昔 飲み会の席で 私より年増の爺爺が 婆婆を口説くとき 「髪が根元までしっかり染まっているね」と言えば喜ぶよと コップを片手に教えてくれたことがありました。
年とって 白髪染めする年齢になると 大変だーと他人事のように思っていました。 が 私もそんな年齢になってしまいました。
昨日 そろそろ染めなくてはと気にかけていたら 急にお通夜に出かけなくてはならないことになり 恥さらしの参列でした。
髪の根元が5ミリ白くなると 分け目の部分は倍の1センチになり とても気になります。
まして つむじのところは 部分かつらの宣伝どおりです。
前回染めたのは……と暦を見てみると まだ20日くらいしか過ぎていないのに もう目立つ白髪です。
床とテーブルに 新聞紙を広げ お風呂をスタンバイして 洋服を着替え 姫鏡をにらみつつ 自宅で 白髪染めです。
いつものことですから なれたものです。 見えない後ろは まだらですが 自分に見えない部分です。
こんな具合ですから 3回に1回は パーマやさんで 綺麗にしていただきます が あの待ち時間と おしゃべりが 苦手なのです。
まだ ダンディな爺から 根元まできれいに染まっていますねと ささやかれたことはありません。