や、いきなりこのようなエゲつないバケモノ図を登場させて申し訳ない。ブラクラでもなんでもございません。
いつもの陽気なあましんブログにございやす。
これはジャーマンスラッシュ3羽ガラスの1匹、DESTRUCTIONの20年前の作品『RELEASE FROM AGONY』のグロジャケットでございます。
今週末川崎チッタで第4回目の“THRASH DOMINATION 07”が開催されるにあたり、私も不参加ながら京都よりこのイベントを盛り上げたく今年もスラドミ出演アーティスト特集、やっちゃおうかなーと筆をとったしだいにございます。
ではまず第一回目はDESTRUCTIONということで、さっそく上記ジャケのアルバム紹介に参りたいと思います。
1987年リリースのDESTRUCTIONの4th『RELEASE FROM AGONY』は、彼らの初期の最高傑作と誉れ高い作品で、メンバーもトリオから4人編成になったことで音圧も増し、テクニックもグンとレベルアップしている。特にツインリードの織り成すクラシカルな美しいハーモニーが際立っている。
ヘヴィ・メタルにクラシック要素を導入などと聞くと、どうしてもジャーマン特有のクサメロ系を思い浮かべがちだが、彼らの場合はそれらが陥るような稚拙さはなく、楽曲に神秘性を伴わせ、ドラマティックに作用しているのである。
特に新生DESTRUCTIONの序曲ともいうべきインストの#1“BEYOND ETERNITY”の叙情的な美しいギターワークから、突如アグレッシヴなリフに転じるタイトル曲#2の中間ギターソロは壮麗際だかで、かなりのドラマティック性に溢れている。
だからといって、彼らは何も叙情性が売りの、メロディックスラッシュメタル野郎に成り下がったわけではない。上のジャケットから醸し出されるように、初期からのドロドロとした妖気、残忍さという要素もしっかりと曲の中に盛り込んでいる。
最近ではツーバス踏みっぱなしでギャアギャアわめき散らすというのがブラック・メタルの型にハマったスタイルとなっているようだが、彼らはデビュー当時からすでにブラック・メタルという位置づけをなされており、それは他のスラッシュメタルバンドにはない彼ら特有のオドロオドロしさにあったと思われる。
#4“SIGN OF FEAR”を聴いてみるといい。不安を掻き立てるかのような不気味なシンセ音で始まり、そこにあやかしのアコースティックソロが鋭く切り込むこのイントロからしておぞましい!
そして妙チクリンなワルツのリズムに合わせて、シュミーアが独特の「サァーイオーブ、ヒ~ヤァァァ~~~!!」という病的なまでにヒステリックなヴォーカリゼーションを轟かせるこのキチガイじみて冒涜的とさえ感じられるこの曲には、現代のテクニック重視のブラック・メタルバンドには絶対に真似できない戦慄すべき凄みがある。
今日の1曲:『RELEASE FROM AGONY』/ DESTRUCTION
いつもの陽気なあましんブログにございやす。
これはジャーマンスラッシュ3羽ガラスの1匹、DESTRUCTIONの20年前の作品『RELEASE FROM AGONY』のグロジャケットでございます。
今週末川崎チッタで第4回目の“THRASH DOMINATION 07”が開催されるにあたり、私も不参加ながら京都よりこのイベントを盛り上げたく今年もスラドミ出演アーティスト特集、やっちゃおうかなーと筆をとったしだいにございます。
ではまず第一回目はDESTRUCTIONということで、さっそく上記ジャケのアルバム紹介に参りたいと思います。
1987年リリースのDESTRUCTIONの4th『RELEASE FROM AGONY』は、彼らの初期の最高傑作と誉れ高い作品で、メンバーもトリオから4人編成になったことで音圧も増し、テクニックもグンとレベルアップしている。特にツインリードの織り成すクラシカルな美しいハーモニーが際立っている。
ヘヴィ・メタルにクラシック要素を導入などと聞くと、どうしてもジャーマン特有のクサメロ系を思い浮かべがちだが、彼らの場合はそれらが陥るような稚拙さはなく、楽曲に神秘性を伴わせ、ドラマティックに作用しているのである。
特に新生DESTRUCTIONの序曲ともいうべきインストの#1“BEYOND ETERNITY”の叙情的な美しいギターワークから、突如アグレッシヴなリフに転じるタイトル曲#2の中間ギターソロは壮麗際だかで、かなりのドラマティック性に溢れている。
だからといって、彼らは何も叙情性が売りの、メロディックスラッシュメタル野郎に成り下がったわけではない。上のジャケットから醸し出されるように、初期からのドロドロとした妖気、残忍さという要素もしっかりと曲の中に盛り込んでいる。
最近ではツーバス踏みっぱなしでギャアギャアわめき散らすというのがブラック・メタルの型にハマったスタイルとなっているようだが、彼らはデビュー当時からすでにブラック・メタルという位置づけをなされており、それは他のスラッシュメタルバンドにはない彼ら特有のオドロオドロしさにあったと思われる。
#4“SIGN OF FEAR”を聴いてみるといい。不安を掻き立てるかのような不気味なシンセ音で始まり、そこにあやかしのアコースティックソロが鋭く切り込むこのイントロからしておぞましい!
そして妙チクリンなワルツのリズムに合わせて、シュミーアが独特の「サァーイオーブ、ヒ~ヤァァァ~~~!!」という病的なまでにヒステリックなヴォーカリゼーションを轟かせるこのキチガイじみて冒涜的とさえ感じられるこの曲には、現代のテクニック重視のブラック・メタルバンドには絶対に真似できない戦慄すべき凄みがある。
今日の1曲:『RELEASE FROM AGONY』/ DESTRUCTION
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