AMASHINと戦慄

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錯乱のドライヴミュージック

2016年03月21日 | ♪音楽総合♪
ザ・カーズの6枚組BOXセット『THE ELEKTRA YEARS Ⅰ 1978-1987』を思わず購入。

最近この手のまとめてお買い得BOXはよく出てるが(私も昨年ソドムの5枚組のを買った)、本作はエレクトラ時代のアルバム6作品をリック・オケイセック自ら監修した最新デジタルリマスタ。
BOXの柄もちょっとオシャレ。ゆえに輸入盤ながら4000円とすこし高め。

MTVの洗礼を一身に受けていた小学生の頃にカーズはちょくちょく聴いていて、『HEARTBEAT CITY』がまさにリアルタイムで聴いていたアルバム(レンタルで)。
まぁその後中学校に入学と同時にメタル期に突入したため、カーズのアルバムを遡って聴いていくことはなく、後にベスト盤を中古で買ったっきりだった。
あと、ちょっとエッチなPVも小学生の頃の私には刺激的ですこし危険で大人の香りのする存在でもあった。
まぁザ・カーズってのは、「車と女」っていう男の典型的な欲望そのものをバンド名にしたってことなのかなと。




クリーントーンのシンプルなギターにフワフワとした宇宙的なキーボードがのっかり、リック・オケイセックのニューウェイブ感あふれるナヨっとしてニヒルな歌声が絶妙なケミストリーを織りなしていた最高にクールでポップなバンドとして、80年代ポップスに興味を失ってからも私の音楽嗜好の片隅に残っており、カーズは時々聴きたくなるバンドのひとつだった。
アメリカンポップアートな歴代ジャケも魅力的で、今回紙ジャケリマスタされたのをちょうどいい機会に、一気にアルバム作品を聴いてみる気になった。




で、ひととおり聴いてみて思ったことは、まぁカーズはベスト盤一枚もってりゃいいかなと。
あとは、リックの歌はニヒルすぎてずーっと聴いてると食傷気味になってくるので、時折故ベンジャミン・オールがリードVoをとる洗練された爽やかな歌がいいアクセントになってるなという事。
カーズの大ヒットナンバー「Drive」なんか、まさにベンジャミンが歌ったからこそあれだけメニーピープルの心に沁みわたる名バラードに仕上がったのだと。




あと、今回の6枚組BOXセットを購入して初めてわかったことがひとつある。
それは、私の大好きな曲「Tonight She Comes」はベスト盤にしか収録されてないってこと。
5月に発売予定の最新編集ベスト盤も買えってことなのか。





今日の1曲:『Tonight She Comes』/ The Cars

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