AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

ひとりでできた。

2012年10月17日 | まったり邦楽
昨年制作されたsalyu × salyuのアルバム『s(o)un(d)beams』での仕事ぶりにいたく感銘を受け、小山田圭吾氏個人の作品も聴こやないかと、中古屋でコーネリアスの最高傑作と誉れ高い2001年作の『POINT』を入手。

リリース当時から折り紙つきの評判を得ていた話題作で、まぁその時はこの作品に全然気が回らなかったんだが、やはりなんとなく想像してた通りの構築しつくされたアンビエントなエレクトロサウンドが詰め込まれていた。
小山田氏が自身で奏でた楽器音をエフェクト加工し、丁寧につないでいくという、いわゆるひとり録音モノで、スピーカーから溢れ出すこの尋常じゃないほどの立体的音像は驚異的というほかない。
水のほとばしり音、鳥のさえずりループなど、どれもとてつもないヒーリング効果があって、聴覚を強く刺激し脳内に響いてくる。
“I Hate Hate”では、スレイヤーばりのディストーションリフが展開したりと、やはりメタル(あるいはハードコア)を通過した人なのであろうという小山田氏のちょっとしたルーツを窺い知ることもできる。

ただ、salyu × salyu同様にこの作品にハマったのかというと、そういうワケでもなくて、ヴォーカルを含め小山田氏固有のこのさわやかポップ感はちょっと自分の趣味ではない。
あまりにも個人的でアッサリしすぎてるというか、もうちょっと多方面からの要素をかりてカラフルな作風に仕上げてくれた方がよかったかも。

エフェクトが掛かりすぎていて小山田氏本人が歌っているのかどうかはよく知らないが、結局本作で一番シックリきたのは、ボサノヴァ曲“Aquarela do Brasil”のカヴァー。




今日の1曲:『Brazil』/ Cornelius
コメント
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