、安全第一である。
明日未明の天気が気になる。
さて、20年前の今日の私。
新幹線で博多に向かい、昼すぎ到着。
初めての九州だった。
そしてこの年も、台風が翌日上陸、という時だった。
柳川に向かい、水郷めぐりを満喫。
そして、博多に戻って、
この夜は、平和台球場で西武の試合を見に行った。
そのまま朝まで街中をさまよい、
未明の山笠見物に至る。
その後、特急で別府へ。
「別府地獄めぐり」が見たくて、定期観光バスに乗る。
しかし、この時の乗客は、二人だけ。
二人のために、年配のガイドさんは丁寧に案内してくれた。
その時の、もう一人の乗客というのは、
私と同じくらいの歳の女の子だった。
当然ながら、話も合った。
その彼女は、香川県の、瀬戸内海に面する町から来た子だった。
会社の研修が別府であり、
この日は、日中に時間がとれたため、
「地獄めぐり」を見ようと思い、一人でバスに乗ったのだという。
お互い、シャッターを押しあったり、
子供のように、「血の池地獄」に手を突っ込んではしゃいだり、
一緒にアイスを買って食べたりした。
『おばあちゃんにお土産買うていかんと』
『台風近づいてはるわなぁ』
四国の言葉、イントネーションは、
関西弁に近いが、もう少し柔らかい。
話を続けていくうちにふと、
この子と友達になりたい、と思った。
旅に出て、そういう想いを持ったのは、
後へも先へも、この時だけである。
しかし、別府駅に戻ったところで、
彼女は、会社の友達が待っているとのことで、
そこでお別れになった。
「どうぞお元気で」と私が言うと、
『ぜひ四国にも来はってください』と、柔らかな言葉が返って来た。
その後私は、別府の温泉に浸かり、
その足でもう九州を後にした。
帰りの、東京行きブルートレインが別府を離れる時、
台風が一気に近づき、横なぐりの雨になった。
まるで、九州を追い出されるかのように・・。
思えば、これが独身時代の、最後の一人旅になった。
この年の秋、ひとりの女性と知り合い、
しばらくは、一人旅からも遠ざかった。
そして翌年、妻と知り合ったが、
この女性もその後、結婚したという知らせを貰った。
嫁ぎ先は、香川県だった。
別府で、ほんの数時間一緒だった彼女も、
元気で暮らしているだろうか。
20年が過ぎた。
明日未明、
博多では、山笠の追い山が行なわれる。
昨年、この祭りに行った思い出を記事にしたが
→2006-7.15「博多祇園山笠」
今年は、あの日からちょうど20年目である。
だが、台風の影響で、
山車を町中に飾る「飾り山」も昨日で撤去。
明日の追い山も、場合によっては中止らしい。
博多っ子も、『追い山の中止は記憶にない』という。
ぜひ、開催してほしいところだが、
祭りも今は、安全第一である。
明日未明の天気が気になる。
さて、20年前の今日の私。
新幹線で博多に向かい、昼すぎ到着。
初めての九州だった。
そしてこの年も、台風が翌日上陸、という時だった。
柳川に向かい、水郷めぐりを満喫。
そして、博多に戻って、
この夜は、平和台球場で西武の試合を見に行った。
そのまま朝まで街中をさまよい、
未明の山笠見物に至る。
その後、特急で別府へ。
「別府地獄めぐり」が見たくて、定期観光バスに乗る。
しかし、この時の乗客は、二人だけ。
二人のために、年配のガイドさんは丁寧に案内してくれた。
その時の、もう一人の乗客というのは、
私と同じくらいの歳の女の子だった。
当然ながら、話も合った。
その彼女は、香川県の、瀬戸内海に面する町から来た子だった。
会社の研修が別府であり、
この日は、日中に時間がとれたため、
「地獄めぐり」を見ようと思い、一人でバスに乗ったのだという。
お互い、シャッターを押しあったり、
子供のように、「血の池地獄」に手を突っ込んではしゃいだり、
一緒にアイスを買って食べたりした。
『おばあちゃんにお土産買うていかんと』
『台風近づいてはるわなぁ』
四国の言葉、イントネーションは、
関西弁に近いが、もう少し柔らかい。
話を続けていくうちにふと、
この子と友達になりたい、と思った。
旅に出て、そういう想いを持ったのは、
後へも先へも、この時だけである。
しかし、別府駅に戻ったところで、
彼女は、会社の友達が待っているとのことで、
そこでお別れになった。
「どうぞお元気で」と私が言うと、
『ぜひ四国にも来はってください』と、柔らかな言葉が返って来た。
その後私は、別府の温泉に浸かり、
その足でもう九州を後にした。
帰りの、東京行きブルートレインが別府を離れる時、
台風が一気に近づき、横なぐりの雨になった。
まるで、九州を追い出されるかのように・・。
思えば、これが独身時代の、最後の一人旅になった。
この年の秋、ひとりの女性と知り合い、
しばらくは、一人旅からも遠ざかった。
そして翌年、妻と知り合ったが、
この女性もその後、結婚したという知らせを貰った。
嫁ぎ先は、香川県だった。
別府で、ほんの数時間一緒だった彼女も、
元気で暮らしているだろうか。
20年が過ぎた。