AMASHINと戦慄

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ディアゴスティーニ

2009年10月09日 | 二酸化マンガ
朝日新聞出版から『週刊マンガ日本史』とかいう歴史モノシリーズが刊行されてて、創刊号180円という安さにつられ試しに購入。

これは毎週50回に渡り、人気マンガ家たちの筆によって、日本史に登場する人物の物語を描いていくというなかなか画期的なシリーズで、勉強嫌いの子供たちの食いつきもいいのではないでしょうか。
それにマンガ嫌いのお堅い父兄の方も理解を示されるのではないかと。

私は日本史に関しては手塚治虫先生の『火の鳥』や『陽だまりの樹』くらいでしか学んでこなかったので、自国の歴史については相当知識が浅いのでいい機会だと思い購入に踏み切った次第にございます。

さて、創刊第一号のテーマは邪馬台国の女王「卑弥呼」。
描き手は藤原カムイ氏。
この絵のタッチ、どっかでみたことあるなぁと思って調べてみたら、ああ!『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』の作者の人だったんだ!!
まぁ、そのマンガ読んだこともなければゲームもやったことがないけど。

話の内容は卑弥呼とその弟のシスコン的なやり取りが交わされる程度の極めてつまらないものでした。
それにしても内容が薄っぺらすぎる!
あの時代、日本で皆既日食が起こり、卑弥呼がおびえて岩戸の中に隠れあそばしたというあの有名なエピソードもでてこないし・・・彼女に仕えたという防人の猿田彦はどこにいった?彼が息子のようにかわいがってたクマソのナギも全然出てこないじゃないか!
なんのこっちゃわからない人は『火の鳥 ~黎明編~』を読んでいただきたい。ちゃんと出てくるから!

それに『火の鳥』での卑弥呼は、不老長寿のためなら手段を選ばぬ中国共産党の江青のような悪政をしく独裁者として描かれておるのだが、ここでの卑弥呼は70歳を過ぎてんのに容姿端麗で、民の平和を一心に祈る聡明な予言者であったかのように描かれており、手塚先生の論説に真っ向から反している。なんなんだこれは!
たくっ意外性とかイマジネーションのカケラもねえなぁ。
結局はお子様向けの当たり障りのないキレイ事か。つまんねぇ!

う~ん、このシリーズの定期購読はちょっと見合わせますわ。
それに、これから描くマンガ家たちも知らん人ばっかだし。
こん中で知ってるのは、ガンダムの安彦良和ぐらいっすかね。

私の希望といたしましては・・・

手塚治虫、青木雄二、和田ラヂオ、はるき悦巳、諸星大二郎、丸尾末広、とがしやすたか、つのだじろう、寺沢武一あたりに描いて欲しかったかと。


ディアゴスティーニ♪

今日の1曲:『フィルモアのパンティ嗅ぎレース』/ FRANK ZAPPA

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