超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

<span itemprop="headline">ハイティンク三昧、友の京都巡礼、蒐集癖の軽さ</span>

2014-01-22 22:38:32 | 無題

ハイティンク・シンフォニー・エディションの
ブルックナー五番、八番、九番を聞きながら、創世記や心理学辞典や
古代の旅行記を読んでいた。
そのとき友人から電話で、
京都の長旅で疲れたから中央線の台湾料理まで行けないので
梅ヶ丘の焼きとん屋さんに行こうと言われる。
会って友人が話したのは以下の通り。
東寺で大日如来を見た、圧倒される迫力で惹きつけられた、
東寺の近くの映画館みなみ会館でポリスのドキュメンタリー映画を見た、
仁和寺で八十八か所巡りをしてへとへとに疲れた、
上海バンドという店で掛かる曲が皆良くて店主と話し込んだ、
長居したのでアヴァンギルドという店に行けなかった、
大将軍神社にも行った、大将軍だぞ、
悪い働きもする力を味方につけようという信仰だ、
伏見という店で粛々と飲んだ、
ポンという店でそれから焼酎を飲んだ、
一人旅をする癖は佐賀旅行や松本旅行から始まっている、
七十年代にはトラウマになるような漫画や映画の思い出が山ほどある、
トラウマになるようなことを思い出して懐かしむ癖が俺にはあるというのか、
埋もれた本やCDを何とかしろよ、
失われた時を求めてだぞ、存在の耐えられない軽さだ、
活用されている本やCDは氷山の一角だろう、
身の程知らずの蒐集家とはよく言ったもんだ、と友人は喋る。
ギュンター・ヴァントのブルックナー九番を聞いて帰る。
二人で計三五〇〇円。

あふれ出る思いを胸に友人の巡礼の年またも始まる



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