東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

夏休み明けからの生徒募集について

2018-08-06 10:45:43 | そろばんに関する中身
夏休み中は、新入生の募集も、体験授業も停止させていただいております。

サマータイムは8月24日までですので、8月26日~新入生・体験授業の受付を再開させていただきます。

※瓢箪山教場

コースに関係なく、1・5・6年生は募集停止しています。1年生は来年2月頃に若干名募集予定です。
2年生・4年生は両コースとも2名程度を募集いたします。
3年生はコースに関係なく、1名のみ募集を再開いたします。

※石切教場
1年生~4年生までで、1~2名を募集いたします。

お問い合わせは随時受け付けておりますが、体験授業は8月26日以降の予約となります。先着順で締め切らせていただきますので、ご希望の方はお早めにお問い合わせください。

両教場とも、小学校未就学児は通常とは別の時間帯での授業となります。詳しくはお問い合わせください。
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大阪市長の決断

2018-08-03 00:22:58 | 日記
 大阪市長が「学校ごとに設定した数値目標の達成度合いを校長や教員の給料など業績評価に反映させる」ことを発表しました。

 繰り返しになりますが、公教育の目的は「学力を上げること」だけではありません。

 記者会見で大阪市長の吉村氏は「校長や教員が熱意を持って指導に取り組めば、必ず学力は上がる」と主張しておられました。

 逆に言えば「大阪市の公教育に携わる学校教員は、熱意を持って指導に取り組んでいないから成績が上がらない」と主張しているということです。

 
 塾業界では「見た目の成績を上げること」を主眼にした、過去問の指導が横行しています。本当に必要な底力を上げるための指導は、(成績至上主義の)塾にはできないのです。この部分こそが公教育が担うべき部分なのではないでしょうか?

 公教育すら成果至上主義を持ち込まれてしまえば、「成果では測れない部分の力」はいったい誰が鍛えていくのでしょうか?

 私の教室の中学3年生のメンバーの平均は、学年平均を100点以上上回っています。にも関わらず、基本的な部分ができていません。「自分で考える」ことの大切さを繰り返し伝え、実際にやらせてみても、私の思うような行動になかなかなりません。

 今日も故事成語や慣用句の意味をきちんと理解することに時間を費やしました。英語では「and」が結ぶのは「等位」の概念であることから、上位概念と下位概念の関係。そして動詞と分詞の違いまでを、1つの例文から30分かけて指導しました。これまで何度も指導していても身に付いていないのです。メンバーで最下位の生徒でも学年平均+50点はありますよ。そのメンバーですらこの調子です。そして「学校でこんな話絶対にしてもらってない」と言うのですから…。

 私の所持免許は中学・高校理科です。本職はそろばんの先生です。英語は高校三年間欠点すれすれでした。そんな先生が「大切だ」と指導できる概念を学校では教えていないのです。

 熱意があっても、その熱意を支える知識や、知識を学ぶだけの時間を指導者が持っていなければなりません。そして公教育に携わる先生方はあくまで「被雇用者」です。生徒を教えるための知識を学ぶ時間も、本来は労働時間でなければなりません。そうした面の担保もないままに「成果を出したら報酬が増える」となれば、「どうすればこどもたちの人生が豊かなものになるか」という視点ではなくて、「どうすれば子供たちの点数が上がり、自分の給与が上がるのか」という視点からの学びになってしまうでしょう。

 公教育とは、ある程度はコストを無視しなければなりません。そして、公教育で補いきれない部分は民間を活用すればいいんです。「よのなか科」で有名な藤原先生は、公教育と民間教育を橋渡しすることで、この矛盾にひとつの答えを導いています。

 私は、吉村大阪市長の決断には賛成しかねます。しかしながら現在の公教育の問題点に真正面からぶつかって議論のきっかけを作ったことは素晴らしいと思うのです。私自身はこれからも、私塾の立場から学力の底上げをしながら、公教育にかけている部分を少しでもお手伝いできればと思っています。
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実を結ぶ

2018-08-01 12:54:39 | 日記
 つい先日、1人の教え子の女性が突然訪ねてきました。

 中学時代は個別指導の塾で地をはうような成績まで落ちてしまいました。中学3年生から預かりなおし、数学だけでも平均点を超えるまでに伸びました。

 中学の先生からは「難しい」といわれた高校へ見事合格を果たしました。しかし人間関係に恵まれず壊れそうになった彼女は、高校から去る選択をしました。その時点でお話に来た彼女は、小さいときから持っていた夢を見失いかけていました。
 私は、私の想いといつまでも何があってもあなたの味方であることを伝えました。

 そんな彼女は通信制の高校で頑張りなおしていました。私が知っていたのはそこまででした。夜に突然来た彼女は、子供の頃の夢を叶えるための進学を認められたその証を持って私を訪ねてきてくれたのです。

 最後まで私のことを信じてくれた先生に、家族の次に報告しようと思って来た!

 もう私、号泣ですよ。ほんとに。そして私の進む道は間違いではないと話してくれました。そのお話の中身はもう立派な社会人でした。バイトで働きながらきちんとお勉強もしていた彼女は、人間的に大きく成長していました。

 私は常々「名門大学への進学のために、偏差値を上げるためだけに塾の教育があるわけではない」と考えています。その私の考えはたびたびこのブログでも書いてきました。

 そしてその考えが間違いではないことを、彼女はその自身の頑張りで証明してくれました。まだまだ夢が叶ったわけではないけれど、失いかけた自分自身を見事に取り戻してくれました。そして彼女の貴重な子供時代をともに過ごせたことをとても感謝しています。

 もちろん、成績を上げることが塾の至上命題であることは承知しています。それでも私は「子供たちが成長して、自分自身を見つけることができるように」教えることができる指導者でありつづけたいと思います。そしてその考えを間違ってないよと教えに来てくれた彼女に感謝します。
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