荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

田舎から届いたミカン

2023年11月17日 | 散文

老幼馴染みから今年も荷物が届きました。沢山の山芋とさつまいもと落花生とミカンです。全部彼が作ったものです。猪が自分の領地と思っている畑からの収穫物です。元から販売を目的として作った物ではありません。自分で食べる為と、土いじりが趣味の産物です。又、猪の被害から守った物、ある意味猪からの下され物です。

私の田舎ではミカンは買うものではありません。近隣のミカン農家の各家が呉れる物です。毎年沢山のミカンを食べ比べていました。口の悪い亡父は、彼が作ったミカンを毎年「見てくれは悪いけど中身は美味いわい。あいつみたいなミカンじゃねや」と言って、黄疸(?)で手の平が黄色くなるほど、何個も食べていました。

こうしてお盆に入れるとお正月みたいです。子供の頃の「こたつミカン」を思い出します。相変わらず見てくれが悪くて皮が剥きにくいけど、瑞々しくて、甘くて、適度に酸味があって、あいつみたいです。もう父は居ないけど、3日で無くなると思います。


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