端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

8月15日

2009-08-16 | Weblog
昨日は 終戦記念日でした。
長い年月とともに あの忌まわしい戦争の記憶が 忘れられようとしていることが
残念でなりません。

戦争の記憶のある 世代が段々高齢化して若い方々の世の中に なりつつあるからでしょうか。

私の記憶の中でも ところどころ鮮明な部分や 色あせていく部分など になっています。

戦争が激しくなりつつあった時 若い 私の両親は 小学校入学前の私を 県南の山間地に住む 父方の祖父母のもとへ私を預けました。
下に乳飲み子の弟を抱えた 26歳の母は どうしようも無かったのでしょう。

山桜の満開の分校で 一年生になり 其の年の八月に終戦でした。
すぐに父が迎えに来てくれましたが 鉄道は 寸断され 鉄橋は軌道を歩いて
渡ったのを鮮明に 覚えています。

足元の 青く流れの速い 水が怖くて 其の記憶だけは 鮮明に残っています。
いよいよ母に会える 一駅前からは ずぶ濡れになりつつ歩き それで肺炎になったと 母の口癖でした。

あの当時の話を もっと母から聞いて置けばよかったと 悔やまれます。

あの8月15日からが大変でした。
地方の都市でも 大変でしたが都会では 親をなくし 家をなくした 子供達があふれていました。

あんな混乱の時期を 思い出してみると ほんとうに皆頑張ったのだと 改めて
先輩の ご苦労に頭が下がります。
陸軍 海軍と戦地で沢山の方々が命を落としましたが 名もない一般市民も それ以上に 命を落としています。
そんな方々の犠牲の上に今のこの平穏な日々があることに改めて 感謝をしています。

戦争の記憶のある 人が段々少なくなりつつある今 何とか 一般の市民の戦争記憶を 残す必要があると思います。
毎日三度三度 美味しいご飯を 食べられるだけでも 今は幸せです。