超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

フォアマンのビートルズ

2024-10-09 00:03:24 | 無題
せどり価格で買えないと思っていたが、
我慢できなくなり、思い切って、クラウス・フォアマン著『ビートルズ/リメンバー』
という本を取り寄せてしまった。定価の倍価格。
杉真理さんや和田唱さんは、なんだかんだ言って、この本とエンジニアの
ジェフ・エメリックの本をネタ本にして、DJしていたので、直に読みたかった。
フォアマンの本は、分かり易い。
メンバーとのやり取りが、目に浮かぶように再現されている。
ジョンは、根はやさしいけど、せっかちで、荒っぽい。
「何だよ、早くやれよ」とか「何ビビってんだよ」とか、訳のせいもあるけど、
気が短い。でもセンスは確かで、友情に厚い。
クラウス・フォアマンと言えば、第一に「リボルバー」のジャケットデザインの人。
散々、ジョンにせかされて、でもアパートに写真を送ってもらって、
手書きイラストと、写真のコラージュで、時代に先駆けたサイケなジャケット
に仕上げた。それを見たときの、メンバーの驚きと沈黙と、満面の笑み。
リボルバーやSGTペパーズの録音風景。例えばア・デイ・イン・ザ・ライフ。
ジョージ・マーティンはピアノの残響で終わるか、
友人たちの阿吽~という合唱で終わるか、決めかねていたらしい。
結局、ピアノの残響で、正解だった。フォアマンは、ジョンやジョージの
ソロで数多くベースを弾いている。友情出演ではあるが、演奏を余程
気に入っていないと、ジョンがフォアマンをベースで起用するとは思えない。
「全員、特別な才能はあるけど、他の人と同じ人間なんだよな」という
発言がいちばん印象的だった。ファンには、それが見えない。
フォアマンがずっと友達でいられたのは、そこをよく分かっていたからだろう。

〇イマジンやジョンの魂黙々とベースを弾いたフォアマンの視界
コメント
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