こころの染織

ひと針ひと針心を繕います。
第8章・・月あかりの散歩道・・・私とルナと一緒に月に想いを馳せて散歩しませんか~♪

映画「君の名は。」・・・そこからの時間

2016-09-16 15:05:09 | 第4章・あかりの灯る空色の家

アメリカン・ブルーです。


今日の最初の写真は、2012年1月24日のブログから切り取りました。
その日は、雪の仙台を出発して東京へと向かっていました。
そして、行ってみたいと思う場所へ着いた嬉しさが書かれていました。
この頃と言えば、震災後で、
とにかくまだまだ毎日何度も余震があって、
仙台から離れると、その間、何かから解放される・・・そんな想いばかりでした。


 


水曜日、夕方になってから、
「映画でも観に行こうか?」
夫はその日、朝一番で抜歯をしてきて
昼食も取れない感じでしたが、3時ごろ出血が止まり、痛みも取れたようでした。
数日前に「ひとりで映画を観に行っても良い?」
そう聞いていた私の言葉を心に留めていたのでしょう・・・
最近、休日が仕事の諸事情で刻々と変わるので、
予定が変わった日に一人でふらっと行ってみようかな~と思っていたのです。
ひとりランチは苦手ですが、ひとり映画はOKです(笑)
しかも、以前は2人で行くとお得でしたが、
今は、年齢が上がったので、何時でも一人でお得な価格になってしまいました




「君の名は。」


もう、ブログの友人たちの中には、早い段階で観に行って、
その感想も投稿されていましたので、
評価も良く、期待しながら向かいました。
また、先日は、TVの情報番組でも、
背景が実にリアルで、その聖地を特定できるようで、
写真に撮って回るほどの人気ぶりも伝えていました。

「そうなんだぁ~」

そんな下地をもって見に行ったせいでしょうか・・・
そこに、今回1番目の写真に使った、
「六本木にある国立新美術館
思わず声が出そうになってしまいました(笑)
天空のブラッスリーです。
そんな感じに、架空のお話ではあっても、その景色や場所は特定できるほどのリアルさ。


家に帰ってから、夫は「あれは諏訪湖か?」
「いえ、舞台は飛騨高山のようなので、違うと思うけれど・・・」
そう言っては見たものの、気になってたので調べてみると、
イメージは諏訪湖をモチーフにしている・・・とのこと
「山の上から見下ろす湖の景色が諏訪湖を見たときと一緒だった!」と夫は満足そう(笑)







そこから、私達の話は映画の中身よりも、
信州を旅してみてきた景色へと変わって行きました。
昨日、夫は朝から病院を3ヶ所回る日になっていていました。
私は、その諏訪湖の写真が無いものかと、
5年前のちょうど今頃、信州へ旅行した時のブログを読み返してみました。

2011年9月11日~19日まで、その旅は綴られていました。
震災後、ちょうど半年ほどで、
皆さんにもたくさんの心配を頂いていた頃です。
気持ちの整理になった旅でした。
気が付いたら、家の中は暗くなって・・・私はボロボロ涙を流していました。
5年の時を超えて行ってきた世界・・・
ブログって「いいね
忘れていたこともしっかりそこに事実が残っているのです。


 


「君の名は。」は、千年ぶりの彗星の来訪から始まる、
夢や縁、前世、記憶・・・言葉では語れない不思議な体験を越えて、
出会ってゆく二人の心の震えを、映像と新感覚の音楽に乗せて、
彗星のように身体に差し込んでくるような・・・そんな映画でした。

「あれ? この場面、いつかどこかであったような・・・?」

「この夢って、どうして同じ夢を何度も見るの?」

そんな小さな体験をしてきたことの向う側を覗きに行ったような気がします。


コメント (6)
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