「さっぽろ雪まつり」トリビア5選(R25) - goo ニュース
来月2月5日~11日に北海道・札幌で開催される雪と氷の祭典「第66回さっぽろ雪まつり」。今年は、恒例の大小様々な雪氷像が約200基お披露目されるほか、幻想的なプロジェクションマッピングやライトアップショーを実施予定。さらに、ルーカス・フィルム公認の「スター・ウォーズ」の大雪像も登場するとあって、ますます注目が集まっている。そんな、見どころ満載の「さっぽろ雪まつり」がもっと楽しくなるトリビアを「さっぽろ雪まつり実行委員会」の担当者にうかがった。
●高さ25m! 雪まつり史上最大のガリバー雪像
第23回(1972年)に作られた「ガリバーようこそ札幌へ」は、高さ25m、5トントラック1300台分の雪を使用した大迫力の雪像。当時の観客は「ガリバー旅行記」の小人気分だったかも。この年に第11回オリンピック冬季札幌大会が開催されていたこともあり、テレビ中継で雪像が紹介され、さっぽろ雪まつりが世界的に知られるきっかけになった。
●過去最多の雪氷像数は366基!
第41回(1990年)から中島公園が第4の会場として追加され、雪氷像数も増加。それに伴い、第43回(1992年)では、雪氷像数が過去最多の366基に。しかし、市民制作が中心で、メインとなる大雪像が少なかった中島公園会場は、「集客力に欠ける」などの理由で同年に閉鎖。翌年からは3会場になり、基数も減少した。ちなみに、初開催の1950年に制作されたのは、市内の中学・高校生による雪像が6基のみだったとか。
●雪が降らない国からも参加
制作期間4日間で、期間4日間で、各国のチームが雪像制作を競い合う「国際雪像コンクール」は、民族カラーと独創性に富んだ雪像を楽しめると好評。これまで、のべ46の国と地域から参加し、第42回となる今年は12チームが参加予定。シンガポール、マレーシアといった雪の降らない国の作品も見どころ。
●使う雪は5トントラック約6500台分
雪像制作に必要となる膨大な雪は、会場付近からだけではまかなえない。陸上自衛隊の協力のもと、1月上旬から約2週間かけて、5トントラック約6500台分の雪を、札幌市内及び近郊の石狩湾新港工業団地、里塚霊園などから輸送。雪は、不純物が混入していない、きれいな純粋雪を使用。不純物が混入していると、雪柱の場合、太陽光線の照射で、空洞化しやすく、倒壊の危険性が高いそう。
●作った雪像は会期後速やかに崩される
早いものでは、1月7日頃から会場での制作が始まり、会期中の1週間だけお披露目される雪像。しかし、会期後の雪氷像は、安全のため速やかにパワーショベルなどで崩され、雪の山に。毎年、儚くも解体される雪氷像を見守るファンも多いとか。
ちなみに、昨年の雪まつり(第65回)に際し実施した観光消費額調査から弾き出すと、雪まつりによる経済効果は419億円に上るとか。観客数もここ数年240万人規模で推移しており、今年は過去最高だった第61回(2010年)の243万3000人を上回る可能性も。やはり一度は観に行きたいイベントだ。
ただし、この時期の札幌は完全に氷点下の世界。昨年の2月上旬の日平均気温-5.8度とのことで、現地に行く人はくれぐれも防寒対策を万全に!
(赤木一之/H14)
(R25編集部)