アラカンバァバの思い

あっという間に還暦過ぎてアァ・・ビックリ!

ツレが脳出血してから230日目(四年前の出来事)

2011年08月05日 | ツレの介護
りかちゃんから手紙と一緒に低反発の車椅子用座布団が届く

春にツレの見舞いに来てくれると言っていたのが
来れなくなってしまっていた

その春から用意してくれていたと言う
ツレへのお見舞いの品がこの座布団だった

座布団を見た途端にツレは
「あれ?どうしたの?
僕用?うれしいな・・・
こう言う風に体を気遣ってくれるものが一番うれしい
たったの、一・二度しかお目にかかっていないけど
りかちゃんは優しいね・・・

誰か身内に体の不自由な方でも居られるのかな?
若いのに良く気が付くね・・・」と目に涙を浮かべて喜んでいる

そうだよ
私の知り合いには
優しい細やかな気遣いをしてくれる人達が多いんだよ、と
心で自慢する

こう言う心遣いが
どうしてツレの子供には出来ないのだろうとも思う・・・
例え、クルミ2個でもいい
「お父さんリハビリ頑張ってね」と言う思いが伝われば
ツレは今にも増して機能回復して
子供達に依存することが減ると思うのになぁ~
それが出来ないのは、ツレが悪いのだろうか・・・

夜になり
銘酒館で先生達を待つためにタクシーを呼ぶ
ママが初めて座敷に座るツレの為に
坐布団で即席の椅子を作ってくれる

あれこれ工夫している間に先生達が到着され
宮脇さんにツレがどうしたら
座敷に座りやすいかと指導をお願いする

結局そのまま座った方がベストと言う事になり
足を投げ出してツレが座り、4人で乾杯をする

安心して飲めた為か?
久々に美味しいビールで私は快い酔い心地になる
お二人ともいい方で
病院での楽しい思い出を語り合い
本当に楽しいお酒の席になる

私が座を外して居たときに
「入院の最初の頃と最後の方とをビデオに撮って置きたかった・・・
それ位、多くのみなさんに見せたい進歩だったんですよ」と
先生がツレのことを話されたそうで

第一回の三者面談で
ツレが仕事に復帰すると言った話を聞いていても
お二人共が
「まあ、無理だろうな・・・」と思って居られたそうである

この230日間の話しで盛り上がり
ツレが
「今の私がこうして居れるのはお二人のお陰ですよ!」とお礼を言うと
お二人共が
「奥様の力があればこそですよ加藤さん!
廊下を歩き出すのも早かったものな~
奥さんが安心して任せられる程の方だったからこそ
いろんな事が早い時期に許可出来たんですから・・・」と言ってくださり
嬉しかった・・・

思い出話にツレの目がウルウル・・・
患者と言う垣根を取り払い
ツレとは特に仲良しになった
客渡さんの目もウルウル・・・

帰る時になり
ママが
「加藤さんの支度を手伝わなくて大丈夫なの?」と心配する
しかし、誰が側に居るよりも
あの二人がツレの側に居る限りは大丈夫♪
帰りのタクシーを呼んでもらい、みなさんでお見送りをして頂く
本来なら私達が先生達をお見送りするべきだが
ツレの体を考慮して頂いて、お先に失礼させてもらう

帰宅して
ツレが
「いい人達で良かった・・・
お前が酔ってくれて良かった・・・
3人にチャンとお礼を言えて良かった・・・・」と、しみじみ言う
3人て誰よ?と聞くと
「先生達とお前だよ」と答える

感激したもののまだ卒業と言う訳ではないぞ!と言うことで
玄関に無事入ったツレを置き去りにして
家事をするためにサッサと先に家にあがる

パジャマに着替えたツレの手を指圧するために
2階に行くと
「今夜はいいよ」と言う
移動に緊張して手が上がったままだったから駄目だよ
と言って簡単に指圧をすると
「一個だけクルミを頂戴、今夜もやるよ」と自分から言い出す
直ぐに手放し出来たのでツレは気分が良くなり
3個ほどをパッパと手放しする
「今度は病院にクルミを持って行ってあの二人に見せようぜ!」と自慢そう


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