先日何気に近所のブックオフに立ち寄り中古CDを物色していると、オークションではかなりの高値で争奪戦となるSODOMの名盤とされる4th『AGENT ORANGE』の日本盤(もちろん廃盤でテイチク盤にはなぜかジャケに青い縁が施されてある)を発見!
ブックオフのクセに少々値は張ったが、ヤフオクではまぁまずこの値段では落札できない額だし、今度発見するのは何年後かわからんのでもうこの際購入に踏み切る事にした。
しかしここのブックオフはなぜかSODOM在庫数が非常に多く、いつ行っても常に5枚くらいは並べられてある。
さて、いよいよこのSODOMの最高傑作と誉れ高いアルバム『AGENT ORANGE』を耳にする時がやってきた!
そして聴き終わりました。
まぁソドムらしいごく普通のスラッシュアルバムだったかな。
次作の『BETTER OFF DEAD』の伏線的作品といいましょうか、似通った所が多々あります。
1曲目の“AGENT ORANGE”はミドルな調子で始まり一変してドッカンドッカンと疾走。まぁたしかにライブでやられたら暴れまわりたくなるような曲で名曲と言われるのもうなずける気がする。
#2.“TIRED AND RED”もなかなかカッコいい疾走ナンバーですが、妙に陳腐なメロディアスギターソロが入ったり、中途半端にフェイドアウトしてしまったりで、なんかドタバタしておりますな。演奏力がまだ地に足が着いてない感じで、とくにクリス・ウィッチハンターのフィルインがかなりあやしくて危なっかしい。
#4.“REMEMBER THE FALLEN”は次作収録の“SAW IS THE LAW”の前身的なミドルナンバーで、ヴォーカルラインなんかほぼ一緒。
#7“AUSGEBOMBT”なんかはG.B.H.のカヴァーか?と疑ってしまうくらいのパンキッシュなナンバー。
TANKのカヴァー#9“DON'T WALK AWAY”は蛇足であろうヌル~いポップナンバー。
Remember the Fallen
このアルバムと比べるとやはり個人的には5th『BETTTER OFF DEAD』が演奏力も楽曲のアレンジ力も十分に備わった完成形を見た作品であったと改めて思ってしまう。
『AGENT ORANGE』は、まぁ期待してた程ではなかったけど、この時既にトム・エンジェルリッパーのVoの醸し出すド迫力のダミ声はジャーマンスラッシュ界の重鎮たるカリスマ性を十二分に秘めているし、劣悪なレコーディング環境の中でギリギリ限界のパワーをこのアルバムに全力注ぎ込んでいることが伝わってくるスラッシュ根性溢れる力作である。
多分こっちが先に出たから『BETTTER OFF DEAD』よりもてはやされてるんだと推測しておく。
【エージェント・オレンジ”とは・・・】
ベトナム戦争中に米軍が北、南を問わずベトナムに散布した化学兵器で、通称“枯葉剤”と呼ばれるものである。
枯葉剤にはオレンジ剤、ホワイト剤、ブルー剤の三種類があり、その内の6割が2,4-Dと2,4,5-Tを混合したオレンジ剤(エージェント・オレンジ)と呼ばれるものであり、不純物として催奇性があるとされるダイオキシン類等を含んでいた。
ベトナム戦争で行われた“枯葉作戦”は、名目上はマラリアを媒介する蚊や蛭を退治するためとされたが、実際は米軍が掲げた作戦“Seek & Destroy(探索し、破滅させる)”からの発案で、ベトコンがジャングルに隠れられないようにするためであったと言われている。なおそれが撒かれたところは、以後一切植物が生えてこず、その地域では枯葉剤を浴びた人がベトちゃん=ドクちゃんのような、数多くの奇形児を生んでいることが多数報告されている。
原爆に次ぐまさに悪魔の所業とも言える罪深き米軍の化学兵器の1つである。
なお、アメリカ政府は枯葉剤と奇形児出生の因果関係は認めておらず、戦後補償も行っていない。
ベトナム戦争時のランチハンド作戦による枯葉剤散布の様子
今日の1曲:『AGENT ORANGE』/ SODOM
ブックオフのクセに少々値は張ったが、ヤフオクではまぁまずこの値段では落札できない額だし、今度発見するのは何年後かわからんのでもうこの際購入に踏み切る事にした。
しかしここのブックオフはなぜかSODOM在庫数が非常に多く、いつ行っても常に5枚くらいは並べられてある。
さて、いよいよこのSODOMの最高傑作と誉れ高いアルバム『AGENT ORANGE』を耳にする時がやってきた!
そして聴き終わりました。
まぁソドムらしいごく普通のスラッシュアルバムだったかな。
次作の『BETTER OFF DEAD』の伏線的作品といいましょうか、似通った所が多々あります。
1曲目の“AGENT ORANGE”はミドルな調子で始まり一変してドッカンドッカンと疾走。まぁたしかにライブでやられたら暴れまわりたくなるような曲で名曲と言われるのもうなずける気がする。
#2.“TIRED AND RED”もなかなかカッコいい疾走ナンバーですが、妙に陳腐なメロディアスギターソロが入ったり、中途半端にフェイドアウトしてしまったりで、なんかドタバタしておりますな。演奏力がまだ地に足が着いてない感じで、とくにクリス・ウィッチハンターのフィルインがかなりあやしくて危なっかしい。
#4.“REMEMBER THE FALLEN”は次作収録の“SAW IS THE LAW”の前身的なミドルナンバーで、ヴォーカルラインなんかほぼ一緒。
#7“AUSGEBOMBT”なんかはG.B.H.のカヴァーか?と疑ってしまうくらいのパンキッシュなナンバー。
TANKのカヴァー#9“DON'T WALK AWAY”は蛇足であろうヌル~いポップナンバー。
Remember the Fallen
このアルバムと比べるとやはり個人的には5th『BETTTER OFF DEAD』が演奏力も楽曲のアレンジ力も十分に備わった完成形を見た作品であったと改めて思ってしまう。
『AGENT ORANGE』は、まぁ期待してた程ではなかったけど、この時既にトム・エンジェルリッパーのVoの醸し出すド迫力のダミ声はジャーマンスラッシュ界の重鎮たるカリスマ性を十二分に秘めているし、劣悪なレコーディング環境の中でギリギリ限界のパワーをこのアルバムに全力注ぎ込んでいることが伝わってくるスラッシュ根性溢れる力作である。
多分こっちが先に出たから『BETTTER OFF DEAD』よりもてはやされてるんだと推測しておく。
【エージェント・オレンジ”とは・・・】
ベトナム戦争中に米軍が北、南を問わずベトナムに散布した化学兵器で、通称“枯葉剤”と呼ばれるものである。
枯葉剤にはオレンジ剤、ホワイト剤、ブルー剤の三種類があり、その内の6割が2,4-Dと2,4,5-Tを混合したオレンジ剤(エージェント・オレンジ)と呼ばれるものであり、不純物として催奇性があるとされるダイオキシン類等を含んでいた。
ベトナム戦争で行われた“枯葉作戦”は、名目上はマラリアを媒介する蚊や蛭を退治するためとされたが、実際は米軍が掲げた作戦“Seek & Destroy(探索し、破滅させる)”からの発案で、ベトコンがジャングルに隠れられないようにするためであったと言われている。なおそれが撒かれたところは、以後一切植物が生えてこず、その地域では枯葉剤を浴びた人がベトちゃん=ドクちゃんのような、数多くの奇形児を生んでいることが多数報告されている。
原爆に次ぐまさに悪魔の所業とも言える罪深き米軍の化学兵器の1つである。
なお、アメリカ政府は枯葉剤と奇形児出生の因果関係は認めておらず、戦後補償も行っていない。
ベトナム戦争時のランチハンド作戦による枯葉剤散布の様子
今日の1曲:『AGENT ORANGE』/ SODOM
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