AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

スケキヨさん?

2009年11月07日 | やっぱりメタル!!
人間椅子通算15枚目の最新作『未来浪漫派』。
この3日間だけでもう10回以上は聴き込んだでしょうか(そのうち3回は途中で意識を失っているが)。
まぁ20年も人間椅子聴いてると曲名を見ただけでどんな曲かだいたい想像がつくようになってきて、いつもその曲目見ては胸ワクワク踊らされるのだが、今回はなんか魅力的なものがなくて期待感はすこぶる薄かった。
そしてそれが見事に的中したかと。

『修羅囃子』以来の駄作かもしれない。ヘタしたらそれ以上かも。
いや、いつも通りの人間椅子以外の何物でもない、ヘヴィでブルージーな和製ハードロッキンワールドが展開してはいるんですよ。
ただ今回はちょっと救い難いくらいツボにくる曲がない。
まぁ15枚ものアルバムを出してるんだからそのうち自分の嗜好にそぐわない作品も出てくるだろう。
とにかく既出のアイデアの使いまわしというか、それを発展させるのならまだしもスケールが小さくなっているという感じ。全くハッとする展開がないのだ。

“至福のロックンロール”とか、同じようなロックンロール賛歌を毎回やられてもねぇ・・・しかも今回はヒネリがなさすぎ。
それにやたら愛だの恋だの、ホれたハれたの歌が多すぎて辟易してしまう。
私は人間椅子にストレートなロック魂とか、純愛ソングなど求めちゃいないのだ。

それに今回は全体的にサウンド・プロダクションが小さくまとまりすぎでない?なんか全ての楽器の音の響きが弱いような気がする。
本作で最もドゥーミーさが色濃く出たオドロナンバー“月下に捧ぐ舞踏曲”にしてもいつもの鬼気迫るような緊迫感が全く感じれんのだ。
“与太郎”の二番煎じ的な“ヤマさん”も(だれ?)悪くはないが、なにか物足りない。
ラストのいかにも和嶋節な“深淵”にしても9分と長尺な割には展開がアッサリし過ぎている。
ひょっとしたら前作の時点で現3人編成での創作力がピークに達してしまい、すでに倦怠期に入ってるのかもしれない。
3人がかわるがわるリードVoをとり、コーラス技を絡めつつ妙にユーモラスな心霊現象を歌った“秋の夜長のミステリー”はおもしろかった。こういうのは巧いなと思う。

まぁもうちょっと聴き込んでみよう。感性が鈍ってるんであと10回も聴けば好きになるかもしれん。

しかし、各有名レコード店では熾烈な人間椅子購買者争奪戦を繰り広げているというのに、B!誌は今回も完全にシカトを決め込んでいる。
ディスクユニオン特典の人間椅子サイン付き湯のみにするか、タワレコ特典のオマケCD「惡魔と接吻」(盤に歌詞がプリントされてある)にするか、椅子ファンはまたしても苦渋の選択を迫られるのであった。







『犬神家の一族』とゴッチャになっとるやんけ!
驚いたことに、このスライド式動画に以前私のブログにアップした人間椅子の画像データ(デジカメで撮ったやつ)が使われてました。
使用料及び、精神的苦痛を被ったことへの慰謝料を請求します。

今日の1曲:『悪魔の手毬唄』/ 人間椅子

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