片笑窪君影草の芽に思う
昔日や見るものすべて朧ろなり
春曙から日が昇るまで肌寒し
春光に樹々の命の輝きて
風光る通学生の溌溂や
土降りて遠き異郷となりにけり
水温む鏡に映る寝起き顔
牧開き牝馬の声が聞こえけり
天竺画サッシに貼りて花まつり
雲雀啼く野を歩きたし黙々と
若草の匂いを帯びて髪なびく
図書室の窓の木洩れ陽春深し
昔日や見るものすべて朧ろなり
春曙から日が昇るまで肌寒し
春光に樹々の命の輝きて
風光る通学生の溌溂や
土降りて遠き異郷となりにけり
水温む鏡に映る寝起き顔
牧開き牝馬の声が聞こえけり
天竺画サッシに貼りて花まつり
雲雀啼く野を歩きたし黙々と
若草の匂いを帯びて髪なびく
図書室の窓の木洩れ陽春深し