AMASHINと戦慄

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2022年02月14日 | まったり邦楽
Perfumeの楽曲の中で、今となっては世間一般的に一番よく知られている楽曲といえば、おそらく「チョコレイト・ディスコ」なのではないかと。

バレンタインデー特集とか、チョコレートなどのスイーツが番組で紹介されると、未だBGMで流れる確率が一番高いナンバーといっても過言ではない。

この楽曲がリリースされたのは、今から15年前のバレンタインデーと、思えば随分と時が経っている。

実はこのナンバー、Perfumeが大ブレイクするキッカケとなった「ポリリズム」より先にリリースされており、一聴したら一発で頭に入ってくる、テーマもはっきりしてて、これだけわかりやすくポップでキャッチーなナンバーであるにもかかわらず、発売当時それほど売れてなかったってのは信じ難い話である。




その要因として、レコード会社の売り方がヘタクソすぎたとしか考えられんのです。

まず、マキシシングルなのに、「チョコレイト・ディスコ」でもない『Fan Service [sweet]』とかいうわけのわからんタイトル。
これには楽曲の作り手である中田氏も出来あがったものを見てビックリしたという。
なんや、売れてないアイドルの一握りのファンのためだけに向けられた限定アイテム?って感じで、これで知らん人がこの得体の知れない白いものにどうやって興味を示すと言うのか?

まぁ世間一般的にも、この白い外装の箱型のものが「チョコレイト・ディスコ」のシングルであることを知ってる人は少ないであろうし、ブックオフなどでもほとんど見かけることはない。
実際生産枚数も少なく、再プレスもされずで、Perfumeのメジャー作品の中ではおそらく一番入手困難なアイテムであるかと。

バレンタインのギフトボックスをイメージしたケースなのかな?
CDとDVDが一枚ずつトールケースに収められてある。フォトブック付。



収録曲は「チョコレイト・ディスコ」と「Twinkle Snow Powdery Snow」。
DVDにはそれぞれのビデオクリップが収められてある。 



Perfumeは前年に、それまでのシングルを全網羅した、一応1stアルバムである『Complete Best』を発表しているが、いきなり「ベスト」ということで、関係者やファンの間ではもうこれで活動中止になるのでは!?という不穏な空気が流れていたという。

そういった状況にも関わらず、楽曲そのものは売れる可能性を十二分に秘めているというのに、リード曲のタイトルも冠さず、こんなベールに包むようなパッケージで、当時のスタッフは本当にPerfumeを売り込む気があったのかと、疑問を禁じ得ない。


「チョコレイト・ディスコ」のビデオクリップを、たまたま木村カエラが目撃してなかったら?
彼女がラジオでガンガンかけまくってなかったら?
NHKのCM制作の担当者がそのラジオを聴いてなかったら?


そう考えると、ほんとうに運命というのは、アイアンバタフライエフェクトのようなものだなぁ。

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