かなり古いショスタコーヴィチ全集とイタリア盤のベートーヴェン全集を売って、ベームのモーツァルトのレクイエムのDVDを買った。
それからラベットラ・ペルトゥッティ新宿本店というイタリア料理の店で大学の後期課程の同窓会。
皆、それぞれ覚えていることが違って面白い。ある女性は私と高田馬場のactミニシアターでアンジェイ・ワイダの映画を見たといい、ある人は私がジム・ジャームッシュのストレンジャー・ザン・パラダイスにはまっていたという。私がデ・ワールトのマーラーのCDを捜してあげた友人は、デ・ワールトは見た目より派手に盛り上がって良い、テンポを変えたり、シンバルを爆音で鳴らしたり色々なことをやっていて面白い、と言う。女性の一人は、グスタフ・マーラーと、アルマ・マーラーの曲を聞き比べたいと言う。
帰ってインターネットで調べたら、auditeからアルマとグスタフ歌曲集というのが出ていた。そのCDとメンブラン社の寄せ集めのマーラー音源を注文して来るのを待っている。
バスで隣町へ行くときに、CDウォークマンを使うのだが、今持っているイヤホンの左の音が出なくなったので、電器店でオーディオ・テクニカのイヤホンを買ったが、すごく良い音だ。
前に同じ店でオーディオ・テクニカのヘッドホンを買った時も満足した。オーディオ・テクニカすごい。
昨日は病院に父の見舞いに行く。父は痩せこけていて、自分の目を開くのがやっと。目は虚ろで声が聞こえているのかさえ判らない。帰ってモーツァルトのレクイエムのDVDを見て、金子みすずの童謡を読む。
今朝は友人も持っているマーラーを聞いて、珈琲を飲んで、宅配でアルマとグスタフ歌曲集が来るのを待っている。それとハイティンク指揮の大地の歌を同窓生に貸してあげるつもりである。
と、書いていたら宅配でauditeのアルマとグスタフ歌曲集が来た。さっそく開封。
アルマ8曲、グスタフ8曲が順番に収録されている。歌は清楚なザビーネ・リッターブッシュ。
アルマのロマンティックな夢や憂愁が万華鏡のように流れる。ツェムリンスキーの影響で、半音階や転調が多いという。グスタフの曲はお馴染みのもの。そのまま交響曲の一節になりそうだ。
二人の愛の時間が時を越えて運ばれてくる。
珍しいものを聞いた。時空を越える小さな旅である。
二色の浪漫溢れる魂が時空を越えて歌を届ける