AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

坂本慎太郎君のアートワーク本

2006年07月28日 | 本わか図書室
水曜日はワクワク待ちに待ったVOIVODの新譜発売日!
予めHMVに予約していたので予約カードを握りしめ店のレジに並んでいたのだが、前の客がキャッシュカードかなんかでゴチャゴチャもめとった。もうこれだけでもイライラ~っときていたのだが、それに輪をかけるような出来事が待ち構えていた!!
予約カードを店員に手渡しなにやら商品探しにモタついとるなぁ~と思ってたら、なんとまだ入荷してないとのことだった!!
ハァ?どういうこっちゃ??発売日が延期になったのか、こいつらの手違いなんか知らんけど、ただでさえ品揃えが悪いのに予約してもこれかい!!
とことん使えない店である。


まぁそれはさておいて、実はもう一品予約していたのであるが、それはちゃんと入荷してあった。といってもこれはCDではない。

日本最大のサイケロックバンド、ゆらゆら帝国のギターヴォーカリスト坂本慎太郎君の初のアートワーク集『SHINTARO SAKAMOTO ARTWORKS 1994-2006』である。

このアートワーク集は、私が2年前の彼の個展を大阪北堀江に見に行った時から彼の画集の商品化をメチャクチャ切望しており、今回出版が決定した時はほんとうに嬉しかった。
本作には、彼が今まで手掛けてきたゆら帝のジャケットデザインやフライヤーなどで連載していたマンガ(これがまたおもしろい!!)などが盛り込まれており、その描写手法も様々でスプレー・アート、写真、ポップ・アート、点描という、ありとあらゆるサイケなタッチで描かれております。

しかし、音楽面であれだけ凄まじい世界を繰り広げていて、さらにアート面でもこれだけの才能を見せつけられたらもうグウの根もでない。彼は多摩美術大学美術学部デザイン科出身者なので、どっちかというと絵の方がプロフェッショナルなのかもしれない。
とにかくあの時空を歪めたかのような、彼の脳髄で展開されている音世界を、そのまま絵にぶちまけているとでもいおうか。作品ひとつひとつがディレイがかっていて、サイケデリックなオーヴァーダブが施されてるという感じ。
ほんとにおっそろしい才能である。怪物とでもいおうか。

フライヤーの連載マンガには坂本君本人が登場し、中古レコード屋を案内したり、お気に入りのアーティストを紹介したりしてとっても愉快。
「マンガの世界も~本当は楽じゃないぜ~♪」という、坂本君の気だるい歌が聞こえてきそうです。



ゆらゆら帝国のCD(『ゆらゆら帝国のしびれ』あたり)を聴きながら、このアートワーク集を眺めるとさらにトリップしてしまいそうである。


そういえば、VOIVODのドラマーAWAYさんも自分のアルバムジャケを自ら手掛ける才能の持ち主。VOIVODもある種時空を歪めた音楽性で、私は知らず知らずそういうアーティストに魅かれているのかもしれない。

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