年寄 二人普段はテーブルに向かい合って 三度の食事をします。 が寒くなって ストーブが登場すると 暖かいストーブに近いところが私の 指定席になります。
そして その隣が穴熊さんの常席です。 つまり 二人仲良く並んで 朝日が上るのを 眺めつつの 朝食になります。
そこでふと 気が付きました。 向かい合っているときと 並んで座っているとき なんだか雰囲気が違います。
向かい合っているときは 私の敵対心がいつも働いているようです。 横並びの時は これ美味しいよとか あれ食べた?と 嫁心が働くようです。
昨日は ドラマごちそうさんも 祝言の場面だったようですが 見逃しました。
私たちも お互い 助け合い末永く仲良く暮らすようにと 沢山のお客様から お言葉をいただいたものですが 50年も過ぎると 消え失せてしまいます。
今朝もご飯の後に いつもの錠剤を 服用しようとした 穴熊さんポロリとこぼしてしまいました。
以前なら ありえないことです。
小粒の薬 どこに転げたのか まだ食事中の私も 箸を置き 椅子を引き 四つの目玉で探しますが なかなか見つかりません。
私なら 服用を忘れたときのものがたくさんあるので マいいかとすぐあきらめますが 連れ合いのお方は そんな方ではありません。
とんでもないところで見つけて 一件落着でした。 その代り私の血圧がきっと上昇していたのではないかと 思っています。
いつも漬物が 出ている食卓 三杯酢の蕪です。