坂本龍一さんが亡くなった。
氏の作曲した『Energy flow』は、
聞いただけで泣けてくる曲だ。
わずか5分で作曲したという曲らしいが、
このメロディーから受ける思い出は
誰の胸にも一生残るものだ。
この曲が作られたのが1999年。
CDもスコアも買った。
この曲をピアノで弾いてもらおうと、
音大のピアノ専攻の女性に頼んだ事がある。
2007年だった。
しかし、1986年生まれの彼女はこの曲を知らなかった。
そこでスコアを見せたところ、
『こんなに音がぶつかる曲は初めてかも』と言った。
坂本龍一氏は
『この曲がなぜヒットしたのかわからない』と言ったようだが、
おそらく、ご自身では大した出来栄えではなかったのだろう。
音がぶつかる作品となった所以だ。
でも、それが日本人の心を打ったのだと思う。
希望のある元気な今風の曲も良いが、
静かに、涙するメロディーに終わるこの『Energy flow』は、
大人の旋律という思いを抱く。
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