田舎のJAバンクや郵貯の待合室に 七夕の笹の葉が揺れています。 近くの保育園の子供達が 届けたもののようです。 そうです もうすぐ七夕ですね。
始めて お盆を迎える家では 仏様が七夕の日に あちらの国を 旅立たれるとかで 準備を始めます。
親戚や 親しかったご近所は 手ごろな提灯を買い求め 七夕の日の夕方届けます。 主は 青竹を切って来て 座敷の鴨居に渡し 頂いた提灯を下げます。
故人を偲びつつ 冷たいソーメンとビールで軽く接待を受け お盆の接待の招待を受けるのです。
そんな提灯の中に 必ず欠かせないのが このツローです。 この土地独特のもののようです 故人に近い身内が 準備するものだといわれていますが 一人で買うものではないと 言われています。
今は 提灯を届けても お墓で燃やすこともできず それなりの金額を「お提灯料」として届けています。
つい この前まで 初盆は 近所の女衆が料理を作り 提灯を沢山下げて 故人を偲び 接待を受け 日が暮れると墓まで長い行列を作り 子供達は争って お目当ての提灯を ゲットしたものです。
遠い昔の話のようになってしまいました。
集落では 今年二軒の家で 初盆を迎えられます。