超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

<span itemprop="headline">年末のCD探究、新年の一コマ、泣ける演奏</span>

2014-01-01 22:55:08 | 無題

年末のセール前に中古CD店に出掛けてゆき、廃盤進行中のEМIのチェリビダッケのブルックナー選集を買う。これが目的だったのだ。だが、帰り際にふと見たコーナーにドヴォルザーク・コレクション室内楽編が売っているではないか。
これは以前熱心に捜し歩いた探究盤だった。室内楽編も買って帰る。
帰ってEМIのチェリビダッケのブルックナー選集を聞いた。
孤高のブルックナー演奏が聞ける。
ある友人がこの選集のいい所は泣ける所だと言っていたが、わかる気がする。
超スローテンポでブルックナーを延々と朗々と演奏し、この独自の間で泣いてくださいと言わんばかりである。
芸術家肌の自由度の高いブルックナー演奏である。
曲のテンポで言えば比較的速いドイツグラモフォンのストゥッツガルト放送響の選集のほうが、造形的に締まりがある。
EМI盤のブルックナー選集は超スローテンポで自分に入り込んじゃっている演奏なのだが、これが泣ける。泣けると言えば確かに泣けるのである。
年末にブルックナー四番、五番、七番、八番と聞き込んだ。
アダージョではここで泣いてくれと言わんばかりの歌いっぷりである。
カラヤンとの闘いに敗れ、スター指揮者の道を絶たれ、カラヤンにできないことしかしないを信条としたチェリビダッケである。
大平原で暴れているような、広大な空間にエネルギーを目一杯放出しているような自由度の高いブルックナー演奏である。
チェリビダッケはブルックナー演奏の新境地を開いた。
ドヴォルザーク・コレクションは協奏曲・管弦楽編を持っていてこれが絶妙なので室内楽編も素晴らしいと思う。何しろスプラフォンの精鋭を集めた名演奏の選りすぐりである。
年末年始はいったん放置していたジョセフ・キャンベルの神話の力を読んでいる。一般人が理解できる範囲で神話の意味を分かり易く説明するのが上手い。ちょっと胡散臭いが読み易くて見晴らしのいい本だ。
だが私としてはレヴィ=ストロースの「神話と意味」に一票を投じたい。
ニューイヤーコンサートでバレンボイムのドナウやラデツキーを聞いて東京ラスクを食べている。
紅白のあまちゃん特集はよかった。
放たれた芸術肌の演奏で今年の視座が開かれてゆく



コメント
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