歳時記俳句・山柿

早朝に髪を洗いて花畑
秋の水姿見にして手をかざす
山柿や待てば甘露の日和さえ

芒揺れどこで眺めし名月や
秋晴れの空を見上げて野紺菊
そぞろ寒信号待ちに秋桜花

朝寒に一枚羽織り身支度す
苅田道目に残るのは青蛙
世界地図Tシャツを着て美術展

薄紅葉靴高らかに行き帰り
十月の街路に実る七竈
団栗がお帰りを言う家路かな