チェリビダッケのブルックナー9番を聞き、遠大な世界へ引き込まれる。
マイルスのジャスト・スクィーズ・ミーという10枚組廉価盤を聞き、マイルスに触れる。
廉価盤アルバムは他にコルトレーンのブルー・トレイン10枚組、モンクの10枚組をメンブランで持っている。
それから、チェット・ベイカーのマイ・ファニー・ヴァレンタイン10枚組、ジミー・スミスのエイト・アルバム、リー・モーガンのエイト・アルバムも持っている。
私のコレクションはクラシックが中心なので、その他は余り拘らずに廉価盤で聞いている。
今日はブルーノ・ワルターの旧ベートーヴェン交響曲全集を聞いた後、ジャスト・スクィーズ・ミーを聞いている。こういうのを古いカフェで聞くと最高なのだが。
最近チェリビダッケのブルックナーをよく聞く。
でも一番好きなのはギュンター・ヴァントのブルックナーである。構成・造形が厳正でドイツ的である。
オイゲン・ヨッフムのブルックナーもよく聞く。
余り聞いていないのは、スクロヴァチェフスキ。好きなのだが手が伸びない。
ロジェストヴェンスキーのブルックナーも咆哮でむせび泣く好録音。
インバルのブルックナーは初稿に拘り過ぎて旋律が台無しになっている(特に4番)。
マンデアルの七色の音色と言われるブルックナーもよく聞いた。
リッカルド・シャイーのブルックナーは録音の懐が深い。
シャイーはその頃オーソドックスなテンポだったが、ベト全、ブラ全で快速演奏に切り替えた。
手離せないのが、フォルクマール・アンドレーエの世界初ブルックナー全集である。
アイヒホルンの貴重なブルックナー選集も時折出して聞く。
9番が補筆完成版なのが見逃せない。久しぶりにスクロヴァチェフスキ出して聞く。
最近、古い宗教書に惹かれる。
キリストは自己の元型的イメージだという。日本人の場合、仏陀や達磨かもしれない。
「悟りは自己への開かれ」と聞いて鈴木大拙は「ユングはよく分かっとる」と言ったらしい。
東西を越えて古い宗教書に惹かれる。音盤、宗教書、音盤である。
遠大なブルックナーの轟音に打ちのめされて空を見つめる