シャープ & ふらっと

半音上がって半音下がる。 それが楽しい、美しい。
思ったこと、感じたことはナチュラルに。  writer カノン

ユンディ・リのコンサート

2008-06-19 17:17:50 | 音楽を聴く
昨日、ユンディ・リのコンサートを聴きに行った。

ユンディ・リ。
2000年、ショパン・コンクールの優勝者。

中国出身で、
同コンクール史上、初のアジア人の優勝でもあった。

その、流れるような美しい演奏もさることながら、
氏は、なかなかの風貌である。
「ピアノ界の貴公子」 「中国のキムタク」などと呼ばれ、
女性ファンが多い。


昨夜は、
オランダ・ロッテルダム管弦楽団との共演で、
サントリーホールでの演奏であった。

若手指揮者の、ネゼ・セガン氏が、
今回、初めてのアジアでの公演となった。
セガン氏と親交のあるユンディ氏が、
そのお祝いとして、共演となったコンサートだった。


曲目は、ラヴェルの「ピアノ協奏曲ト長調」。
流れるような美しい旋律は、見事だった。
ただ、この曲自体が、
管楽器を中心とした、宇宙的なイメージのある曲で、
ピアノのメロディが、管楽に重なる部分が多い。
ちょっと、物足りなさはあった。

しかし、優雅な演奏は、
男性ピアニストとは思えない、柔らかさがあった。
これなら、女性ピアニストの、
マルタ・アルゲリッチ女史のほうが、
はるかにダイナミックな演奏をする。


演奏は、
ラヴェルと、アンコールの2曲だけだったが、
とても満喫できたステージだった。

終演後、
ユンディ、セガン両氏のサイン会も行なわれ、
CDとプログラムに、サインを戴いた。

貴公子の演奏を聴くことができた一夜。
また、機会があればどこかのステージでお目にかかりたい。
久しぶりに、
そんな思いを感じたコンサートであった。

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