アメリカン・ブルーです。
メロディー付の暑中見舞いが届きました。
風鈴の音、虫の音、つくばいの水の音、獅子脅しの音・・・・
それが、なんとも心地好く、
日に何度となく、その音に癒されています。
送ってくださったのは、30年ほど前の職場の上司で、
冬に、クリスマスカードを送ってくださった方です。
その時のお手紙では、病み上がりで少し気持ちが弱くなったのかなぁ~と思っておりましたが、
半年の時間で、心にも体にも希望が宿ったようで、
「私はゴルフの調子がよく、楽しめるようになりました。」
そう書き添えてありました。
良かったです。

ベランダから見下ろす木の中に、既に赤い葉っぱが気になります。
この角度からはそれはほんの少しですが、
ルナと散歩に行って、木の傍から見ると、それは意外に多く存在していて、
そう言えば、ここへ来て間もなく、赤い葉の絨毯を見たような気がします。
秋田生活も11ヶ月になろうとしています。
ここ数日の事ですが、私も少し気持ちが凹むことがあって、
何処へそのもやもやを埋めようかと公園を歩きながら苦慮していました。
お風呂の中で、夜中に大きなため息をついてみたり、
ベランダで深呼吸をしてみたり・・・
自分にはどうすることもできないことがあって、
明けきらない梅雨空のようでした。
それは、実家の母の事です。
6月の中旬になって、姉から母が動けなくなった・・・とのこと。。。
初めて、「介護」と言う言葉の現実を見ることとなりました。
動けないならば、病院で・・・
そう思いましたが、
いまは、骨折をしない限り、全く動けなくても自宅での介護以外の方法が無く、
ケアマネージャーさんや主治医とも話し合いをしましたが、
介護認定2の母の場合、介護保険の適用範囲ではとても負担が大きく、
色々なものがすべて自己負担になって行きます。
介護している姉も、この1ヶ月で限界が来て、そのイライラが私に時折降りかかってきます。

そばに居る人が一番大変です。
傍についていないことがまた私自身の心に別のおもりを積み重ねます。
ついこの前まで、ひとりで元気にしていたはずの母でありましたが、
高齢者が転んで、そこから3日で起き上がれなくなってゆく話はよく耳にしますが、
まさか、母にもその道が現実になって行くとは・・・・
想像の範囲を超えていなかった「本当の現実」
私も甘い考えだったと感じています。
いま、介護認定の見直しを検討中ですが、なかなか時間がかかっているようです。
これから、私自身も「高齢者」と言われるところに入って行こうという矢先・・・
改めて、多くの事を考える、学ぶ、検討するいい機会ではありました。
それは、「病気」とはまた違った世界であって、
もうひとつの目でこの先も見通してゆかなければならないものです。
母の年齢まで、私が生きるとして25年あまり・・・
息子の世話にならないで頑張って行くための知恵を、
今から磨かなくてはならないと真剣に考えるようになりました。
そのためにも、夫婦互いにできることを選んで、
二人で一つでもいいから、「現実」の支えになって行かなければと思います。
幸い、今日、入所を検討してもらっていたところから、
どうぞ…と言う電話が来たと姉から連絡が来ました。
電話の向うの姉が声を出して泣いていました。
この1ヶ月のお礼を言いながら、私も様々な想いに涙か流れました。
介護を仕事にしている友人からは、
「介護はできれば他人に任せて、笑顔で親に会いに行くようにした方が良い。」
そう言われていましたが、
そこへ至るまでには、いろいろな想いも乗り越えて行かなければなりません。
今できる最善を尽くす!!
それが私の信条ですが、まだまだ、多くの難題が待っていそうな気がします。
私と同年代の方々も、また、少し若い方々も、
突然やって来る「現実」に対して、
今から十分な知識を備えておくべきを提案します。

呑気なルナです。
どうやったら、このポーズで寝られるのか・・・
無防備な犬の夏が全開になりそうな気配です。