アメリカン・ブルーです。
9月の長雨に惑わされて、ひとつ大事なことを忘れていました。
何かといえば、「蕎麦の花」を見に行くことです。
見渡す限りのそば畑が好きで、ここ数年、必ず出かけていたのに・・・・
既に時は遅し・・・
解っていながら、遅咲きの物があれば・・・と、
彼岸花を見る前に、一縷の望みを持って白石から七ヶ宿へ向かいました。
目的地はこの景色になるはずでした。

山形・秋田の転勤中は、
蕎麦の花は9月・・・
そう思って過ごしていたことがタイミングを逃した要因でもあります。
そうそう、去年は遂に秋田で待望の「赤そば」を見ることが出来ました。
ちょうどこの時期でしたね。

蕎麦の花は生育が早く、種をまいて2ヶ月で収穫できるそうです。
7月に蒔いた種は8月中旬には花が咲くということです。
今年は天候が悪く、
また、猿の出没で畑が荒らされて、
7月に蒔いた蕎麦はほとんど収穫できず、
会津からそば粉を取り寄せた・・・そう語ってくれたのが、
「小原なごみ茶屋」の店主さんでした。

宮城県白石市の観光名勝・材木岩を訪れるのは、
既に数回目かと思います。
仙台と米沢を繋ぐ旧七ヶ宿街道の入り口あたりにあるので、
夫も子供の頃に来たというので、私は息子が小さい頃に初めて連れてきてもらいました。
その後、ルナと一緒に・・・の事が増えました。
そんな材木岩公園の中にある、趣のある建物が並ぶその一角に「なごみ茶屋」がありました。

何度もここへ来ていますが、
実は、この蕎麦屋さんへは立ち寄っていませんでした。
先日購入した、大人のためのプレミアムマガジン・仙台闊歩「kappo」が、
わざわざでもたべにゆきたい
宮城・山形・福島 心を満たす寛ぎのそば店
そんな特集をしていました。
メインで紹介されている10店舗の中ですでに私が訪れた場所は2店でした。
今回の場所が3店目になりました。
この後が楽しみです(笑)

サブタイトルには「素晴らしいロケーションのそば店」とあって、
蕎麦を食べるのみならず、
その空気感をそば粉に練り込んでいるとでもいうのか・・・
さて、どんなお蕎麦が出てくるのか楽しみでした。
このお店は、「窓格子から見える材木岩」がおススメで、
たまたま案内された席が、そのロケーションにぴったりの場所でした。

そばつゆに格子が写りこむ窓際の席。
その奥には数人の山形から来られたというグループの方々。
話を耳にすると蕎麦同好会的な、蕎麦仲間さん達のようでした。
このお店の常連さんのようで、
「どうしてもここの蕎麦のように細く切ることができない。。。」
そう話しておられました。
十割そばがおススメで、
練り込んでもなかなか薄く伸ばすことが出来ず、
蕎麦自体も太くなってしまうことを克服して、
こちらの蕎麦は細切りが自慢のようでした。
山形そばは、そんなことから太く固いのが特徴ですが、
そこそこの固さがあってもこの細さは私には程よく、
またここへ来た時は寄って食べたいと思いました。

一方、山形生まれの夫には、その細切りが少し物足りなかったようで、
むしろ、付いてきた「はっと汁」が美味しかったと言っていました。
東北の郷土料理の「はっと」は、
いわゆる「すいとん」のことで、普通は小麦粉で作られますが、
今回はそば粉で作られた「そばはっと」を食べさせてもらえました。
固めのそばはっとは初めてでした。
(なごみ茶屋は水曜定休日で、12月~3月は冬季休業です。)

食事の間、ルナは車に待たせていたので、
夫が車へ迎えに行きました。
私達が最後の客だったようで、
店主さんといろいろ話が出来ました。
蕎麦の事の外に、この奥にある「氷室」について、初めて知りました。

すぐそこだから、見て行きなさい・・・とのことで、
すこし小雨がぱらついてきましたが、行ってみました。

この日は、24℃ほどの気温でしたが、
氷室の中は13℃ほどで、ひんやりしています。
天然の冷蔵庫を大事に使っていた先人たちを想う時間となりました。

ここから、ルナの好きな場所になります(笑)


ペットの水遊びは禁止と書いてあります。
「入る!入る!」と頑張りましたが、ようやく諦めました。
暑い寒いに関係なく、水が何かを呼び起こすようで、前世はビーバーかカピバラか?
そんな血を感じます(笑)


白石川を挟んだ対岸に、
「カモシカが見えるよ!!」
そう教えてくれた立派な望遠カメラ持参の老紳士。

ススキが揺れるあの場所だ~
夫には見えたようですが・・・
カモシカも猿もこの地に降りてくる訳を覗かなくてはいけません。