「明恵 栂尾高山寺秘話」上巻来る。待望の一品である。
明恵は、幼名が薬師。鎌倉幕府開幕前後から承久の乱以降まで生きた。
やがて得度し、神護寺の僧となる。
文覚に即身成仏を学び、学僧に唯識を学ぶ。
この身がそのまま仏となる。世界は心の現われで、
見る人によって、この世は千差万別。
仏眼仏母菩薩に亡き母の面影を見る。
奈良の大仏を見て感激し、華厳系と真言系の経典を持ち帰る。
瞑想で、たびたび諸仏の声に導かれ、その姿を幻視する。(上巻、終わり)
続いて「明恵 栂尾高山寺秘話」下巻を読んだ。
明恵は神護寺を離れ、栂尾で観想生活を送る。
本書によれば、明恵の教えは次のようなもの。
僧がすべきことは、じぶんと衆生の意識の覚醒である。
意識が変われば、世界が変わる。
仏、心、衆生の三者に差別はない。
仏性は、宇宙の生命の脈動である。
生まれてきた以上、悟りを求めて生き物を救う、菩提心
を実践に移すべきである。
真言を唱えて仏を観想すると、眩い光に包まれる。
これが、光明真言の法。
観想の最中に菩薩や諸仏がやって来て、これから
汝のなかに入ると言う。
悩み苦しみは仏が与えてくれる深化の機会であるから、
悩み苦しみも受け入れて、光が差すのを待つ。
華厳経との関係が多く書かれていなかったが、真摯な本だった。
仏性は世の根源の脈動で生きてこの身が仏身となる
明恵は、幼名が薬師。鎌倉幕府開幕前後から承久の乱以降まで生きた。
やがて得度し、神護寺の僧となる。
文覚に即身成仏を学び、学僧に唯識を学ぶ。
この身がそのまま仏となる。世界は心の現われで、
見る人によって、この世は千差万別。
仏眼仏母菩薩に亡き母の面影を見る。
奈良の大仏を見て感激し、華厳系と真言系の経典を持ち帰る。
瞑想で、たびたび諸仏の声に導かれ、その姿を幻視する。(上巻、終わり)
続いて「明恵 栂尾高山寺秘話」下巻を読んだ。
明恵は神護寺を離れ、栂尾で観想生活を送る。
本書によれば、明恵の教えは次のようなもの。
僧がすべきことは、じぶんと衆生の意識の覚醒である。
意識が変われば、世界が変わる。
仏、心、衆生の三者に差別はない。
仏性は、宇宙の生命の脈動である。
生まれてきた以上、悟りを求めて生き物を救う、菩提心
を実践に移すべきである。
真言を唱えて仏を観想すると、眩い光に包まれる。
これが、光明真言の法。
観想の最中に菩薩や諸仏がやって来て、これから
汝のなかに入ると言う。
悩み苦しみは仏が与えてくれる深化の機会であるから、
悩み苦しみも受け入れて、光が差すのを待つ。
華厳経との関係が多く書かれていなかったが、真摯な本だった。
仏性は世の根源の脈動で生きてこの身が仏身となる