AMASHINと戦慄

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あいやまたれい

2014年07月19日 | やっぱりメタル!!
ブレイクしているうちにどんどん作品こさえて売りまくろうというレコード会社側の意図があるのかしらんが、1年たたずしてもう新作をリリースした人間椅子の18枚目の新録『無頼豊饒』。
60~70年代ハードロックバンドじゃあるまいし、そんな急ピッチで今の人間椅子にいいモノなんて作れるワケがないとハナから期待はしてなかったが、まさに予想的中って感じ。
ジャケは浮世絵タッチのメンバーの肖像画という、ここ最近のに比べてレコード会社がちょっとは金かけたことが窺えるが、今更って感じもする。
歌詞カードの中身は、なまはげやメンバーのチューニング風景の挿絵などが施されてていい感じにはなってるが、最後の歌川画のがしゃどくろ絵はやっつけ仕事も甚だしい。
ディスクには葛飾北斎の絵がとってつけたようにあしらわれており、ただただバンドのイメージに沿ってテキトーに装飾してみました感がありありと窺える。

とにかく、このアルバムには方向性もカラーもなにも見えてこない。
まぁバンドが個性のかたまりみたいなデキあがった存在だから、特に新参者にはまだまだ新鮮だし、そんなもん必要ないってか?
売れればよいのか?現状維持でいいのか?
最近や過去のインタビュー記事で、レインボーやツェッペリンの後期のポップになった作品をディスるような発言をしていたが、オズフェストで食いついたメタラーに媚びを売るかのようなマンネリ化した作品をたて続けにリリースする方がどうかと思うのは私だけだろうか?
まぁ、本人らがそれでいいってんなら仕方ないが。

しかし、ファンクラブのメンバーから募集かけて撮影に参加させたという最新PV「なまはげ」の創意工夫なしなしのしょーもないデキには愕然となった。


まぁ幸運にもこのPVに参加できたファンにはいい思い出ができたろうけど、せめてメガデスの「Wake Up Dead」のPVばりの一体感を出せなかったのかと。全国からファンを募ってこの内容とは、一体なんの意味があったのか???
とにかく、周りのクリエイターのアイデア不足は目に余るものがある(それともやはり徳間に予算を大幅に削られているのか)。


ただ、初回限定盤に付いてくるライブDVDは、かなりオイシイ内容。
つか、今回この映像目的で購入したみたいなもん。
そう思えば、4800円というボッタくり値段も痛くはない。



今年の年始に1300人規模のO-EASTで行われた『バンド生活二十五年 ~猟奇の果~』ツアーライブの模様が収められたもので、「爆弾行進曲」、「怪人二十面相」、「九相図のスキャット」、「踊る一寸法師」、そして、なんといっても「猟奇が街にやって来る」などの名曲、レア曲が披露されている。
個人的に不評だった前作収録のクトゥルーナンバー「時間からの影」も、ライブになるとグッと彼方からの深淵なる精神侵食の宇宙的な雰囲気が出ててワジーの演出力、ギターワークに改めて惚れ直した。
このライブ行った人らはホンマ大当たりって感じ。クッソー、羨ましすぎる!





今日の1曲:『猟奇が街にやって来る』/ 人間椅子

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