AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

アジャンタ・アジャンタ

2018年01月13日 | 名所ガイド、巡礼記
年末、この店の近所に住んでる姉から聞かされた悲報。
またしても好きな店がなくなっちまう。

薬膳スープカレーの店、アジャンタである。


スープカレーの本場と言えば北海道。
スープカレーの美味さに衝撃を受け、北海道の本店で見習いとして働いていた奈良県出身の店主が、地元の人にも是非このスープカレーの美味しさを味わってもらいたいと、本店からのれん分けしてもらって、わりとうちの近所の奈良市内で開業した店なんだとか。
アジャンタは全国で4店舗存在していて、関西ではこの奈良店のみだった。

今回店をたたむことになった理由は、べつに経営が苦しかったのではなく(人気店だったからな)、店主の奥さんがご病気で介護せなならんくなったんだと。




なので先日の日曜、とにもかくにも店に赴いた。
2時過ぎだったが、まぁ大混雑してるだろうと懸念していたんだけど運よく席は空いていた。
ちょうどピークを過ぎた頃だったみたいでタイミング的によかった。
店のBGMはいつもだったらシャンソンばっかかかってたのに、なぜかこの日はジャニス・ジョップリンやイーグルスなどの70年代アメリカンオールディーズ。
臨時雇いの給仕さんの趣味かな?


これは以前撮ったもの。けっこうこじんまりとした店。



カウンター席は結構空いており、奥のテーブル席が満席でカレー待ちしているようであった。
席についてさっそくとりの薬膳カレーをオーダー。
以前は歯ごたえのいいらむばかりをオーダーしていたが、最近はとりのやわらかさ加減にハマった。




私が入った5分後に4人のおっさん団体客が来店して、その時点でこの貼り紙。
あぶなかったー。



20分ほどかかりますと言われたが、まぁのんびり夢野久作でも読んで待つことにした。


そして・・・・・

きたきた。
とりの薬膳スープカレー。写真みただけでよだれ出てくる。


薬膳というだけあって、仕事などで疲労困憊状態にあるときにこいつを食すと、本当に疲労回復を実感するのだ。
何種類ものスパイシーな薬味が、食った瞬間五臓六腑に沁み渡る感じがして、こう全身の毛孔が開くような、もう身体がビンビンビンってな感じになるんですよホンマに。
昨年、難病指定を受ける前の原因不明の腹痛に悩まされてた時、カレーなんてもってのほかやったのに、こいつを食ったら(気のせいかもしれんが)なんか調子が良くなった。


もう客は誰も入ってこないので、カレーを平らげたあと、チャイを時間をかけてすすりながら、この店での今までのことに思いを馳せ(食って帰るだけだったが)、優雅なひとときを過ごした。




まぁ常連というほどでもなく、家族で年に2、3回来る程度だったが、会計の際、店主に「両親もここのスープカレー好きやったから残念がってますわ」って言うたら、以前私が店の足あと帳に「以前は父が食べきれなかった分をよく分けてもらってましたが、最近ボケてしまって全く分けてくれなくなりました」と書いた客であることを覚えてくれていてビックリした。


長年お疲れ様。

そして、ごちそうさまでした。
(もう一回くらい行くかも)




今日の1曲:『Me and Boby MacGee』/ Janis Joplin

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