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東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

もうすぐ大阪府公立高校入試ですね

2021-03-07 22:05:45 | 学習・塾に関する中身
 今日は大阪府公立高校入試前としては最後の日曜日でした。朝から夕方まで教室を開けて、好きなようにお勉強をしてもらいました。

 こちらからは何も指示はしません。めいめいがやりたいことをやり、作文の添削や採点が必要なら持ってきますし、英語の自由英作文もまたしかり。記述問題の答えが妥当かどうかの判断を求めてきたり、数学であれば部分点の判断を求めてきたりと、一人ではなかなかできない勉強を積極的に行っていました。

 もちろん、このような勉強を中学入学当初からできていたわけではありません。間違いを自分で発見しできるまでやり直す。そろばんの練習から始まって、漢字の指導や古文・銘文の暗誦。そして塾でのお勉強と段階を追って指導を続けてきました。そして学校の先生からのアドバイスによって、あるいはライバルの勉強のやり方でいいところを取り入れて、はたまた自分で試行錯誤する中で自分にあったやり方を体得して。そうして少しずつ学習に向かう姿勢が出来上がっていったのです。

 今日はそうして目の前の問題に次から次へと立ち向かっていく生徒の姿を、頼もしいなあと思いつつ見守っていました。もちろんまだまだできていないことはたくさんあります。しかしながら、できたところを見てみると、これまたなんとたくさんあることか!

 今日の姿はこれまでの集大成でもあります。低学年から高校受験までともに歩むやり方は非常に珍しいのかもしれません。でも、そうしたやり方を貫いているからこそ、その成長に目を細める瞬間を迎えることができるんですよね。

 決して安心できる状態ではない生徒もいますが、それでも年末と比べてもその伸びは十分な気がします。水曜日には決戦を迎えることになるわけですが、どうかこれまで積み上げたものをいかんなく発揮して最後の一伸びをしてほしいと思います。
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中学校の授業進度について思うこと

2020-11-09 16:05:40 | 学習・塾に関する中身
今年度は3つの中学校の生徒が塾部門に在席しております。

中1は中学校生活が始まるタイミングで緊急事態宣言が発出され、先の見えない臨時休校に入りました。

中学校入学と同時に授業が行われず、課題が配られるだけという事態に。もともと小学生のときに勉強が奮わなかった生徒はますます分からなくなるばかり。さらに、学校生活がありませんから、不規則な生活になってしまう生徒も少なくなかったようです。

そして、6月には学校がほぼ通常通りに再開されましたが、学校ごとに対応はかなり違いました。

とにかく先へ先へと進む中学校と、ゆっくりと中学校生活に慣れることを主眼においているような進度の中学校。

もちろん、どちらの中学校の考え方も理解はできます。しかし肝心の子供たちが不在だと感じます。

今現在、たとえば数学なら1番進んでいる中学校は関数が終了して図形に入っています。1番遅い中学校は方程式の利用に入っていません。

つまり、単元1つ以上進度に差がついているのです。
 速い方の中学校の生徒は「もう、先生が何を言っているか分からん」と言います。そして、塾に通ってない子はテストで半分も取れてないとも。
 遅い方の中学校の生徒は「今は分かるけど、どうせ後でスピードめちゃくちゃ上がるんやろ?ここで先に進んでるからいいけど…」

はい、子供たちの方がよく分かっています。少しずつ日常を取り戻しつつありますが、それは上辺だけだとよく分かります。

私は、こんなときのための教育委員会じゃないの?と思うのです。同一自治体内で引っ越ししても、引っ越しした時点で勉強が詰んでしまう場合が容易に想定できます。
だからこそ、教育委員会がある程度の年間授業計画を立てて、道筋を示すべきではなかったのかと思います。

もちろん、泣き言を云っていても始まらないので、やれるだけやりますが、もう少し子供たちの側に立って物事を進めてほしいなと切に願います。


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塾で指導をしていると

2020-11-04 15:44:12 | 学習・塾に関する中身
学校の状態や先生方のことがたくさん耳に入ってきます。

先日は中3から「せんせ〜、理科の授業時間増やして。詳しくやってほしい」

ときたので「ん?どうしたの?」

「生徒をあてて、教科書読んで、線引いて、終わりやってん」

え〜と。今やってるの天体の単元なんですよ。板書なんて天球書いたり、太陽系を上から見たり横からみたり。なんとか視覚化できるようにと四苦八苦しながら説明する単元です。

ましてや、ここ数年で電子黒板が配置されたので、映像を投影するなんて簡単にできますから、これを使わない手はない単元ですよね。

最近は理科に限らず、生徒たちが塾に通っている前提で授業をされている先生方が増えていると感じています。

まずは授業で子供たちと向き合っていただけないものかな?そんな風に感じてしまうことが増えてきている気がします。

学校教員を目指した身としてはちょっぴり寂しいですけど。感傷に浸っている場合ではありませんから、やるしかないんですけどね、、。

ま、ガンバリマス💪
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前夜

2020-03-10 22:44:32 | 学習・塾に関する中身
先ほど今日の授業が全て終了しました。

中3は午後からの自習を終えて晩御飯の前に帰宅しました。私は前日の夜はのんびり過ごして欲しい派なので、前日は授業はしません。今年度はコロナウイルスによる休校とい前代未聞の出来事でしたので、前日も夕方までは教室を開けました。

今日は早く寝て明日に備えて欲しいと思います。順当な受験も挑戦の受験も。でも、いつも通りの平常心で、いつも通りにできたなら大丈夫。そう信じています。

さー、全力で入試を楽しんでおいでね‼️
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私立高校入試を終えて

2020-02-17 00:23:52 | 学習・塾に関する中身
 先日木曜日に全員の入試結果が出そろいました。なかなかに厳しい受験の生徒もいましたし、まあ順当な結果を持ち帰った生徒もいました。大阪府における私立高校の受験は公立人気が高めなこともあり、比較的不合格が出にくくはあります。それでも希望のコースには受からない生徒も少なくなく(いわゆる廻し合格)、なかなか簡単なものではありません。当学習塾の受験生は全員が志望校に合格しました。例年通り個人が特定される形での合格高校名は発表しませんので、悪しからずご了承ください。

 さて、何度かこのブログでも書いておりますが、もともと私は「学校平均に届かない生徒を、超えるところまでともに歩みたい」という考えで塾を始めました。そのため成績が伸びてくると大手への転塾をすすめていた時期が長くありました。今のように希望すれば最後まで指導するように腹を決めたのは現在高2の学年が中学の塾を始めるときなので、今年の受験生が腹を決めてからの3期生ということになります。

 まあ、過年度の合格実績は上げていますので隠すことはありませんが、大阪府公立文理科にも、難関といわれる私立にもぼちぼちと合格者が出始めました。私自身はだからといって大きく指導は変えていません。大阪府公立のC問題にはさすがに対応できるように多少課題を増やしてはいます(多少の実費をいただき、秋以降に日曜日の授業をします)が、1回あたりは2・3時間程度のものを10回あるかないかなので大した量ではありません。

 それでも上記の難関高校の合格者が複数出ています。これは自慢でもなんでもないんです。そして一つ疑問が私の頭の中に浮かんでは消えるのです。それは

与えすぎる課題が生徒の伸びを逆に潰していることってないんかな?

ということなんです。私がそんなに課題を出したくないのは「自分が苦手だと感じることに時間を使いたいだろう。その時間を奪うのは生徒自身の成長を阻害することになるはずだ」という考えに基づくものです。

 今までこの考え方にご共感いただけなくて、当教室を去った生徒も少なくありません。その生徒のその後の情報は入ってくる場合も入ってこない場合もあります。ここではそのことには触れません(ご想像にお任せします。その生徒がもし読んでいて結果に触れていれば、良くても悪くてもいい気はしないでしょうから)。

 少なくとも私の真意を理解してくれたと私が感じた生徒は例外なく「スタートより」伸びています。そして上記の結果を出してくれた生徒も出始めています。また、地を這うような成績だった生徒が学年平均くらいまで上がってきたりした例もたくさんあります(というかこちらの方が多いと思います)。

 生徒たちの持ち帰ってくる結果や、伸びていく手ごたえを見ていると「過去問をやらせまくってみかけの点数を上げる」指導や「自分のやりたいことをやる暇がなくなるような大量課題をやらせ続ける」指導は必要ない。そればかりかもしかして伸びる可能性を潰しているんじゃないのかな?という考えが頭から離れないのです。

 保護者の皆様はもちろん、生徒本人も「ドーピングのような出るとこ丸暗記対策」であっても、「定期考査の成績」が上がるのであればそれでいいじゃないか?と思われる方が多いでしょう。そして、そういうお勉強を通して本質に気付く生徒もまたいることは否定しません。

 だから私は「そういうお勉強の指導は、そういうお勉強を善しとする塾さんに任せておこう」と考えるわけです。そして年々生徒の持ち帰る結果を見るにつけてその想いがより強くなっています。

 というわけで、私はもう少し今の指導方針を変えることはないだろうと、生徒が全員私立は希望通りの合格を勝ち取ってきたことから思いを新たにしましたというお話でした。
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