荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

京島の街角

2016年12月24日 | 散文
糸魚川市の大火災にお見舞い申し上げます。
私の好きなこの街も、大火災の危惧地区なのです。
15日の記事ですが改めて報告します。

押上3丁目から東部亀戸線の踏切を見ています。


線路を越えると京島2丁目です。


ここは東京でも少なくなった木密度が高い地区です。


この角を曲がります。




いつのまにか廃業した店舗があります。

ほんの数ヶ月前迄営業していたのに、もう何屋だったかも忘れてしまっています。

ここ京島2丁目は木造住宅が建て込んでいて隣りの家との間が無く、かつ向かいの家との間の道路が狭い造りです。


つまり、「木密度が高い」状態です。
火が延焼し易い上に道路が狭くて曲がり角が多く、化学消防車が入って行けません。

東京都は火事や地震の被害を最小限に止める為に、家屋間を空けて延焼を防ぎ、道路を拡張して火避け地とすると共に大型消防車の活動を容易にすべく取り組んでいます。
具体的に、土地を共有化して住民数より部屋数が多いマンションやアパートを建設し、住民が住むと共に賃貸して建設費を回収する方式を提案していますが、土地の相続が為されていない、所有権者が複数である、現居住者が実は地権者ではない、独居高齢者が投資に賛成しない等々で、思うように計画が進んでいません。

住民にとっては現況に不自由なく、むしろ昔からの環境に暮らし易さがあります。
その状況が郷愁を誘う街並みを形成していて非住民にも人気があります。


私もこの街角が好きでよく訪れます。
この街並みを残して欲しいとさえ思っています。

私なんか、傍観者の典型ですね。
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2 コメント

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昔の (tappe)
2016-12-24 11:28:57
街道筋の街並みでしょうか。
私も通りがかりの一人としてはとてもロマンを感じます。防災には心しながらもこういった街の姿はそのまま続いてほしいと思います。
わが街も以前サークルであちこち写真を撮ったことがあります。今ではもうその姿が見られない景色がたくさんあります。
荒川三歩さんが撮られたこの街も時が経つほど貴重な記録となるのでしょうね。
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tappeさん (荒川三歩)
2016-12-24 17:20:46
糸魚川市の火災を見ると複雑な思いです。
返信する

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