金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【重賞回顧】 フローラS・マイラーズC・福島牝馬S

2024-04-22 01:36:47 | 競馬

 まずは福島牝馬S勝ったのは、5歳牝馬のイスラボニータ産駒コスタボニータ好スタートから4番手追走へ。逃げたゴールドシップ産駒ウインピクシスの前半1000mのラップは1分0秒3とゆったりしたペースに。直線に入ると、逃げ粘るウインピクシスとベーカバド産駒フィールシンパシーによる激しい競り合いが続きますが、残り50mのところで、外からコスタボニータが鮮やかに差し切ってクビ差で勝利。良の勝ちタイムは1分46秒9。2着にはフィールシンパシー、1馬身差の3着には逃げたウインピクシス

 勝ったコスタボニータは、嬉しい重賞初勝利過去は重賞レースで3着3回と悔しい思いをしてきましたが、ここでようやく念願の重賞制覇を果たしました。イスラボニータ産駒でありますが、適性距離は1800~2000m。引続き牝馬重賞での活躍が期待できます。

 2着フィールシンパシーは4歳秋から本格化。暮れのターコイズS2着と重賞勝利まであと一歩。今回も勝利は叶いませんでしたが、いずれ重賞勝利も近いと思います。3着ウインピクシスは、今回のように自分のペースでレースを引っ張ることが出来れば、重賞レースでも十分勝負になります。時々穴を開けるので注意であります。

 

 

 次は京都のマイラーズC勝ったのは、6歳牡馬のルーラーシップ産駒ソウルラッシュ中団待機で脚を溜めます。逃げたトゥードジボンの前半3ハロンのラップは34秒1で稍重の馬場としては平均ペースの流れに。直線に入ると、大外からソウルラッシュが早め先頭に立ち抜け出します。馬場の内側からダイワメジャー産駒セリフォスが迫りますが、これに1馬身3/4差をつけて完勝。小雨の稍重の勝ちタイムは1分32秒5。2着セリフォスから1/2馬身差の3着には、中団から差してきたキタサンブラック産駒ニホンピロキーフ、さらに1馬身1/2差の4着には、後方から追い込んできたエアロロノア

 マイルGⅠの常連であるソウルラッシュが貫禄の勝利を収めました。安田記念ではいよいよ初のGⅠ獲りへ。ナミュールとの決戦が楽しみであります。

 2着のセリフォスも試走としては十分な内容。次は120%の仕上げで来るでしょう。3着ニホンピロキーフの走りにはビックリ。ソウルラッシュと並んで先頭に立った時はあわや、と思わせる場面も。地力がついてきた証拠であり、今後が楽しみであります。

 

 

 そして府中のフローラS勝ったのは、スワーヴリチャード産駒アドマイヤベル5番手追走で脚を溜めます。逃げたメアヴィアの前半1000mのラップは59秒7と平均ペースの流れに。直線に入るとまずユキワリザクラが粘り込むところに、キタサンブラック産駒クリスマスパレードとシルバーステート産駒ラヴァンダが並びかけ交わします。今度は、この2頭の外からアドマイヤベルが鋭い脚で一気抜け出して、そのまま1馬身差をつけて快勝。良の勝ちタイムは1分59秒0。2着にはラヴァンダ、1馬身1/4差の3着には、後方から追い込んできたエピファネイア産駒カニキュル、さらにハナ差の4着にクリスマスパレード

 勝ったアドマイヤベルは、終わってみれば、これまで戦ってきた相手のレベルが高く、この中では抜け出た存在でありました。ただオークスでは、桜花賞上位組と伍して闘えるか。消耗戦に持ち込めれば面白いかも。

 2着ラヴァンダも、どちらかと言えば消耗戦向き。しかし、桜花賞組と比べると地力は見劣りするか。3着カニキュル、4着クリスマスパレードの2頭は、惜しくも本番の出走権は得られませんでしたが、現段階では力不足というところ。夏の成長に期待いたしましょう。

 

 


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【3歳戦回顧】 4月20日~21日

2024-04-21 16:11:07 | 競馬

 土曜日は京都5Rダート1800m(3歳1勝クラス)を勝ったサンダースノー産駒ジーサイクロン後方待機で脚を溜めます。直線に入るとまず、2番手からレッドファルクス産駒ゼンダンスカイが先頭に立ちますが、すぐ横からロゴタイプ産駒ポッドロゴが並びかけて競り合いになります。この2頭に大外からジーサイクロンが襲い掛かり、豪快に差し切ってクビ差で勝利。ダート良の勝ちタイムは1分53秒6。2着にはゼンダンスカイ、1馬身1/4差の3着にポッドロゴ

 

 東京6Rダート1600m(3歳1勝クラス)を勝ったイントゥミスチーフ産駒ブシン好スタートから3番手追走へ。直線に入ると、逃げ粘るアデランテを追いかけ、残り100mのところで先頭に立ちます。大外からアロゲート産駒アッシュルバニパルが迫ってきますが、これをハナ差抑えて勝利。ダート良の勝ちタイムは1分37秒2。2着アッシュルバニパルから1馬身1/2差の3着には、5番手から差してきたニューイヤーズデイ産駒グロッシェン

 

 京都9R芝1800mあやめ賞(3歳1勝クラス)を勝ったスワーヴリチャード産駒ナムラフッカー6番手待機で脚を溜めます。直線に入るとまず、2番手からエピファネイア産駒ジャスティンガルフが先頭に立ちますが、その外からナムラフッカーが鮮やかにこれを差し切って1/2馬身差ので快勝。良の勝ちタイムは1分46秒7。2着ジャスティンガルフから2馬身差の3着には、3番手からリアルスティール産駒テーオーダグラス

 

 東京9R芝2300m新緑賞(3歳1勝クラス)を勝ったリアルスティール産駒リアレスト後方待機で脚を溜めます。直線に入ると、伸びあぐねる先行馬の横からまず、ゴールドシップ産駒コスモレオナルドが先頭に立ちます。さらにその外からリアレストが並びかけ抜け出します。そのまま後続に1馬身1/4差をつけて快勝。良の勝ちタイムは2分18秒8。2着には、後方から追い込んできたラブリーデイ産駒エラン、クビ差の3着にコスモレオナルド

 

 日曜日は京都6Rダート1400m(3歳1勝クラス)を勝ったキズナ産駒アスクアイルビゼア好スタートからマイペースの逃げへ。直線に入るとスピードを加速、後続を突き放します。そのまま2馬身差をつけて完勝。小雨のダート良の勝ちタイムは1分24秒6。2着には、最後方から追い込んできたアニマルキングダム産駒ヒルノドゴール、1/2馬身差の3着には、6番手から差してきたリオンディーズ産駒キャピタルサックス

 

 東京6Rダート1400m(3歳1勝クラス)を勝ったエピファネイア産駒エストレヤデベレン中団待機で脚を溜めます。直線に入ると、逃げ粘るダンカーク産駒カピリナが、スピードを加速して押し切りを図ります。これを追いかけて、大外からエストレヤデベレンが猛然と追込み、ゴール手前で交わして1馬身1/4差をつけて快勝。ダート良の勝ちタイムは1分25秒0。2着カピリナから3馬身1/2差の3着には、後方から追い込んできたレッドファルクス産駒アルジェンタージョ

 

 


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【競馬】 フローラステークス(GⅡ)とマイラーズカップ(GⅡ)!

2024-04-21 02:50:23 | 競馬

 今週はGⅠシリーズが一休みであります。

 

 まずはオークストライアル、府中のフローラC

 ハイレベルだった桜花賞上位組や、忘れな草賞を勝ったタガノエルピーダフラワーCの勝ち馬ミアネーロなどと比較すると正直、かなり小ぶりなメンバー構成と言えます。二線級のメンバー構成の中で、どの馬が相対的に上位の力があるかという観点で、軸馬を選びたいと思います。

 

 本命には、リアルスティール産駒⑥トロピカルティーを指名します。10月の府中の新馬戦では、中団待機から長く脚を使って鮮やかな差し切り勝ち。2戦目の若竹賞は3着でありましたが、負けた2頭は、そのあとでスプリングS(GⅡ)シックスペンスの2着3着だったアレグロブリランテルカランフィースト。特にルカランフィーストは、あのハイレベルの皐月賞でも1分57秒9の8着だった馬。この牡馬の一線級の2頭に食らいついた前走には、高い評価を与えて然るべきと考えます。また鞍上がデビュー時の戸崎圭太騎手に戻るのも好材料

 相手には、百日草特別3着・フリージア賞2着のスワーヴリチャード産駒アドマイヤベル、水仙賞を勝ったキタサンブラック産駒クリスマスパレード、前走はフラワーCで僅差の6着だったエピファネイア産駒カニキュル、あとはドゥラエレーデの半妹であるロードカナロア産駒バロネッサと、シルバーステート産駒ラヴァンダの5頭。

 馬券は、まずは本命⑥トロピカルティーの単勝。そしてロピカルティーからの馬連5点 ⑥⇒⑧⑭⑬①③

 

 

 そして安田記念の前哨戦、京都のマイラーズC

 マイル路線の重鎮である5歳牡馬③セリフォスと6歳牡馬⑭ソウルラッシュの2頭が出てきました。ただし、両馬ともに本番はあくまで6月2日の安田記念ですから、ここは八分の出来だと思いますし、中団か後方待機からの差す競馬を指向すると思います。となれば、開幕週の京都競馬場を考えれば、前々から運べる馬から軸馬を選びたいところ。

 

 本命には、シルバーステート産駒の4歳牡馬⑬セッションを指名します。京都金杯2着の実績があります。また鞍上の坂井瑠星騎手との相性は抜群(4戦2勝、2着1回、3着1回)で、好位から押し切る競馬を期待します。

 相手には、前述の③セリフォス⑭ソウルラッシュの2頭、それから京都金杯の勝ち馬のジャスタウェイ産駒⑩コレペティトール、ダービー卿CT2着のシルバーステート産駒⑰エエヤン、そしてイスラボニータ産駒①トゥードジボン

 馬券は、まずは本命⑬セッションの単勝。そしてセッションからの馬連5点 ⑬⇒③⑭⑩⑰①

 

 


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【競馬】 福島牝馬ステークス(GⅢ)!

2024-04-20 00:27:21 | 競馬

 福島牝馬Sです。

 

 一応、ヴィクトリアMのトライアルレースですが、毎年本番には直結しないので、ここで重賞初勝利を飾りたい牝馬が集まるレースです。

 狙いたいのは、5歳牝馬のゴールドシップ産駒⑧ウインピクシスここ2戦は二ケタ順位と冴えませんが、逃げ先行型の馬なので、崩れる時は大敗しがち。ただし、それで人気が落ちるのであれば、もともと福島巧者ですから、ここで一発あってもおかしくありません。

 

 馬券は、まずは本命⑧ウインピクシスの単勝。それから、安定度抜群の①コスタボニータとのワイド1点 ①⑧

 

 


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【2021年生まれ 世代別サイヤーランキング】 中間成績 キズナがトップ独走状態に!

2024-04-19 02:16:01 | 競馬

 

 表題の「2021年生まれ 世代別サイヤーランキング」とは、大激戦だった2023年のJRA2歳リーディングサイヤー争いの続きであります。すなわち、昨年のダービー翌週から始まるJRA新馬戦から、今年のダービー当日までの3歳戦すべてにおける種牡馬成績ランキングを指します。

 「世代別サイヤーランキング」は、産駒一世代だけの種牡馬ランキングなので、ベテランの種牡馬も、新種牡馬も、基本は同じ条件での比較になります。今後の種牡馬トレンドを見ていく上、旬な指標になるもの。

 

 本日はその中間成績の報告です。 

 

 2021年生まれ 世代別サイヤーランキングの中間成績(4月14日時点)は以下のとおり。

 

1位 キズナ           勝利数67勝 AEI 2.34 賞金12億29百万円

2 エピファネイア       勝利数48 AEI 1.86 賞金09億11百万円

3 スワーヴリチャード     勝利数31勝 AEI 2.38 賞金06億41百万円

4位 モーリス          勝利数37勝 AEI 1.73 賞金05億65百万円

5位 ロードカナロア       勝利数40勝 AEI 1.57 賞金05億32百万円

6位 ドルフォン         勝利数37勝 AEI 1.26 賞金04億97百万円

7 ダイワメジャー       勝利数18勝 AEI 2.08 賞金04億71百万円

8位 リアルスティール      勝利数39勝 AEI 1.58 賞金04億68百万円

9位 ニューイヤーズデイ     勝利数33勝 AEI 1.25 賞金03億75百万円

10位  ドゥラメンテ         勝利数23勝 AEI 1.03 賞金03億58百万円

11位  ブリックスアンドモルタル   勝利数24勝 AEI 1.00 賞金03億55百万円

12  ルーラーシップ        勝利数28勝 AEI 1.44 賞金03億41百万円

13  レイデオロ          勝利数28勝 AEI 0.83 賞金03億15百万円

14位  ゴールドシップ        勝利数17勝 AEI 1.25 賞金02億92百万円

15  パレスマリス         勝利数07勝 AEI11.61  賞金02億71百万円

16  マジェスティックウォリアー  勝利数23勝 AEI 0.85 賞金02億62百万円

17  ヘニーヒューズ        勝利数19勝 AEI 1.30 賞金02億52百万円

18  デクラレーションオブウォー  勝利数14勝 AEI 0.85 賞金02億34百万円

19位  カリフォルニアクローム    勝利数20勝 AEI 0.91 賞金02億30百万円

20  リオンディーズ        勝利数14勝 AEI 0.78 賞金02億28百万円

 

 

 「2023年の2歳リーディングサイヤー」争いでは最後の最後で、キズナがエピファネイアを大逆転で破りましたが、皐月賞終了時点での「2021年生まれ 世代別サイヤーランキング」も、上位4位までは暮れの順位と変動はありませんでした。

 

 2024年4月14日時点での第1位は、キズナ。順調に勝ち数を67勝まで伸ばすとともに、ついに念願の3歳クラシック制覇をジャスティンミラノで実現しました。その他でも、クイーンズウォークのクイーンSジャスティンミラノの共同通信杯シックスペンスのスプリングSの重賞制覇があり、獲得賞金では第2位のエピファネイアに3億円以上の差をつけている状況。このあとも、オークス・ダービーに有力馬を複数参戦させる予定ですので、大差で世代別リーディングサイヤーとなる可能性が高まっています。ここをきっかけに、種牡馬キズナは、ディープインパクトおよびキングカメハメハの跡を継ぐ大種牡馬へ飛躍していくのかもしれません。

 

 第2位には、エピファネイア。エピファネイアもステレンボッシュが桜花賞を制覇するとともに、イフェイオンがフェアリーSダノンデサイルが京成杯ビザンチンドリームがきさらぎ賞を勝って、素晴らしい成績をあげています。トップのキズナの成績が凄すぎるだけで、通常の年ならばエピファネイアがダントツ1位でもおかしくありません。オークス・ダービーでの逆転を期するところ。

 

 第3位は、新種牡馬スワーヴリチャード。昨年にレガレイラでGⅠホープフルSコラソンビートでGⅡ京王杯2歳Sを勝ったあとも、スウィープフィートでチューリップ賞を制するなど勢いは止まっていません。AEIは2.38トップのキズナを上回る実績となっています。スワーヴリチャードも、オークス・ダービーに有力馬を出走させる予定なので、まだまだ一発逆転の可能性は残されています。

 第4位モーリスは、ダノンマッキンリーがファルコンSを制して、NHKマイルC制覇を狙っているところ。AEIも1.73と高いレベルを維持していて、一時期よりも安定的に産駒が活躍しています。

 

 新種牡馬の成績を見てみましょう。第3位スワーヴリチャードのほか、第9位ニューイヤーズデイ第11位ブリックアンドモルタル第13位レイデオロ新種牡馬であり、4頭もベスト15に入る年は珍しい。特にスワーヴリチャードは、勝利数、AEI、賞金額ともに素晴らしい成績スワーヴリチャードは、昨年3月に亡くなった父ハーツクライの後継種牡馬の座を確固たるものにしたと言って良いでしょう。

 なお2022年のJRA2歳リーディング第1位で、2023年はJRAリーディングサイヤーに輝いた大種牡馬ドゥラメンテが、この時点でようやく第10位に顔を出してきましたフラワーCを勝ったミアネーロオークスの秘密兵器と言われており、3年連続でオークス制覇を実現することで何とか意地を見せたいところ。

 

 ちなみに【ご参考データ】として、

2023年 JRA2歳種牡馬成績トップ10位の最終結果 は以下のとおりです。

 

1位 キズナ           勝利数32勝 AEI 1.76 賞金4億42百万円

2 エピファネイア       勝利数33 AEI 1.56 賞金4億15百万円

3 スワーヴリチャード     勝利数25勝 AEI 2.32 賞金4億02百万円

4位 モーリス          勝利数22勝 AEI 1.80 賞金3億38百万円

5位 ドルフィン         勝利数25勝 AEI 1.32 賞金2億70百万円

6 ロードカナロア       勝利数21勝 AEI 1.66 賞金2億69百万円

7 ダイワメジャー       勝利数12勝 AEI 1.71 賞金2億49百万円

8位 リアルスティール      勝利数19勝 AEI 1.68 賞金2億39百万円

9 ブリックスアンドモルタル  勝利数16勝 AEI 1.24 賞金2億21百万円

10  ニューイヤーズデイ      勝利数16勝 AEI 1.18 賞金1億91百万円

 

 

 「2021年生まれ 世代別サイヤーランキング」の最終結果は、日本ダービーが開催される2024年5月26日に確定致します。

 次代のスーパー種牡馬の誕生がなるか否か、大変楽しみであります!

 

 


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