ハードな一週間を終え(残業してないけど)、精も根もつき果てた週末の夜。
ふと、自分だけの憩いの空間を作りたくなることがある。
部屋を真っ暗にし、仏壇供えつけのアロマキャンドルにほのかな火をともし、
ドリンクに伊藤園の“充実野菜 完熟バナナミックス(砂糖・塩分不使用)”。
北宋の名器には、雪の宿の姉妹せんべい“黒糖みるく(北海道生クリーム使用)”。
読み物は澁澤龍彦の『黒魔術の手帳』、クラーカシュ=トン篇『コモリオム神話群』。
ささやかなオブジェとして、愛機MS-07Bグフ(ザクとは違う)。
そしてこんなお粗末なありあわせのアイテムでも、埃まみれ且つ背徳的な私の部屋を、まるでおされなカフェにでもいるような極上空間へと変貌させてくれるのがTicaの音楽である。
Ticaのベストアルバム「It's Too Fast '00-'04」に収録されていたライヴ音源“Simoon"があまりにも良いアレンジだったので、先日すでに廃盤であったTicaのライヴアルバム「A Night at Cafe Apres-midi」をヤフオクで競り落とし、毎晩のように鑑賞している。
しかし、今までTicaのアルバムで競り合うことなんてなかったのに・・・おかげで2000円超えしちまったい。
このライヴ音源は、どうやらあらゆる方面から注目されているみたいで、なにやら得体の分からぬ希少価値が付いてるようだ。
本作は、2001年1~3月に渋谷カフェ・アプレミディにて行なわれたTicaのカフェ・ライヴの実況録音盤で、こだま和文(a.k.a. ECHO from DUB STATION)、森俊二(NATURAL CALAMITY)、NARGO(東京スカパラダイスオーケストラ)といった、ユニークで多彩なゲスト陣を迎え、マイケル・ジャクソンやアンダーワールドなど、洋楽カヴァー曲を中心に繰り広げられた深夜のカフェ・ライヴの模様が収録されている。
後にリリースされたアルバム群に収録されてる“Mining For Gold”や“Femme Fatale”(←8年間も温めてたのかよ!)などのアコースティックナンバーはスタジオ録音とあまり変わり映えのないアレンジで目新しさはないのだが、やはりゲスト参加の各ナンバーが耳を惹く。
武田カオリのしっとりとした歌声にNARGOの奥行きのある空間を感じさすトランペットが響きわたるYMOのカヴァー“Simoon”(この曲はスカパラもかつてカヴァーしてたらしい)。
そして、本作のハイライトなのがやはり日本ダブミュージックの重鎮、こだま和文のアレンジによる“My Jamaican Guy”、そして名曲“Rock The Casbah”であろう。
特に“My Jamaican Guy”での和文によるダブ掛かった瞑想的なカリンバの音色が、その場に絶大なるヒーリング効果をもたらしていることがわかる。いや、贅沢すぎる空間だ。
あと、森俊二参加のThe Sugarcubesのカヴァー“Bithday”は昨年のアルバム「Johnny Cliche」にも収録されているが、今回のライヴ音源の方がカオリさんの歌い方が感情的で原曲に近い感じ。昨年のヴァージョンはアレンジしすぎでこの曲って気づかんかったし。
初めて観たTicaのライヴで、ある曲の時(この時音源ひとつも持っとらんかった)カオリさんの歌声がもの凄くビョークっぽく感じた瞬間があったのだが、ひょっとしたらこの曲だったのかしら?
サラっと歌い上げているようで、中低音ヴォイスなのにビョークばりの透明感をも感じさすカオリさんの深みのある歌声は本当に素晴らしい。
おかげで私は最近他の自己主張の激しい女性ヴォーカリストの曲が聴けなくなっちまった・・・
それにしても、充実野菜完熟バナナミックスってなんでこんなにうまいんだろ?
今日の1曲:『Free(G.T.R Mix)』/ Tica
ふと、自分だけの憩いの空間を作りたくなることがある。
部屋を真っ暗にし、仏壇供えつけのアロマキャンドルにほのかな火をともし、
ドリンクに伊藤園の“充実野菜 完熟バナナミックス(砂糖・塩分不使用)”。
北宋の名器には、雪の宿の姉妹せんべい“黒糖みるく(北海道生クリーム使用)”。
読み物は澁澤龍彦の『黒魔術の手帳』、クラーカシュ=トン篇『コモリオム神話群』。
ささやかなオブジェとして、愛機MS-07Bグフ(ザクとは違う)。
そしてこんなお粗末なありあわせのアイテムでも、埃まみれ且つ背徳的な私の部屋を、まるでおされなカフェにでもいるような極上空間へと変貌させてくれるのがTicaの音楽である。
Ticaのベストアルバム「It's Too Fast '00-'04」に収録されていたライヴ音源“Simoon"があまりにも良いアレンジだったので、先日すでに廃盤であったTicaのライヴアルバム「A Night at Cafe Apres-midi」をヤフオクで競り落とし、毎晩のように鑑賞している。
しかし、今までTicaのアルバムで競り合うことなんてなかったのに・・・おかげで2000円超えしちまったい。
このライヴ音源は、どうやらあらゆる方面から注目されているみたいで、なにやら得体の分からぬ希少価値が付いてるようだ。
本作は、2001年1~3月に渋谷カフェ・アプレミディにて行なわれたTicaのカフェ・ライヴの実況録音盤で、こだま和文(a.k.a. ECHO from DUB STATION)、森俊二(NATURAL CALAMITY)、NARGO(東京スカパラダイスオーケストラ)といった、ユニークで多彩なゲスト陣を迎え、マイケル・ジャクソンやアンダーワールドなど、洋楽カヴァー曲を中心に繰り広げられた深夜のカフェ・ライヴの模様が収録されている。
後にリリースされたアルバム群に収録されてる“Mining For Gold”や“Femme Fatale”(←8年間も温めてたのかよ!)などのアコースティックナンバーはスタジオ録音とあまり変わり映えのないアレンジで目新しさはないのだが、やはりゲスト参加の各ナンバーが耳を惹く。
武田カオリのしっとりとした歌声にNARGOの奥行きのある空間を感じさすトランペットが響きわたるYMOのカヴァー“Simoon”(この曲はスカパラもかつてカヴァーしてたらしい)。
そして、本作のハイライトなのがやはり日本ダブミュージックの重鎮、こだま和文のアレンジによる“My Jamaican Guy”、そして名曲“Rock The Casbah”であろう。
特に“My Jamaican Guy”での和文によるダブ掛かった瞑想的なカリンバの音色が、その場に絶大なるヒーリング効果をもたらしていることがわかる。いや、贅沢すぎる空間だ。
あと、森俊二参加のThe Sugarcubesのカヴァー“Bithday”は昨年のアルバム「Johnny Cliche」にも収録されているが、今回のライヴ音源の方がカオリさんの歌い方が感情的で原曲に近い感じ。昨年のヴァージョンはアレンジしすぎでこの曲って気づかんかったし。
初めて観たTicaのライヴで、ある曲の時(この時音源ひとつも持っとらんかった)カオリさんの歌声がもの凄くビョークっぽく感じた瞬間があったのだが、ひょっとしたらこの曲だったのかしら?
サラっと歌い上げているようで、中低音ヴォイスなのにビョークばりの透明感をも感じさすカオリさんの深みのある歌声は本当に素晴らしい。
おかげで私は最近他の自己主張の激しい女性ヴォーカリストの曲が聴けなくなっちまった・・・
それにしても、充実野菜完熟バナナミックスってなんでこんなにうまいんだろ?
今日の1曲:『Free(G.T.R Mix)』/ Tica
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます