DREAM THEATER(以下ドリムシ)の最高傑作と誉れ高い1992年作の2nd『IMAGES AND WORDS』のことを今更ブログで言及するのは少し恥ずかしい気もするし、ここ数年のドリムシ作品には全く手をつけてない私ではあるが、今週末、本作の25周年記念完全再現ライブを見に行くので、この機会にと思って。
高校時代から浪人時代にかけて、70年代の古典的なプログレッシヴロックに傾倒していた私は、最初ドリムシにはかなり懐疑的な思いを抱いており、手をつけてなかった。
それというのも、その時代に出てた(90年代初頭)プログレッシヴハードロックバンド作品に手を出しては失敗ばっかこいていたからである。
Magellan、Marillion、Watchtower、Thought Industry等・・・、B!誌ではかなり高評価だったが、私の肌には全く合わなかった。
その頃ハマっていたプログレバンドといえば、It BitesとVoivodくらいだったかなぁ。
そして大学に入学し、軽音学部に仮入部した時、最初に私に話しかけてくれた同じ学部のメタラー君がドリムシの『IMAGES AND WORDS』を強く勧めてきたのであった。
他にも、最初に組んだバンドのヴォーカルの奴もこのドリムシの2ndを大絶賛してやまないし、とにかく軽音内のメタラーでドリムシをけなす者は皆無に近かった。
で、偏屈(それほどでもないが)者の私も、とうとう重い腰を上げて、このアルバムを近所の電気屋でその時ハマっていたレッチリのアルバムと一緒に購入した。
まず、冒頭のイントロギターの旋律で一気に惹き込まれてしまった。
メタルならではのヘヴィなリフを全面に打ち出しながらも、柔軟でムードある展開にキャッチーなサビ、1曲目の“PULL ME UNDER”は、初聴の者の心をガッチリ掴むには上々のオープニングナンバーだ。
そしてサックスソロが挿入されるAORな雰囲気を纏った美しいバラード“ANOTHER DAY”を挟んだ後は、ほとんどが7、8分を超える長尺曲が並び、楽曲が進むごとに展開もいよいよ激しくなっていく。
“TAKE THE TIME”のような、コール&レスポンスには持ってこいのメタラーの心をくすぐるばかばかしい要素もキッチリおさえている。
それにしても、どの曲もあれだけ変調しまくるのに、メロディは耳に残り、曲全体は実に整合感があり絶妙で、それでいて中弛みしないのはすごい。
なるほど、軽音のメタラーたちが熱中するワケだ。
本作は、まさしくプログレッシヴメタルの理想的な形を、各々の卓越した演奏技術でもって完璧なまでに構築したハイレベルのメタルアルバムといっても過言ではない。
と、いまさら声を大にして言うのもかなり恥ずかしい。
本作からジェームズ・ラブリエが加わり、今日までバンドの中で不動の地位を獲得することになるが、本作ほどラブリエの歌メロが印象に残る作品もないと思う。
まぁ最初彼の歌を聴いたときは、マイケル・キスクになったり、セバスチャン・バックになったり、器用なやっちゃなーとは思ったが。
そして、本作がこれだけ名作たらしめたのは、ケヴィン・ムーアの貢献もデカかったように思える。
“TAKE THE TIME”でのソロワークも素晴らしいが、小曲“WAIT FOR SLEEP”、そしてケヴィンの奏でるこの美しい旋律が、ラストの“LEARNIG TO LIVE”に見事繋がって(Replay)いくこの流れには、心底「やられた!」と思った。
このケヴィン・ムーアの本作での功績は、B!誌の人気投票のキーボード部門の上位にトミー・リーやエディがランクインするという情けない結果に終止符を打つほどであったと思う。
女子としゃべれなかったダークで孤立した高校時代から5、6年が経った後の同窓会で、クラスでけっこうかわいかった女子が突然私に話しかけてきてた。
「あましんくん高校の時メタル聴いてたやろ?私も最近弟の影響でメタル聴いてんねんけど、ドリーム・シアターがめっちゃ好きやねん」
ええっ!?高校のとき谷村有美とか加瀬大周とかではしゃいでた娘が・・・・
その時私はちょっぴりうれしかったのと、「このドリムシの誘引力!おそるべし!」と思ったのを覚えている。
ただ、その頃の私はちょうどメタル離れしていて、ツイストパーマとかかけててヒップホップとか聴いてた頃だったので、その後その娘とはあまり話がかみ合わなくてもったいないことしたなと思った。
今日の1曲:『PULL ME UNDER』/ DREAM THEATER
高校時代から浪人時代にかけて、70年代の古典的なプログレッシヴロックに傾倒していた私は、最初ドリムシにはかなり懐疑的な思いを抱いており、手をつけてなかった。
それというのも、その時代に出てた(90年代初頭)プログレッシヴハードロックバンド作品に手を出しては失敗ばっかこいていたからである。
Magellan、Marillion、Watchtower、Thought Industry等・・・、B!誌ではかなり高評価だったが、私の肌には全く合わなかった。
その頃ハマっていたプログレバンドといえば、It BitesとVoivodくらいだったかなぁ。
そして大学に入学し、軽音学部に仮入部した時、最初に私に話しかけてくれた同じ学部のメタラー君がドリムシの『IMAGES AND WORDS』を強く勧めてきたのであった。
他にも、最初に組んだバンドのヴォーカルの奴もこのドリムシの2ndを大絶賛してやまないし、とにかく軽音内のメタラーでドリムシをけなす者は皆無に近かった。
で、偏屈(それほどでもないが)者の私も、とうとう重い腰を上げて、このアルバムを近所の電気屋でその時ハマっていたレッチリのアルバムと一緒に購入した。
まず、冒頭のイントロギターの旋律で一気に惹き込まれてしまった。
メタルならではのヘヴィなリフを全面に打ち出しながらも、柔軟でムードある展開にキャッチーなサビ、1曲目の“PULL ME UNDER”は、初聴の者の心をガッチリ掴むには上々のオープニングナンバーだ。
そしてサックスソロが挿入されるAORな雰囲気を纏った美しいバラード“ANOTHER DAY”を挟んだ後は、ほとんどが7、8分を超える長尺曲が並び、楽曲が進むごとに展開もいよいよ激しくなっていく。
“TAKE THE TIME”のような、コール&レスポンスには持ってこいのメタラーの心をくすぐるばかばかしい要素もキッチリおさえている。
それにしても、どの曲もあれだけ変調しまくるのに、メロディは耳に残り、曲全体は実に整合感があり絶妙で、それでいて中弛みしないのはすごい。
なるほど、軽音のメタラーたちが熱中するワケだ。
本作は、まさしくプログレッシヴメタルの理想的な形を、各々の卓越した演奏技術でもって完璧なまでに構築したハイレベルのメタルアルバムといっても過言ではない。
と、いまさら声を大にして言うのもかなり恥ずかしい。
本作からジェームズ・ラブリエが加わり、今日までバンドの中で不動の地位を獲得することになるが、本作ほどラブリエの歌メロが印象に残る作品もないと思う。
まぁ最初彼の歌を聴いたときは、マイケル・キスクになったり、セバスチャン・バックになったり、器用なやっちゃなーとは思ったが。
そして、本作がこれだけ名作たらしめたのは、ケヴィン・ムーアの貢献もデカかったように思える。
“TAKE THE TIME”でのソロワークも素晴らしいが、小曲“WAIT FOR SLEEP”、そしてケヴィンの奏でるこの美しい旋律が、ラストの“LEARNIG TO LIVE”に見事繋がって(Replay)いくこの流れには、心底「やられた!」と思った。
このケヴィン・ムーアの本作での功績は、B!誌の人気投票のキーボード部門の上位にトミー・リーやエディがランクインするという情けない結果に終止符を打つほどであったと思う。
女子としゃべれなかったダークで孤立した高校時代から5、6年が経った後の同窓会で、クラスでけっこうかわいかった女子が突然私に話しかけてきてた。
「あましんくん高校の時メタル聴いてたやろ?私も最近弟の影響でメタル聴いてんねんけど、ドリーム・シアターがめっちゃ好きやねん」
ええっ!?高校のとき谷村有美とか加瀬大周とかではしゃいでた娘が・・・・
その時私はちょっぴりうれしかったのと、「このドリムシの誘引力!おそるべし!」と思ったのを覚えている。
ただ、その頃の私はちょうどメタル離れしていて、ツイストパーマとかかけててヒップホップとか聴いてた頃だったので、その後その娘とはあまり話がかみ合わなくてもったいないことしたなと思った。
今日の1曲:『PULL ME UNDER』/ DREAM THEATER
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