荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

コロナ禍の酉の市/今年は三の酉の年

2020年11月02日 | 散文

今日は今年初めての酉の市です。浅草鷲神社の酉の市にやって来ました。私の毎年の恒例行事です。今年は三の酉まであります。三の酉がある年は寒いと言われています。

 

鳥居前の飾り付けは例年と変わりません。いつものように潜ろうとしたら、係員に止められました。

 

案内された場所はここです。

 

「健康チェックシート」が置かれていました。

 

「お参りするのになんでこんなもの書かなきゃいけないのよ」とブツブツ言いながら書き上げたご婦人が鉛筆をケースに投げました。・・・その気持ち分かります。私からも一言、ここまでするなら、鉛筆の使い廻しは危険ですよ。書き終えて私もご婦人の後ろについて行ったら、当のご婦人は「氏名・住所・電話番号をちゃんと書いてください」と戻されました。・・・その気持ち分かります。

 

そんなことをしながらお祓いを受けて参道を行きます。

 

いつもは神社のずっと遠く迄続いている行列の最後尾について、小1時間押すな押すなの歩みで入るのですが、今年は全然参拝者が少ないです。三の酉まであるせいだけでなく、明らかにコロナ禍のせいです。

 

お馴染みの屋台を見上げます。いつもの店にはいつものように石原一族が予約した熊手が掲示されています。この辺は変わらない風景です。

 

拝殿前にも殆ど人が居ません。

 

あっという間に参拝が終わりました。

 

振り返ると、パラパラと人がやって来ます。皆さん「健康チェックシート」を記入した人たちですね。

 

いつものように屋台風景を見歩きます。

 

やっています。お買い上げの客に三本締めです。毎年繰り広げられる風景ではありますが、人が少ないので、盛り上がりは今一です。

 

屋台を出していない店もあります。こんな風景は初めて見ます。

 

暇そうです。

 

ここでも暇そうです。お参り前に、いつもの蕎麦屋で酉の市の話になりました。その蕎麦屋でも毎年熊手を購入しているのですが、「今年は予約制です。買った熊手は届けてくれます。コロナ対策です」 へえー!

 

参道の食べもの屋台も暇です。毎年行く熊手売りの屋台の親父が言っていました。「三の酉がある年は儲からない。3回あるからと言って客が増える訳ではなく、2回の客が3回に分散して来るだけである。一方屋台は3回の度毎に造らなければならないので、建設業者への支払いが増えるだけである」 食べもの屋台も同様3回あるからと言って客が増える訳ではありません。屋台設営の手間と経費が増えるだけです。

ましてや、コロナ禍の今年は、前述のように熊手を宅配されたら、尚更客が来ません。東京冬の風物詩はこんな状態です。

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