脳出血してから１８５日目（四年前の出来事）

今日から１０月、今朝も寒い

ツレから電話があり
「ＭＲＩが午後からあるけど、恐えぇんだよ～」と
ビビリながら笑っているので、私も笑ってしまう

遅い仕事があるので夕飯ギリギリになるよと言って電話を切るが
ツレが「はいよ。ありがとう」と行くだけのことでも
感謝の気持ちを表してくれたので
やっぱり喧嘩もするもんだなと思う

ツレが心配していたツレの今後の寝室問題
二階の納戸部屋に介護ベッドを置けるスペースを空けるため
今の私の寝室に納戸部屋からタンスを移動をさせ
三面鏡などの入れ替えを始める

かなりの重労働になってきて汗がだらだら流れ落ちる
当初考えていた位置にタンスを置いたらどうも具合が悪いので
私のベッドを移動させることにして
午前中一杯かかってやっと移動を終えることが出来る

掃除をしてから遅い昼食を済ませていると
お隣さんから「家に来ませんか」とお電話がある
野々○さんに対する
昭和病院からの対応をお聞きしたかったので伺う

一時間ほどして家に帰り仕事を終えてから慌てて家を出る
ツレに食べさせてあげようと思って作った寒天ゼリーを
冷蔵庫に入れたままだったことに気が付いたのは電車に乗った後だった

乗り継ぎが悪く小川駅に着いたのは
ツレが夕飯をすっかり食べ終わっている時間
携帯の着信に気が付いて長男に掛け直すと
「これから銘酒館に行くよ」というので
夕飯を一人で食べるよりはと思い
私も後から行くと返事

ツレがこれを聞いたらまた寂しがるだろうなと思い
奮発して
病院前のケーキ屋さんで１個、３８５円のケーキを買い求め部屋に行くと
ツレがベッドの脇に立ち足の訓練をしている

ケーキがあるよと言うと
「それ、落としそうなやつだから食べさせてくれ」と口を開ける
帰りに銘酒館に寄ると言うと
カナちゃんに会ったら散髪のお礼を言ってくれと頼まれる

歯を磨いた後で歩かせてみるが
だいぶシッカリとした歩き方になっている

「ＭＲＩは変な音がして恐かったぞ～」と笑いながら歩いている

やっぱりツレは恐がりなんだと思っていたが
半身麻痺がある人は耳に左右同時に音が入って来ないので
ある種の音などには特に恐怖感が増すそうで
ＭＲＩを恐がる人はかなりいるのだそうだ

ツレ「そう言えば客渡先生が
『私もスロープには反対です
多くの人がスロープで転びますよ』って言ってたよ」と報告するので
お隣さんに良いアドバイスを貰えて運が良かったねと答える

ツレ「この所
スタッフのみんなが俺だけ特別扱いで凄いのよ～
みなさん熱心にリハビリしてくれるんだ」とツレはご機嫌

この日にツレが食べたニワライフ５包ロイヤルセレクト６粒