共に行く秋の道草雲高し宙舞う紙片行く宛てもなく
合唱歌燃やし始める秋の町悲しみさえも何も残らず
指一つ触れることなし今の秋命あるうち血潮高鳴る
曇天に秋雨の降る薄ら寒胸に飾らむ銀のブローチ
本の秋世人の群れの丈高し一行の詩を書いて終わらむ
ボンジュルネ秋の珈琲暖かしパリのパン屋の渡すつり銭
かしこまるマスター淹れる秋焙煎懐中時計取りに帰らむ
秋の棚今は眠れる道化像ピントのボケた父の映写機
中庭の白装束で秋を踏む一つひとつの所作のひらめき
秋の胸英雄駆ける秘仙境画家の絵筆が探る原郷
シベリウス秋の山荘止まる筆交響詩ならまだ行けるはず
秋の午後帽子屋さんのお茶の会意味の分からぬ森を脱け出て
合唱歌燃やし始める秋の町悲しみさえも何も残らず
指一つ触れることなし今の秋命あるうち血潮高鳴る
曇天に秋雨の降る薄ら寒胸に飾らむ銀のブローチ
本の秋世人の群れの丈高し一行の詩を書いて終わらむ
ボンジュルネ秋の珈琲暖かしパリのパン屋の渡すつり銭
かしこまるマスター淹れる秋焙煎懐中時計取りに帰らむ
秋の棚今は眠れる道化像ピントのボケた父の映写機
中庭の白装束で秋を踏む一つひとつの所作のひらめき
秋の胸英雄駆ける秘仙境画家の絵筆が探る原郷
シベリウス秋の山荘止まる筆交響詩ならまだ行けるはず
秋の午後帽子屋さんのお茶の会意味の分からぬ森を脱け出て