本郷4丁目界隈は古い建築物が残されている街です。
そこに鐙坂があります。
「本郷台地から菊坂の狭い谷に向かって下り、先端が右に緩く曲がっている坂です。
名前の由来は『鐙の製作者が住んでいたから』(江戸史)とか、その形が『鐙に似ている』ということから名付けられた(改撰江戸史)などといわれています。(案内板より)」
下から覗き上げた様子です。
その鐙坂を下りきった所から、「菊水湯」の煙突が見えます。
北側の路地から本郷4丁目を入って行っても煙突が見えます。
菊坂の石段を降りて行っても、
坂の途中から煙突が見えます。
自動車の通行もままならない菊坂の底に、「菊水湯」がありました。
この銭湯が、9月末日で営業を止めました。
入口に向かって右側に「建築計画のお知らせ」看板が出ていました。
「文京区本郷4丁目ヘーベルメゾン(仮)新築工事」と書かれています。
「アパート併用住宅」が建てられるようです。
マンションでなくてアパートのようです。
この街に似合うように思います。
すぐ近くに、樋口一葉が暮らした一角があります。
一葉が使った井戸が現在も使われています。
古いものが無くなっていく中で、この場所は残さなければなりません。
改めてそう思いました。