新・日記どす(DOS)

写真は「ビートルズ」のヘルプごっこ(笑)~音楽からB級スポット訪問記まで、幅広くいろんなことを…笑いをこめて…綴ります~

安城市にある「南吉の下宿先」に行く!

2022-08-31 06:42:22 | B級スポット

「手袋を買いに」「ごんぎつね」「でんでんむしのかなしみ」などの名作で知られる

新美南吉

半田市生まれとのことで

半田市には「新美南吉生家」や「新美南吉記念館」なんぞもあって、めちゃめちゃ新美南吉推しなんです…

このブログでも書き綴っているのでぜひぜひ!

 

新美南吉生家と…彼岸花咲き乱れる「矢勝川堤」

とびきりの珍・B級スポット??…笑…●●さんの「ごんぎつね」がのぞく??新美南吉記念館

新美南吉記念館で…感じた童話「手袋を買いに」での一考察…

 

ところが今回紹介する安城市でも

昭和13年4月、24歳の時に安城高等女学校に教師として赴任し、着任時に入学した第19回生の担任として、卒業までの4年間をこの安城で過ごしているということで

安城市も負けずに、新美南吉推しなんだな…

 

その安城市での新美南吉に関するブログも貼っておきますので、これもぜひ!

 

2017年改訂版…笑…安城商店街に広がる新美南吉の世界…」

 

駅近く、アンフォーレ安城の近くのベンチに座っているのが、今回、ブログで取り上げる新美南吉さん!

 

 

いやあ、女子高生に囲まれて、人気があったんですね!!

 

新美南吉さんと同じ教職に就いている私ですが、女子高生に囲まれる…なんてことは全くなくて、このところ囲まれるといえば、蚊の大群だけですけど…

 

さてさて

南吉さんの座ってる場所のすぐ横に

モニュメント「南吉回想の窓」なるオブジェがありまして

 

 

そこにあった解説パネルによると…

ここから徒歩圏内の場所に…

新美南吉の下宿先が…あるという…

その下宿先が当時の姿に修復されてるという…

 

さらには、この近くにある図書館もある中心市街地拠点施設「アンフォーレ安城」には

 

 

安城高等女学校の講堂で使用されてた旧蔵グランドピアノが

安城高等女学校の制服と一緒に展示

 

 

さらには2Fの図書館には

新美南吉の8畳間が再現…

 

 

 

 

 

新美南吉さん…このブログでも何度も取り上げているように、私、新美南吉好きなんですね…

 

特に好きな作品は

「でんでんむしのかなしみ」

 

でんでんむしは、おともだちの でんでんむしの ところに やっていきました。
「わたしは もう、いきて いられません。」
と、その でんでんむしは、おともだちに いいました。
「なんですか。」
と、おともだちの でんでんむしは ききました。
「わたしは、なんと いう、ふしあわせな ものでしょう。わたしの せなかの からの なかには、かなしみが、いっぱい つまって いるのです。」
と、はじめの でんでんむしが、はなしました。
 すると、おともだちの でんでんむしは いいました。
「あなたばかりでは ありません。わたしの せなかにも、かなしみは いっぱいです。」

 

でんでんむしをみて、その背中には悲しみがいっぱい詰まっているといった想像力…独自な独特な発想…

「ごんぎつね」もそうだけど、どことなく漂ってくる人間不信…

子供向けのお話なのに…

それに驚かされて以来、新美南吉の世界に浸る!浸る!!!

 

子供向けの話なので

「かなしみは、だれでも もって いるのだ。わたしばかりではないのだ。わたしは、わたしの かなしみを、こらえて いかなきゃ ならない。」

と一見前向きそうにまとめてあるんだけど…

世の中は、悲しいことでいっぱいで、それをこらえていかなきゃならない…やはり感じる人間不信…

人生、多くの場面で悲しみをこらえて生きてきた私???ですので、どこか惹かれるところがあって…

 

そんな興味津々の…教員時代そこで過ごした…新美南吉の下宿先を訪ねにいった訳…

 

だって、こんなポスターがアンフォーレ安城に掲げられてあったら、めちゃ行きたくなるでしょう…(笑)

 

季節の風を感じに…

 

はい…蒸し暑い…クソ暑い7月上旬のこと

 

季節の風を感じると…だらだら汗が流れてくる不快指数100パーセントの天候ですが…

さて、そんな新美南吉の下宿先は、名鉄西尾線北安城駅にほど近い…十分JR安城駅からも徒歩でアクセスできる安城市新田町出郷の街中にありました…

でも…苦笑…20分ほどは徘徊しました…

 

新美南キツ(ネ)…ではなく、新美南吉でして、その下宿先でして、別に、新美南吉がキツネであった訳ではないのに…キツネの足跡が…

いや、キツネだからって、黄色い足跡は残しませんよね…でも、そんな新美南キツネの足跡が…

 

 

すると…おお、ついた!!

 

 

母屋の門の左右に1つずつ和室がある「門長屋」と呼ばれる平屋建てで、南吉が過ごしたのは左側の8畳の部屋

南吉の勤務していた安城高等女学校の月給は、当時で70円…

下宿先の家賃は、2円90銭だったとのこと…

 

 

この空間で「おじいさんのランプ」「花のき村と盗人たち」などを執筆したそうな…

 

 

 

庭には、当時のままと思われる井戸も…

 

新美南吉と時空を超えて遭遇…

 

 

さてさて、再度部屋の中へ…

 

 

 

さあ、あなたも!部屋の中で写真を撮って不思議体験をしよう!!

 

 

このポスター「南吉が夢を叶えたまち 安城」

をフラッシュをたいて、撮ると…

 

 

おお、不思議体験!不思議体験!!

な、なんと、そこには、新美南吉の姿が現れたー!!

 

 

「あんじょうしぃや~」

そんな新美南吉さんの声までは、さすがに聴こえてこなかったけど…(笑)

 

ふと「私の下宿先」のことも思いだしました

 

ちなみに、私は大学生の頃、暮らしていた下宿は、入り口に水道とガスコンロがあるだけの部屋で…4畳半で…

そこも「ごんぎつね」のようなキツネがウロウロしている田舎の山あいの街で

山梨県の都留市の桂川荘というアパートでした…

でも、そこは、このように残ってなくて…もう取り壊されているという噂をききましたけど…

 

 

卒業してから1回も行ったことのない街だけど…

いつか「私の下宿先」跡も訪ねてみたいな…と思った次第

 

都留市に…あんじょう…もとい…参上(さんじょう)ってね!!