超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

トマス神学入門を読む

2020-10-20 13:55:28 | 無題
山本芳久著、「トマス・アクィナス―理性と神秘」を読む。
トマスはドミニコ会士の神学者だった。
ドミニコ修道会は、托鉢して歩き、田舎に定住しない、
使徒的な暮らしを理想としていた。
当時、ヨーロッパを揺るがしていたのは、アリストテレスの
ほとんどの著作がイスラム圏から入って来て、
ほぼ理性によって世界のすべてが体系的に説明できることへの
驚きだった。自然学、政治学、倫理学、数々の分野が、ほぼ
神なしで説明されている。
とりわけキリスト教徒にとって難問だったのは、唯一の知性を
万人が分け持つというアリストテレス派の考えと、
世界は永遠に存在する、という終末論の否定であった。
アリストテレスの受容の態度としては、
アウグスティヌスにさかのぼる消極的受容派と、
神学と住み分けて全面的に受容する急進派が居た。
トマスは、この間を行く、アリストテレスを神学と照らして
学説を作る、中間的受容派であった。
その考えは、世界の根本原因とその全展開を
魂のうちに書き込むことを目的とする。
神学の方向性を理性的徳の完成と神秘の追求に分け、
神がイエスとして受肉した神秘を知ろうとすることで、
理性はより深化し、成長するとトマスは考える。
慈愛に満ちた宇宙の根源を受容することで、
理性はより深く世界を汲み尽くすことになる。

深みから湧き出る幸を知ることで理性は次の階段を昇る
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月寒公園の紅葉びより

2020-10-18 05:46:22 | 無題
きのうは、疲れを取って、午後から月寒公園へ出かけた。
買ったばかりの深緑のフード付きハーフコートを着て行った。
天候は17℃、晴天。赤や黄色の紅葉が迎えてくれる。
坂道を上り、公園に入る。
細い木の通路に惹かれて、子どもの集まる遊び場のほうへ
でてしまった。
長くて丸い滑り台が何本もあって、子どもが長蛇の列。
日本版ヘルター・スケルター(起伏の多い急な滑り台)か。
冬場はそり滑りができそうな丘の横を歩き、野球場に出ている
パン屋、クレープ屋、ホットドッグ屋さんの車屋台を見て、
休憩所に入り、水筒のお茶ときなこねじりを食し、
林のなかをウロウロする。木洩れ日や葉はきれいだった。
だいぶ回り道をして、ドン・キホーテとサンチョ・パンサの
くるくる回るはずの時計塔を見て、乙女の像を見て、
途中、鴨のいる池で和んで、別の野球場を通り、
駐車場を横切って、坂道を通って公園を出て、
市役所前から帰ってくる。
いい行楽だった。
夜、ハウスカレーを春雨に掛けて食べ、ブルックナーを
聞きながら半時ほどウトウトする。黄金のまどろみだった。

キホーテとサンチョ・パンサの時計塔晴れに見に行き沁みる紅葉
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デイリーライフの近況

2020-10-15 21:12:55 | 無題
テツガク論説文の要約が続いたので、今日は日記風に近況報告。
下半期もソフトランディングではあったが、日々が忙しい。
散歩に行く暇、友人と長話する暇、ほとんど無し。
発散のために、つい買い物をしてしまう。
数日前は専門店街で深緑のフード付きハーフコート買う。
未だ着て歩くチャンスがない。
CD店で月末出る4手のピアノ版チャイコフスキー
交響曲全集を予約する。(世界初録音らしい)
今日はクタクタで帰って来て、夜ビフテキ(小)角切り食べる。
夜、桂枝雀さんの酔っ払いが屋台のうどん屋さんに座って、
唐辛子をうどんに山ほど掛けてしまい、下げてくれと言って、
家を建てる足しにしてくれと言ってお金を払って帰宅して、
同じく酔っ払った親父と喧嘩して、こんなぐるぐる回る家、
要らんわい!と言って終わる落語をCDマガジンで聞く。
白熱の爆笑落語で楽しい気分になる。
日曜の夜聞いた杉真理さんのビートルズ番組の
エピソード解説をたびたび思い出す。
先の日曜はSGTペパーズのA面特集で、ジョンの
サーカスの歌が、古物商で買ったサーカスのポスターに
書いてあったサーカスの口上を歌詞にしている話が
心に残り、サーカスの情景を思い浮かべている。

さぁ今宵ミスター・カイトの施しでトランポリンでショーが始まる

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無心でクラヴィーア

2020-10-10 06:00:23 | 無題
おはようございます。
久しぶりの休みの朝だ。
10月20日にドイツグラモフォンのヴィルヘルム・ケンプの80枚組ボックスが出る。
私は、慌てて、家中のケンプのCDをかき集めてみると、同じぐらいある。
ということでDG大箱は却下。自分でかき集めたケンプのCDを箱に入れて、
自前のボックスを楽しんでいる。
DGの大箱はインナースリーブが写真じゃないところも減点である。
ケンプ名盤1000というシリーズを全20枚揃えたと思ていたら、「クロイツェル・春」
「街・大公」の2枚が足りなかったのでポイントで只で取り寄せる。(送料300円)
ケンプのベートーヴェン・ボックス旧盤や平均律クラヴィーア(抜粋)聞くと、
心が和む。この趣味、前から実行すればよかった。
休みだからあれもしよう、これもしようと思う。
竹田青嗣の「はじめてのフッサール」(「現象学の理念」解読)を読んでみようか。
没後50年の三島由紀夫を読んでみようか。などなど。
休みの朝は元気だが、時間の経過とともに下降する。
かき集めたケンプの、この頃聞いていない盤でも取り出して、
ご機嫌で休みを謳歌したい。
私が今週も汗だくだったことは、天知る地知る、だ。

今週の私の汗を天は知る命を洗いクラヴィーア聞く
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ハードデイズを越えて

2020-10-07 07:45:55 | 無題
札幌は、涼しい晴天。
きのうは、専門店街まで、住宅地を歩いて、ベーカリーでかぼちゃあんぱん
食べて、帰って来て、翌日の準備などしながら音楽聞く。
ウィレム・タンケのメシアン・オルガン作品全集や
グールドの平均律クラヴィーアを聞いた。
眠る前、久しぶりに陽水の「エブリナイト」と「ネガティブ」
聞く。
とりわけ、アルバム「ネガティブ」の「記憶」という曲や「Why」という曲が
美しくて、シンセザイザーのアレンジも詩的で、淡い夢に誘われる。
いつも、眠る前は物寂しく、物足りない気がするが、
きのうは陽水の2曲で満たされた。
きょうは、これから仕事で奔走する。
去年の日記を読むと、ほぼ同じことで悩んでいた。
今年はスケジュールもよりタイトで、雑事も多いので、
疲労と戦いながら、ホワイト・クリスマスまで
無事、乗り越えよう。

「きょうも、キツい日の夜だ。犬みたいに働いた。
きょうも、キツい日の夜だ。丸太みたいに眠るしかない。
でも家に君といて、いつもどうりだと、気分が落ち着く。」

毎日の雑事の中で人生が洗われていくまた眠るとき
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