シャープ & ふらっと

半音上がって半音下がる。 それが楽しい、美しい。
思ったこと、感じたことはナチュラルに。  writer カノン

ストリートビュー

2008-08-27 13:54:49 | 世の中あれこれ
googleの新機能、「ストリートビュー」。

地図上の道路をクリックすると、
その道路に立っている視線で、
360度の風景を見渡せるというものだ。

散歩をしている感覚で楽しめるし、
実際に行ったことのない場所でも、
画面から楽しめるのだ。

楽しい反面、
写真には、当然ながらプライバシーが存在する。

家のズームアップもできるし、
通行人も写り込んでいる。
これらは、すべてぼかしは入っているが、
特定できないこともない。


現在このサービスは、
東京や横浜、札幌、大阪など、
大都市圏に限られているが、
私の住む、東京郊外の町の路地裏まで、
このカメラは入り込んでいる。

私の家は、幹線道路沿いなので、
しっかり写っていた。
時間的に夕方の撮影だったらしく、
私の家の玄関は、電気が灯っている。

近所の商店で、いつも店先にいるおじさんも、
その姿は写っていた。
しかしこれは、全世界から閲覧できるわけだし、
まさに、笑えるような笑えぬような・・だ。


ふと、昔の思い出をたどる。
高校時代、友達や彼女と帰った道だ。
久しく歩いていない、懐かしい道を、
画面をたどりながら、プレイバックする。

平屋のアパートが立ち並んでいた場所は、
今は公園になっていた。
いつも、ジュースを買っていた商店はなく、
コインパーキングになっていた。

友達とよく入った喫茶店は、
レンタルビデオ店に変わっている。
そして・・
当時、お付き合いしていた彼女の家もなく、
広い駐車場になっていた。


だが、思い出に浸る・・というには、
何か、あまりにも「後ろめたい」。
盗撮や、ストーカーになってしまった気分だ。
程々に楽しむにとどめたい。


「ストリートビュー」から確実に感じたのは、
地図を見て、「ここに行ってみたい」と思う気持ちが、
なくなってしまうことだ。

町歩きや思い出は、
五感から感じるものなのかもしれない。

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